公開日: 2024/01/11
更新日: 2024/09/30
マウスピース矯正をしたら顔が変わってしまわないか心配。逆に、綺麗な変化を期待している方もいるのではないでしょうか?
そこで本記事では、矯正中と矯正後の顔の変化や、マウスピース矯正で変化は期待できない部位などについて解説します。
マウスピース矯正による顔の変化について知りたい方はぜひ参考にしてください。
記事の編集・責任者歯科医師高橋涼太先生
千賀デンタルクリニック分倍河原MINANO医院 院長。日本大学歯学部 卒業。
マウスピースを装着することによって顔立ちが大きく変わることはありません。
なぜなら、マウスピースの厚みは0.5mm程度と薄く、口元が変わるようなほどの厚みはないからです。
一方、ワイヤー矯正(表側矯正)の場合は、歯の表面に装置がつくことで唇が盛り上がって見えてしまうことがあります。
ただマウスピース矯正に関しても、矯正が進んでいくにつれて、歯並びが改善していくことによる顔の変化というのは出てくる可能性があるので、これに関しては後述していきます。
歯並び・噛み合わせが良くなると、顔立ちが整うと聞いたことがある方もいるかもしれません。
実際に横顔(Eライン)を整えるために矯正したいという方もいます。
マウスピース矯正で歯並びを整えることで、嬉しい顔の変化があることも事実ですが、理解しておいて頂きたいのが、必ずしも良い方向にだけ顔の変化が起こるわけではないということです。
矯正後思ってもみなかった顔の変化に気づき、後悔する人も実際いらっしゃいます。 そのため、ここからはマウスピース矯正によるポジティブ、ネガティブな顔の変化を両方紹介していきます。
Eラインとは、顔を横から見たときの鼻先と顎先を結んだ線のことです。
個人の好みや欧米・アジア人などによって顔立ちは異なるため絶対的な基準というわけでもありませんが、一般的には、口元がEラインより内側に入っていることが美しい横顔の条件の1つとされています。
歯並びが原因で出っ歯や口ゴボになっていると、横から見た時に唇がEラインより外側にはみ出てしまいます。この場合、矯正治療で唇がEラインより内側に入り綺麗な横顔になることを期待できるでしょう。
噛み合わせが悪いことによって、食いしばり(クレンチング)や、歯ぎしり(ブラキシズム)があると、エラの筋肉(咬筋)が過剰に発達します。
矯正治療で噛み合わせを改善すると、適切な力で噛むことができるようになり、エラの筋肉が減少し小顔に見えることもあります。
「マウスピースでエラはなくなりますか?」と質問をよく頂きますが、エラの筋肉(咬筋)が過剰に発達している場合にのみ期待できます。
骨格の問題でエラが出てしまっている場合は、変化は望めません。
もし出っ歯や八重歯が唇に引っかかり口が閉じづらい場合、口を閉じると力が入り、顎に梅干しシワができることが多いです。
矯正治療で自然に口が閉じられるようになると顎の梅干しシワもなくなります。
ここからは良い変化だけでなく、期待していないネガティブな変化について紹介していきます。 ただ、全員にこの変化が起こるわけではなく、どういった場合にネガティブな変化が起こる可能性があるのかも説明していきますので、自分に当てはまるかどうかも参考にしてみてください。
ほうれい線が濃く見えてしまうのは次の2つの場合です。
歯並びが整うと、皮膚が本来の位置に戻ります。
結果、ほうれい線が濃くなるように感じることがあります。
口元が内側に後退し過ぎると、ほうれい線が濃くなったように感じることがあります。
後退しすぎてしまうケースは、不要な抜歯を行った場合に多いです。
マウスピースの厚みのぶん、人中(鼻の下のくぼみ)が伸びることで、顔が長く・大きくなったように感じることがあります。
しかし、マウスピースは非常に薄いため、違和感があるほど大きな顔の変化はおきません。
他人が見る分には何の違和感もないが、マウスピースをつけている本人がその部分を気にして見ると変化を感じてしまうというケースが多いです。
出っ歯を治療した際に、顔がたるんで見えてしまうことがあります。
マウスピース矯正でひどい出っ歯を引っ込めた場合、伸びていた皮膚が緩んでしまうことが原因です。
ここでは、マウスピース矯正で「変化しない」顔の部位について説明します。
矯正治療は、あくまで歯並び・噛み合わせを改善する目的で行います。
歯並び・噛み合わせが良くなることで、顔のバランスが整うというメリットも期待はできますが、目の大きさや鼻の形に変化はありません。
マウスピース矯正に関わらず、歯科矯正で生まれもった歯の大きさや長さを変えることは難しいです。
ただ、歯並びが整うことで大きさの見え方が変わる可能性はあります。
小顔効果を期待してマウスピース矯正に行う方もいらっしゃいますが、骨格による顔の大きさは変えることはできません。
骨格を改善する場合は、外科手術が必要となります。
クリニックに行くとカウンセリングやシミュレーションなどができて、どう変化するのか知ることができますが、行く前に自分の顔が変化しやすいのかどうかチェックしたい方もいるでしょう。
そんな方に、簡単に矯正前後の変化をセルフチェックする方法をお伝えします。
これだけで確認できます。
マスクを外すと、顔の印象に違和感がある場合は、顔の上半分と下半分のバランスが崩れている可能性があります。
歯並び・噛み合わせが悪いことが原因で、エラ張りや顎の位置のズレなどに繋がっている場合、マウスピース矯正で歯並びが良くなることで顔の上下のバランスが整い、顔の変化も感じやすいかもしれません。
下記のようなケースでは、抜歯を行うことがあります。
・重度の叢生
・ひどい出っ歯
・口ゴボ
抜歯をせずに行う矯正と比べて、抜歯矯正での歯の移動距離は当然大きくなるため、その分顔も変わりやすいです。
上顎と下顎の骨の大きさのバランスが悪かったり、左右にずれているような場合は、マウスピース矯正を含めた歯科矯正で改善させるのは難しくなります。
このような場合、顎の骨を削るなどの外科手術を伴う治療・矯正になります。もちろん、骨格自体が変化するため、通常の歯科矯正と比べると顔の変化は起こりやすくなります。
マウスピース矯正をすることによる顔の変化について解説しました。
自分の顔の変化について気になる方は、矯正を始める前のカウンセリングなどで歯科医師にしっかり確認しましょう。
Process
相談日を予約する(3分)
少しでも「歯並びを整えたい」と思ったら、ぜひ気軽にご相談ください。
最寄りの医院でお口を詳しくチェック
詳しい診断のために、最寄りの提携医院で、いろいろな検査をします。
歯科医師が詳細を説明
歯科医師が、治療後にどんな歯並びになるかや費用の詳細を説明します。気になることがあれば何でも質問できます。
スマイルモア矯正を始めるか判断
スマイルモア矯正を始める場合は、お申込用紙にご記入いただきます。一旦、お家に持ち帰って検討してももちろんOKです。
クリニックか自宅でマウスピースを
受け取り矯正開始
あなただけのマウスピース装置を製作し、お渡しします。