公開日: 2024/01/19
更新日: 2024/09/30
「マウスピース矯正ってどのくらい治療期間がいるの?他の矯正方法と何が違うの?」
このようなお悩みを持っている方が多いのではないでしょうか?本記事ではそんなお悩みを解決すべく、マウスピース矯正の期間、マウスピースを適切に装着しなかった時のリスク、矯正期間を長引かせないコツなどについて解説します。
マウスピース矯正を検討している方にはとても参考になる内容にしておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
記事の編集・責任者歯科医師高橋涼太先生
千賀デンタルクリニック分倍河原MINANO医院 院長。日本大学歯学部 卒業。
マウスピース矯正に必要な期間は、歯を動かす「治療期間」と、歯を固定する「保定期間」に分かれます。
スマイルモア矯正で533症例を調査して分かった、マウスピースの治療期間は以下です。
マウスピース全体矯正の平均治療期間は1年7か月で最短4か月~最長3年でした。
マウスピース部分矯正の平均治療期間は9か月で最短5か月~最長1年6か月でした。
マウスピース矯正の歯を動かす期間は、平均13か月~平均21か月という研究が多く1)2)、1年から2年程度と言えるでしょう。
また、全体矯正と部分矯正では使用するマウスピースの枚数が異なるため、治療期間にも差が出ます。スマイルモアのマウスピース矯正では、治療期間は3ヶ月~1年程度が目安です。
マウスピースの期間は、矯正治療に使用するマウスピースの枚数と大きく関係します。
マウスピースの交換頻度はブランドによって異なりますが、1週間~2週間ごとに交換するのが一般的です。
改善に必要なマウスピースが30枚であれば治療期間は1年程度必要になります。
ただし、キレイライン矯正など一部のブランドでは、マウスピースの交換頻度が3週間となっています。その場合、同じ枚数だと治療期間が長くなるので注意が必要です。
マウスピース矯正の共通の特徴として、1日に必要な装着時間が20時間〜22時間以上と定められており、この装着時間を守らないと治療計画通りに進みません。
さらに装着時間を守っていないと新しいマウスピースに歯がうまくはまらなかったり、痛みが出たりする可能性もあるため、注意が必要です。
マウスピース矯正の治療が終了した後、歯の位置が元に戻らないように固定する「保定期間」に入ります。
保定期間は、最低1年から2年で、矯正にかかった期間と同程度が目安です。
また、保定期間中はリテーナーを装着し、新しい歯並びの後戻りを防ぐ必要があります。
初期の保定期間中は1日20時間以上リテーナーを装着することが推奨され、新しい歯並びが身体に馴染むにつれて、リテーナーの装着時間を少しずつ減らしていきます。
マウスピースの装着時間は1日20〜22時間以上が必須で、食事や歯磨き以外の時間は基本的に装着が必要です。
ここでは、装着時間が不足した際に起こるトラブルとリスクについて解説します。
マウスピースの装着時間を守らないと計画通りに歯が動かないため、治療期間が延長する可能性が高まります。
マウスピース矯正は、歯の移動に合わせて新しいマウスピースを交換していく治療法です。
装着時間が不足すると、歯が動いていない状態で次のマウスピースに交換することになるため、ズレが生じ、次のマウスピースが合わなくなります。
ズレが生じているにも関わらず無理にマウスピースを装着すると、痛みやトラブルの原因となるので注意が必要です。
マウスピースの装着時間を守れない場合、次のようなトラブルが歯や歯茎に起こる可能性があります。
・歯肉退縮(歯茎が下がる)
・歯の動揺(歯がグラグラになる)
・失活(歯の神経が死ぬ)
このような場合、治療期間が長くなるだけでなく、治療計画の変更が必要になることが多く、場合によっては追加費用も発生します。
自分の歯を守るためにも、できるだけ装着時間は守りましょう。
マウスピース矯正では、1日20時間以上の装着が必須です。
もし、マウスピースの装着を1日忘れてしまった場合、歯の移動が不足するので、最低でも1日分治療期間が延びます。
さらに、装着しない時間で、歯は「後戻り」します。次のマウスピースが合わないのはもちろん、前日まで装着できていたマウスピースが合わなくなる場合もあります。
1つ前に使用していたマウスピースからやり直す場合もあれば、何週間も前のマウスピースからやり直しになる場合もあります。
マウスピースの作り直し(再作製)が必要な場合、さらに治療期間が延びます。
マウスピース矯正の治療期間は、もちろん人によっても歯並びによっても変わります。
人それぞれ歯が違うように、歯の動きやすさも異なるからです。
ここでは、研究で分かっている歯列矯正の治療期間に影響を与える要素について説明します3)。
治療に抜歯を伴うと、治療期間が長くなります。
歯垢や歯石といった口の中に汚れが多いと矯正治療の期間が長くなります。
若いほど歯が動きやすく、一般的に矯正治療期間が短くなります。
しかし、若いほどモチベーションや管理能力が低い傾向があり、その場合治療期間が延びやすいです。
歯並びの種類や重症度によって、治療期間は変わります。
特に、外科矯正が必要な場合、治療期間は大幅に延びます。
歯科医師の指示の従わず来院しなかったり、マウスピースを頻繁に外したり、装着時間を守らなかったりすると治療期間が延びてしまいます。
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて「時間がかかる」と思っている人が多いのではないでしょうか?
しかし研究では、症状が軽度の場合、ワイヤー矯正よりも5~7か月治療期間が短いことが分かっています1)2)。
しかし、症状が重度の場合や抜歯を伴う場合は、ワイヤーの方が治療期間が短くなります2)。
マウスピース矯正の治療期間を短くするためには、1日20~22時間の装着時間を守ることが重要です。食事の際や歯磨きの時以外は、基本的にマウスピースを装着することが推奨されます。
また、マウスピースを適切に管理することも重要です。
食事の際などに取り外したマウスピースは、専用のケースに保管し、紛失や破損を防ぎましょう。
マウスピース矯正の治療期間を短くするためには、虫歯や歯周病を予防することが重要です。
矯正治療中は歯に装置をつけた状態が続くため、虫歯ができやすくなります。
虫歯が発生すると、矯正治療を一時中断して虫歯治療を行う必要があり、結果として治療期間が延長します。
矯正治療が終了した後、歯は元の位置に戻ろうとする傾向があります。
この「後戻り」を防ぐために、リテーナーという保定装置を使用します。
治療完了直後は特に歯が動きやすいため、リテーナーを1日20時間以上装着することが推奨されます。
保定期間は通常1~2年程度とされており、この期間は保定期間と呼ばれ、矯正期間とは別に必要です。
リテーナーの装着を怠ると、せっかくの矯正治療の効果が失われ、歯が元の位置に戻ってしまい、治療がやり直しになります。
本記事ではマウスピース矯正の治療期間に関する重要なポイントについて詳しく解説しました。
治療期間を長引かせないためには、マウスピースの装着時間を守ることが重要です。
矯正治療を検討する際は、自分の状態や目的に合った治療方法を選ぶことが大切です。まずは信頼できるスマイルモアに相談してみませんか?
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詳しい診断のために、最寄りの提携医院で、いろいろな検査をします。
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歯科医師が、治療後にどんな歯並びになるかや費用の詳細を説明します。気になることがあれば何でも質問できます。
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スマイルモア矯正を始める場合は、お申込用紙にご記入いただきます。一旦、お家に持ち帰って検討してももちろんOKです。
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この記事の参考文献