マウスピース矯正の期間はどのくらい?治療が長引くケースや他との違いを解説

2025/05/26

マウスピース矯正期間アイキャッチ画像 「マウスピース矯正ってどのくらい治療期間がいるの?他の矯正方法と何が違うの?」
このようなお悩みを持っている方が多いのではないでしょうか?本記事ではそんなお悩みを解決すべく、マウスピース矯正の期間、マウスピースを適切に装着しなかった時のリスク、矯正期間を長引かせないコツなどについて解説します。   マウスピース矯正を検討している方にはとても参考になる内容にしておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

高橋 涼太 先生

この記事の監修医師歯科医師高橋 涼太 先生

マウスピース矯正の期間ってどのくらい?

マウスピース矯正の治療期間 マウスピース矯正に必要な期間は、歯を動かす「治療期間」と、歯を固定する「保定期間」に分かれます。
スマイルモア矯正で533症例を調査して分かった、マウスピースの治療期間は以下です。

マウスピース全体矯正の平均治療期間は1年7か月最短4か月~最長3年でした。
マウスピース部分矯正の平均治療期間は9か月最短5か月~最長1年6か月でした。

歯を動かす期間は1~2年

マウスピース矯正の歯を動かす期間は、平均13か月~平均21か月という研究が多く1)2)1年から2年程度と言えるでしょう。

また、全体矯正と部分矯正では使用するマウスピースの枚数が異なるため、治療期間にも差が出ます。スマイルモアのマウスピース矯正では、治療期間は3ヶ月~1年程度が目安です。

マウスピースの枚数と治療期間

マウスピースの期間は、矯正治療に使用するマウスピースの枚数と大きく関係します。

マウスピースの交換頻度はブランドによって異なりますが、1週間~2週間ごとに交換するのが一般的です。

マウスピースの枚数と治療期間 改善に必要なマウスピースが30枚であれば治療期間は1年程度必要になります。
ただし、キレイライン矯正など一部のブランドでは、マウスピースの交換頻度が3週間となっています。その場合、同じ枚数だと治療期間が長くなるので注意が必要です。

マウスピース矯正の共通の特徴として、1日に必要な装着時間が20時間〜22時間以上と定められており、この装着時間を守らないと治療計画通りに進みません。

さらに装着時間を守っていないと新しいマウスピースに歯がうまくはまらなかったり、痛みが出たりする可能性もあるため、注意が必要です。

歯を固定する「保定期間」

マウスピース矯正の治療が終了した後、歯の位置が元に戻らないように固定する「保定期間」に入ります。

保定期間は、最低1年から2年で、矯正にかかった期間と同程度が目安です

また、保定期間中はリテーナーを装着し、新しい歯並びの後戻りを防ぐ必要があります。
初期の保定期間中は1日20時間以上リテーナーを装着することが推奨され、新しい歯並びが身体に馴染むにつれて、リテーナーの装着時間を少しずつ減らしていきます。

大人と子供で矯正期間は違う?

矯正治療の期間は、大人と子供で異なる場合があります。大人の場合、骨の成長が完了しているため、歯並びを整えることに集中した治療が行われ、治療期間は約2~3年が一般的です。

一方、子どもの場合は成長期を活用して顎の骨格改善も含めた治療が可能なため、期間は始める時期から15歳頃までと長くなることが多いです。

矯正期間を短縮するためには、歯科医師の指示を守ることが重要です。例えば、ゴムの使用や装置の管理を怠ると、治療が長引く原因になります。大人と子どもの違いを理解し、それぞれに最適な治療計画を立てることが成功の鍵です。

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マウスピース矯正とワイヤー矯正の治療期間はどう違う?

マウスピース矯正とワイヤー矯正の治療期間の比較 マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて「時間がかかる」と思っている人が多いのではないでしょうか?
しかし研究では、症状が軽度の場合、ワイヤー矯正よりも5~7か月治療期間が短いことが分かっています1)2)

しかし、症状が重度の場合抜歯を伴う場合は、ワイヤーの方が治療期間が短くなります2)

マウスピース矯正が早く終わるケース

マウスピース矯正は、歯並びが軽度で前歯のみの治療を希望される方にとって、比較的早く終わる可能性があります。

例えば、すきっ歯や軽度の出っ歯など前歯6本程度の移動で済む場合、最短2〜6ヶ月で治療が完了するケースも。また、1日20時間以上の装着時間を守れるなど自己管理能力が高い方は、治療が計画通りに進みやすく、短期間での完了が期待できます。

ワイヤー矯正が早く終わるケース

ワイヤー矯正は、場合によっては他の矯正方法よりも早く終わることがあります。その理由は、ワイヤー矯正は歯科医師が毎回の診察で細かく調整でき、複雑な歯の移動にも柔軟に対応できるためです。

例えば、抜歯を伴う矯正や、歯が大きく重なっている叢生(そうせい)、骨格に原因のある不正咬合など、大きな力や精密なコントロールが必要なケースでは、ワイヤー矯正の方が治療効率が高くなりやすいです。

このように、難症例ではワイヤー矯正のほうがスムーズに進み、治療期間の短縮につながることがあります。

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矯正期間を長引かせないポイント

歯科医師が説明するイラスト

1日の装着時間を守る

マウスピース矯正の治療期間を短くするためには、1日20~22時間の装着時間を守ることが重要です。食事の際や歯磨きの時以外は、基本的にマウスピースを装着することが推奨されます。

また、マウスピースを適切に管理することも重要です。
食事の際などに取り外したマウスピースは、専用のケースに保管し、紛失や破損を防ぎましょう。

虫歯や歯周病にならないようにする

マウスピース矯正の治療期間を短くするためには、虫歯や歯周病を予防することが重要です。

矯正治療中は歯に装置をつけた状態が続くため、虫歯ができやすくなります。
虫歯が発生すると、矯正治療を一時中断して虫歯治療を行う必要があり、結果として治療期間が延長します。

リテーナーを装着する

矯正治療が終了した後、歯は元の位置に戻ろうとする傾向があります。
この「後戻り」を防ぐために、リテーナーという保定装置を使用します。

治療完了直後は特に歯が動きやすいため、リテーナーを1日20時間以上装着することが推奨されます。

保定期間は通常1~2年程度とされており、この期間は保定期間と呼ばれ、矯正期間とは別に必要です。
リテーナーの装着を怠ると、せっかくの矯正治療の効果が失われ、歯が元の位置に戻ってしまい、治療がやり直しになります

矯正器具の適切なケアを行う

矯正器具が壊れたり汚れが溜まると、治療の進行が妨げられ、矯正期間が長引く可能性があります。そのため、矯正器具を常に清潔に保つことが重要です。

例えば、矯正器具が取り外し可能な場合は、毎日専用の洗浄剤を使ってしっかりと洗浄しましょう。また、固定式の矯正器具を使用している場合は、通常の歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使って細部の汚れまで丁寧に取り除くことが大切です。

さらに、矯正器具が破損した場合には、放置せずにすぐに歯科医に連絡し、早めに修理や交換を行うことが治療の遅延を防ぐポイントとなります。

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マウスピースの装着時間を守れないとどうなる?

悩み後悔している女性 マウスピースの装着時間は1日20〜22時間以上が必須で、食事や歯磨き以外の時間は基本的に装着が必要です。
ここでは、装着時間が不足した際に起こるトラブルとリスクについて解説します。

①治療期間が長引く

マウスピースの装着時間を守らないと計画通りに歯が動かないため、治療期間が延長する可能性が高まります。

②マウスピースが合わなくなる

マウスピース矯正は、歯の移動に合わせて新しいマウスピースを交換していく治療法です。

装着時間が不足すると、歯が動いていない状態で次のマウスピースに交換することになるため、ズレが生じ、次のマウスピースが合わなくなります。

ズレが生じているにも関わらず無理にマウスピースを装着すると、痛みやトラブルの原因となるので注意が必要です。

③歯や歯茎にダメージを与える

マウスピースの装着時間を守れない場合、次のようなトラブルが歯や歯茎に起こる可能性があります。

・歯肉退縮(歯茎が下がる)
・歯の動揺(歯がグラグラになる)
・失活(歯の神経が死ぬ)

このような場合、治療期間が長くなるだけでなく、治療計画の変更が必要になることが多く、場合によっては追加費用も発生します。

自分の歯を守るためにも、できるだけ装着時間は守りましょう。

④追加費用が発生する可能性

マウスピース矯正では、装着時間が不足した場合に追加アライナーの再作成が必要になり、1回あたり5,000〜2万円程度かかることもあります。

また治療期間が延長されれば、再診料や管理費が都度発生し、想定よりも費用がかさむ可能性があるでしょう。自己管理が不十分だと、費用面でも負担が増えるため注意が必要です。

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マウスピースを1日外すとどうなるの?もし忘れたら?

忘れて困る女性 マウスピース矯正では、1日20時間以上の装着が必須です。

もし、マウスピースの装着を1日忘れてしまった場合、歯の移動が不足するので、最低でも1日分治療期間が延びます。

さらに、装着しない時間で、歯は「後戻り」します。次のマウスピースが合わないのはもちろん、前日まで装着できていたマウスピースが合わなくなる場合もあります。

1つ前に使用していたマウスピースからやり直す場合もあれば、何週間も前のマウスピースからやり直しになる場合もあります。
マウスピースの作り直し(再作製)が必要な場合、さらに治療期間が延びます。

装着し忘れた時の対処法

マウスピースの装着を忘れた際は、すぐに再装着し翌日は装着時間を延ばしましょう。装着時間が不足すると治療が予定通り進まないためです。

例えば、1日忘れた場合は、翌日22〜23時間の装着を心がけましょう。2日以上忘れた場合は歯科医に相談してください。装着忘れに気づいたら迅速に対応し、治療計画に支障が出ないよう意識的に管理を行いましょう。

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マウスピース矯正の治療期間はなぜ人によって変わる?

治療期間とカレンダーの画像 マウスピース矯正の治療期間は、もちろん人によっても歯並びによっても変わります。
人それぞれ歯が違うように、歯の動きやすさも異なるからです

ここでは、研究で分かっている歯列矯正の治療期間に影響を与える要素について説明します3)

抜歯の有無

治療に抜歯を伴うと、治療期間が長くなります。

口腔清掃状態

歯垢や歯石といった口の中に汚れが多いと矯正治療の期間が長くなります。

矯正治療の年齢

若いほど歯が動きやすく、一般的に矯正治療期間が短くなります。
しかし、若いほどモチベーションや管理能力が低い傾向があり、その場合治療期間が延びやすいです。

不正咬合の種類

歯並びの種類や重症度によって、治療期間は変わります。
特に、外科矯正が必要な場合、治療期間は大幅に延びます。

患者の自己管理能力

歯科医師の指示の従わず来院しなかったり、マウスピースを頻繁に外したり、装着時間を守らなかったりすると治療期間が延びてしまいます。

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よくある質問

よくある質問

マウスピース矯正にかかる期間は?

マウスピース矯正にかかる期間は、症状や治療範囲によって異なりますが、一般的には約6ヶ月〜3年ほどが目安です。

前歯のみを対象とした軽度の矯正なら半年から1年半程度で終わることもあります。一方、奥歯を含めた全体的な矯正が必要な場合は、1年半〜3年程度かかることが多いです。
治療期間には個人差があり、装着時間の管理や通院の頻度など、患者さんご自身の取り組みによっても変わってきます。

歯列矯正の治療期間はマウスピース矯正とワイヤー矯正どちらの方が短いですか?

症状によって異なりますが、軽度の歯並びの乱れであれば、マウスピース矯正とワイヤー矯正で大きな差がない場合が多いです。前歯のすき間や軽い出っ歯などの比較的簡単な症例では、マウスピース矯正でも半年~1年ほどで治療が完了するケースがあります。

一方で、抜歯が必要な中~重度の症例や、奥歯を大きく動かす必要がある場合などは、ワイヤー矯正の方が治療期間が短くなる傾向があります。これは、ワイヤーの方が歯を動かす力をより直接的かつコントロールしやすいためです。

つまり、軽度の場合はどちらも治療期間に大きな差はないものの、複雑なケースではワイヤー矯正の方が適している場合があるといえるでしょう。

自分に合った治療法を選ぶためには、矯正歯科で精密検査と専門的な診断を受けることが大切です。

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まとめ

本記事ではマウスピース矯正の治療期間に関する重要なポイントについて詳しく解説しました。
治療期間を長引かせないためには、マウスピースの装着時間を守ることが重要です。
矯正治療を検討する際は、自分の状態や目的に合った治療方法を選ぶことが大切です。まずは信頼できるスマイルモアに相談してみませんか?

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