叢生とはどんな歯並び?原因や治療法、費用も併せて解説

公開日: 2023/11/16

更新日: 2023/11/17

叢生とはアイキャッチ画像 歯が重なり合う叢生(そうせい)は、多くの人が抱える悩みです。この記事では、叢生の原因から、ワイヤー矯正、マウスピース矯正、顎の骨を広げる治療法、さらには抜歯によるスペース確保までを解説するとともに、各治療法のメリット・デメリット、費用、期間などについて詳しく解説します。

叢生(そうせい)はどんな歯並び?

叢生・八重歯のイラスト

叢生そうせいの定義

叢生そうせいとは、口腔内のスペース不足により歯が適切に並ばず、重なり合ったり乱れたりする状態です。
歯がガチャガチャと生えているように見えることから、日本では「ガチャ歯」という俗称で呼ばれることも。
悪い歯並びや噛み合わせ(不正咬合ふせいこうごう)の中で叢生が最も多く、約40%を占めています不正咬合の内訳(出典:e-ヘルスネット) 画像出典元:不正咬合の種類と実態 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

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叢生の一種「八重歯」

八重歯は本来、歯が重なったりズレたりして歯並びが乱れた状態を指しますが、一般的には、上顎の犬歯が前方に突出しているという意味で使われています。
その見た目のかわいさから、日本では芸能人やアイドルに八重歯があると愛嬌があるといわれることもあります。
八重歯について、詳しく知りたい人はこちらの記事をどうぞ。
八重歯はかわいい?抜歯すべき?犬歯との違いは?矯正方法まで詳しく解説!

叢生の原因は大きく4つ

叢生の原因 叢生の4つの主要な原因を詳しく見ていきましょう。

顎が小さい

顎が小さいと、歯が生えるのに必要なスペースが不足してしまうからです。
乳歯の段階では問題ない歯並びも、大きな永久歯にとってスペースが足りない場合、歯がねじれたり内側から生えてきたりして叢生になることもあります。

特に日本人は顎が小さい人が多いため、叢生の人も多い傾向にあります。その結果、十分なスペースがないために歯が前後に重なり合ってしまいます。

歯が大きい

顎に対して歯が大きすぎると、歯が重なり合ってしまい叢生を引き起こします。
歯の大きさは遺伝によって決まるケースが多く、家族の中で歯が大きい、または歯並びに問題がある人がいる場合は同様の症状が子どもにも見られることがあります。

自分も前歯が大きいかも?と思った方はこちらの記事もチェックしてみてください。
大きい前歯とサヨナラ!【選ぶべき治療法ガイド】小さく見せるコツも!

幼少期の悪癖

指しゃぶりや口呼吸、長期間のおしゃぶりやボトル使用などの幼少期からの癖は、顎の正常な発育を妨げたり、歯並びを悪化させたりする原因となります。
例えば、指しゃぶりや長期間のおしゃぶり使用によって、上の前歯は前へ、下の前歯は下へ力が加わります。その結果、前歯がずれて、歯並びが悪くなるのです。

口呼吸をすると、舌が上顎に当たらないため、顎の骨が適切に成長できません。また、口呼吸を続けると、唇や舌など口の筋肉のバランスが崩れ、出っ歯を引き起こすことが分かっています。

乳歯の早期脱落

乳歯が虫歯などで幼少期に失われると、結果として叢生を引き起こすことがあります。というのも、乳歯が永久歯のためのスペースを確保する役割を果たしているからです。
乳歯が虫歯や強い衝撃などでなくなってしまった場合、そのスペースが空いたままになるので、隣にある歯が移動し始めてしまいます。その結果、本来永久歯が生えるべき場所が確保できず、永久歯が正しい位置に生えなくなってしまうのです。

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叢生には多くの悪影響が

痛みを気にする女性 叢生は、見た目の問題だけでなく、多くの悪影響を及ぼす可能性があります。 ここでは、叢生によって引き起こされる問題について詳しく解説します。

歯周病・虫歯

叢生は虫歯や歯周病の原因となります。なぜなら、歯が重なり合っていると歯ブラシの毛が届きにくい部分ができ、そこに食べ物の残りかすや細菌が蓄積しやすくなるからです。

顎関節症

叢生は噛み合わせの不均衡を引き起こし、顎関節に過度の負担をかけることがあります。 そのため、叢生は顎関節症の原因となり、顎の痛みやこわばり、頭痛、耳鳴りなどの症状を引き起こすことがあります。

消化器への負担

叢生によって咀嚼機能そしゃくきのうが低下すると、食べ物を十分に細かくすることができず、消化器系への負担が増大します。 それが原因で、消化不良や栄養吸収の問題につながり、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

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叢生の治療方法とは?

叢生の治療法 多くの場合、叢生は矯正治療をおこなうことにより美しい歯並びを取り戻すことが可能です。
叢生の治療方法として、主にワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。症状が重度の場合、抜歯によりスペースを確保する場合もあります。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを使用し、歯を徐々に動かしていく方法です。 金属製のブラケットが一般的で、費用は70~150万円ほどです。
ワイヤー矯正は目立ちやすいため、透明なプラスチックやセラミック素材のブラケットを使用することで、目立ちにくくすることも可能ですが、金属製のブラケットと比べて治療費用が高くなる場合が多いです。なお、治療期間には個人差があり、一般的には1~3年ほどの期間が必要です。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを用いる方法で、目立ちにくく取り外しが可能なため、食事や歯磨きがしやすいのがメリットです。
しかし、1日20時間以上の装着が必要であり、自己管理能力が重要です。
費用は30~100万円ほどでワイヤー矯正に比べると安いことが多いです。

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顎の骨を広げる(側方拡大)

顎の骨を広げる治療法として、子供の成長期に行われる小児矯正治療があります。 この治療の目的は、およそ6歳~11歳までの乳歯と永久歯が混在する時期に、顎の成長を利用して歯列を広げることです。
具体的には、「拡大装置」と呼ばれる器具を使用して顎の骨を広げることで、歯が並ぶためのスペースを作り出します。
メリットとしては、抜歯を避けられる可能性があることや成長を適切にコントロールできることが挙げられます。
しかし、12歳以上では上顎の成長が終了して効果しない場合がほとんどなので、治療する時期が非常に重要な治療法です。

抜歯、削合によるスペース確保

重度の叢生の場合、抜歯を行ってスペースを確保する方法もあります。 最も多くのスペースを作り出せるというメリットがある一方、貴重な歯を失ってしまうというデメリットがあります。

また、抜歯を行わずにスペースを確保するIPR(Interproximal Reduction)という方法もあります。IPRとは「歯間削合(しかんさくごう)」という意味で、歯と歯の間のエナメル質糸鋸いとのこのような専用の器具を使って約0.2~0.5mm程度削り、スペースを作り出す方法です。抜歯を避けたい人や軽度の叢生におすすめです。

まとめ

今回は、不正咬合ふせいこうごうの1つ「叢生(そうせい)」について解説しました。
叢生は歯並びの乱れや見た目だけでなく、健康にも影響を及ぼします。
さまざまな原因があるため、それに応じて治療法も変わりますが、適切な治療を受ければ改善は可能です。矯正治療は時間とコストがかかりますが、美しい笑顔と健康な口内環境を手に入れるための投資と考えましょう。
歯並びに関する悩みを解決したいなら、ぜひ信頼できる歯科医師に相談してください。

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