公開日: 2025/01/14
更新日: 2025/01/14
出っ歯の悩みを抱える方の中には、「気になる部分だけを治したい」と考える方もいるでしょう。結論から言えば、部分矯正で出っ歯を改善できるケースがあります。しかし、すべての出っ歯が部分矯正で治療できるわけではありません。
本記事では、出っ歯の部分矯正について、適応できる例とできない例を解説します。矯正できる場合では、いくつかの矯正方法が検討できるので、矯正の種類についてもご確認ください。
※この記事にはPR情報が含まれます。 ※掲載医院の選定については編集部による調査により編集部独自の視点で執筆しております。 ※記事記載の施術の効果効能などには個人差があり保証するものではありません。 ※最新情報は各医院公式サイトにてご確認ください。
記事の編集・責任者歯科医師齋藤博愛先生
医療法人 誓栄会 千賀デンタルクリニック 副理事長。東京歯科大学 卒業。慶應義塾大学病院歯科・口腔外科研修修了。
日本歯周病学会,日本口腔インプラント学会,日本口腔外科学会所属。
出っ歯の部分矯正が適用できるかどうかは、歯並びや骨格の状態、噛み合わせなどの要因によります。以下の表にて、部分矯正が可能な例と不可能な例をまとめました。
部分矯正ができる例 | 歯並びの乱れの原因が骨格にない場合、噛み合わせが正常な場合、歯と歯が重なり合っている部分が少ない場合 |
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部分矯正ができない例 | 骨格に問題がある場合、奥歯の噛み合わせに問題がある場合 |
部分矯正が可能な出っ歯は、以下のような比較的度合いが軽度なものです。
・歯並びの乱れの原因が骨格にない場合
・噛み合わせが正常な場合
・歯と歯が重なり合っている部分が少ない場合
まず歯並びの乱れの原因が骨格にない場合が挙げられます。これは、歯そのものの位置が原因で出っ歯になっている状態を指します。このようなケースでは、歯列の調整だけで改善が可能です。
また、噛み合わせが正常であることも重要です。上下の歯が自然な位置で噛み合っている場合、部分矯正による調整が他の部位に影響を及ぼしにくくなります。このため、治療が比較的短期間で済むケースが多いです。
歯と歯が重なり合っている部分が少ない場合も、部分矯正が適しています。この条件では、矯正の対象となる範囲が狭いため、効率的な治療が可能となります。これらの要素が揃っていれば、出っ歯を部分矯正で治療ができる可能性が高いといえるでしょう。
出っ歯が骨格的な問題に起因している場合は、部分矯正では対応できません。たとえば、以下のようなケースです。
・骨格に問題がある場合
・奥歯の噛み合わせに問題がある場合
骨格に問題がある場合とは、上顎骨そのものが前方に突出している場合や、下顎骨が後退している場合などが該当します。このようなケースでは、全体矯正や外科手術が必要となることがあります。
さらに、奥歯の噛み合わせに問題がある場合も部分矯正では対応が難しいです。奥歯の噛み合わせは全体の歯列のバランスを保つ重要な要素であり、ここに異常がある場合は全体矯正が必要になる場合があります。
これらの要因が絡むと、部分的な治療だけでは十分な改善が得られないため、専門医による詳細な診断と計画が不可欠です。
出っ歯が部分矯正で治せるかどうかは、個々の歯並びの状態によります。各種検査を行った上で専門医が診断を行い、部分矯正の適応可否が判断されます。まずは無料診断を受け、具体的な治療計画を立てることをおすすめします。
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部分矯正で出っ歯が治った症例を3つ紹介します。以下で「治療前・治療後の症例写真」「治療内容」「費用」「リスク・副作用」などについても解説しますので、部分矯正を行うかどうかの参考にしてください。
詳細情報 | |
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費用 | 360,000円(税込396,000円) |
治療期間 | 4ヶ月 |
治療内容 | マウスピースを用いた歯列矯正 |
追加処置 | IPR |
※保険適用外の自由診療となります。
※効果や感じ方には個人差があります。
※マウスピース橋正の主なリスク:虫歯・歯周病・ブラックトライアングル・歯根吸収・歯肉退縮・1日20時間以上のマウスピース装着が必須・マウスピースにより痛みを感じる可能性・治療中に一時的にかみ合わせに不具合をきたす可能性・リテーナーを最低1年間は1日20時間以上装着、その後徐々に着用時間を減らし、2年目以降は夜間のみの着用推奨。
詳細情報 | |
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費用 | 360,000円(税込396,000円) |
治療期間 | 8ヶ月 |
治療内容 | マウスピースを用いた歯列矯正 |
追加処置 | IPR |
※保険適用外の自由診療となります。
※効果や感じ方には個人差があります。
※マウスピース橋正の主なリスク:虫歯・歯周病・ブラックトライアングル・歯根吸収・歯肉退縮・1日20時間以上のマウスピース装着が必須・マウスピースにより痛みを感じる可能性・治療中に一時的にかみ合わせに不具合をきたす可能性・リテーナーを最低1年間は1日20時間以上装着、その後徐々に着用時間を減らし、2年目以降は夜間のみの着用推奨。
詳細情報 | |
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費用 | 360,000円(税込396,000円) |
治療期間 | 6ヶ月 |
治療内容 | マウスピースを用いた歯列矯正 |
追加処置 | IPR |
※保険適用外の自由診療となります。
※効果や感じ方には個人差があります。
※マウスピース橋正の主なリスク:虫歯・歯周病・ブラックトライアングル・歯根吸収・歯肉退縮・1日20時間以上のマウスピース装着が必須・マウスピースにより痛みを感じる可能性・治療中に一時的にかみ合わせに不具合をきたす可能性・リテーナーを最低1年間は1日20時間以上装着、その後徐々に着用時間を減らし、2年目以降は夜間のみの着用推奨。
部分矯正による出っ歯治療は、以下の矯正器具を用いて歯の位置を調整します。
・ワイヤー矯正(表側矯正)
・ワイヤー矯正(裏側矯正)
・マウスピース矯正
・セラミック矯正
これらの部分矯正は、治療期間が短く、費用を抑えられるのが特徴です。それぞれの治療方法について解説します。
ワイヤー矯正は、歯の表面に「ブラケット」と「ワイヤー」を装着して歯を動かす、最も一般的な矯正方法です。この方法は、多くの歯並びに対応可能であり、長年の実績があるため信頼性が高い点が大きなメリットです。また、調整の精度が高く、複雑な歯並びにも適応できます。
一方で、装置が歯の表面につくため、見た目に目立ちやすいというデメリットがあります。特に人前に出る機会が多い方にとっては、この点が気になるかもしれません。それでも、確実な矯正効果を求める方には非常に有効な治療法です。
歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着して矯正を行う方法です。装置が目立たないため、見た目を気にせず治療を進められる点が魅力です。特に、職業柄装置を見られたくない方に適しています。
一方で、装置が裏側にあるため、舌が当たりやすく発音に影響が出ることがあります。また、ブラッシングが難しく、虫歯や歯周病になりやすい点には注意が必要です。
透明なマウスピース型の装置を使用して歯を動かす方法です。装置が薄く透明で目立ちにくいことが大きな特徴で、審美性を重視する方に人気があります。また、マウスピースを自分で交換できるため、通院頻度が少なく済むのもメリットです。
ただし、適用できる歯並びに限りがあり、複雑なケースでは対応が難しい場合があります。また、装置を取り外し可能なため、装着時間を自己管理する必要があり、怠ると治療期間が延びるリスクがあります。
セラミックの装置を歯に装着して矯正する方法で、歯そのものの形状を整えることで見た目を改善します。治療期間が短いことや、即効性がある点がメリットです。
しかし、歯の削除が必要な場合があり、歯そのものにダメージを与えるリスクがあることがデメリットです。また、後戻りを防ぐためのアフターケアが必要となります。この方法は、見た目の改善を優先したい方に適しています。
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部分矯正は、全体矯正に比べて短期間で治療が完了し、矯正費用が抑えられる点が大きなメリットです。さらに、多くの場合で抜歯を伴わないため、負担が少なく済むことが特徴です。
部分矯正は全体矯正に比べて治療期間が大幅に短縮されます。全体矯正では1〜2年かかることが多いのに対し、部分矯正では2か月〜1年程度で完了するのが一般的です。
特に、結婚式や就職活動など、短期間で目立つ部分を整えたいというニーズに応えられる点が特徴です。この短期間での治療は、多忙な生活を送る方にも支持されています。
全体矯正の費用が60〜170万円程度かかるのに対し、部分矯正の費用は10〜70万円程度と、経済的に負担が軽く済みます。
使用する矯正装置の素材によって費用に幅がありますが、部分矯正では安価な素材を選びやすく、費用対効果の高い治療を提供できます。短期間で費用を抑えられるため、初めて矯正を検討する方にも人気です。
部分矯正では、抜歯をせずに治療を進められることが一般的です。これは、部分矯正が適用される歯並びの乱れが軽度である場合が多いためです。
「抜歯が怖い」という理由で矯正に不安を抱える方にとって、抜歯を伴わない可能性が高い部分矯正は安心して選択できる治療法となります。
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部分矯正は全体矯正に比べて適応できる範囲が限られており、特に噛み合わせや骨格に問題があるケースでは効果を期待できないことがあります。また、特定の処置が必要となる場合もあります。
部分矯正は、気になる部分だけを短期間で整える治療です。そのため、歯全体を理想的な形に整えたいという方には不向きな場合があります。
部分矯正は、あくまで「見える部分だけを整える」目的に適しているため、「完璧な歯列を求める」という方には、全体矯正の方が適している可能性があります。患者の目指すゴールにより、選択肢が変わる点は考慮が必要です。
部分矯正は、軽度の歯列不正や出っ歯に適用される治療法です。しかし、噛み合わせに問題がある場合や、出っ歯の原因が顎の骨格に起因する場合、部分矯正では十分な改善が見込めません。
たとえば、骨格の問題が原因の場合、外科手術を伴う全体矯正が必要となる場合があります。このようなケースでは部分矯正だけでは不十分である点を認識しておくことが重要です。
抜歯を避けるために、部分矯正では「IPR(ディスキング)」と呼ばれる歯の表面を削る処置が行われるケースがあります。この処置は、歯の表面を最大で0.5mm程度削るもので、健康に与える影響は少ないとされていますが、処置に抵抗を感じる方も少なくありません。
IPRが必要かどうかは歯列や治療計画によりますが、事前に十分な説明を受けることで不安を軽減できます。
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出っ歯の部分矯正は、短期間・低コストで治療が可能な点や、抜歯を伴わないケースが多い点が魅力です。しかし、適応できる歯並びには限りがあり、骨格や噛み合わせに問題がある場合には適さないことがあります。
自身の歯の状態に合った治療を受けるためにも、専門医の診断を受けましょう。 無料カウンセリングを予約する
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