過剰歯とは何?具体的な治療方法や過剰歯の芸能人など歯科医が解説

2025/07/01

過剰歯とは何?具体的な治療方法や過剰歯の芸能人など歯科医が解説

永久歯の数は32本と決まっているものの、人によっては多かったり少なかったりします。永久歯の数が32本よりも多いと「過剰歯」の可能性が高いでしょう。

過剰歯があると、歯並びや口腔環境の悪化につながるため、早めの治療が必要です。子供のころに抜歯できるのが理想ですが、大人になってからでも治療が可能です。

この記事では、過剰歯の概要や原因、治療方法などを解説します。

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過剰歯とは?見た目の特徴と症状

過剰歯とは?見た目の特徴と症状

歯の本数が通常よりも多くなる過剰歯(かじょうし)には、以下のような特徴があります。

· 過剰歯とは乳歯20本、永久歯28~32本よりも多く生えてきた歯
· 30~40人に一人程度の割合で過剰歯の人がいる
· 女性よりも男性に多く見られる
· 過剰歯の見た目は小さく三角形や丸い形が多い
· 上の歯の真ん中や親知らずの後ろなどにできやすい

通常、過剰歯は1本であることが多いですが、まれに2本生える場合もあります。この過剰歯は永久歯に多く認められますが、乳歯にも起こる場合があるため、定期的に歯科検診を受けましょう。

歯が多い状態とは何か?過剰歯の特徴

過剰歯とはその名の通り、通常の歯より余分に歯が生えている状態を言います。通常の歯は、乳歯が20本、永久歯が28本(親知らずを含むと最大32本)ですが、これよりも歯の本数が多くなるのが特徴です。

過剰歯ができる原因ははっきりと分かっていませんが、歯が作られる段階で、歯の種となる「歯胚(しはい)」が余分に作られたり、2つに分かれたりしてしまうためと考えられています。

過剰歯は、乳歯が抜けたときに丸く尖った歯が生えてきたり、歯医者でのレントゲンなどで歯の本数を指摘されたりすることで発見にいたるケースが多いです。30~40人に一人程度の割合で過剰歯の人がいるとされており、女性よりも男性に多いといわれています。

過剰歯の見た目は通常の歯に比べて小さく、三角形や丸い形をしています。上の前歯や親知らずの後ろなどにできやすく、そのままにしておくとすきっ歯やガタガタの歯並びになることがあります。

通常、5~7歳頃の小さいうちに抜歯するのが望ましいですが、過剰歯に気づかないケースや、歯並びに影響がないからとそのままにしておくケースもあります。歯並びや口腔環境の悪化など、悪い影響が出るようになったら、早めの抜歯を検討しましょう。

どこに生えるの?過剰歯の一般的な位置と見た目

過剰歯は上の前歯の間や前歯の裏側、親知らずの後ろなどにできます。過剰歯は生える場所や形状によって「正中過剰歯(正中埋伏過剰歯)」「順性過剰歯」「逆性過剰歯」の3つの種類に分けられます。

· 正中過剰歯(正中埋伏過剰歯)
正中過剰歯とは、上の前歯の間や前歯の裏側から生えてくる過剰歯です。また、歯茎の中に埋まっている状態のものを「正中埋伏過剰歯」として区別します。

この正中過剰歯が最も発生頻度が高く、全過剰歯の49.2%を占めます。この正中過剰歯は、歯が生え変わり始める5~7歳前後の歯科検診で発見されることが多く、永久歯の歯並びを妨げる可能性があります。

· 順性過剰歯
順性過剰歯は、通常の歯と同じ向きで生えてくる過剰歯です。過剰歯が成長するとほかの歯と同じように歯茎を破って生えてくるため、萌出するのを待ってから抜歯します。

· 逆性過剰歯
逆性過剰歯とは、歯が逆向きに埋まっている過剰歯です。この過剰歯は、歯茎の中に埋まったままになっていることが多いため、歯茎を切開して抜歯します。ほかの歯に影響しない場合は、そのまま経過を観察します。

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過剰歯がある芸能人一覧

過剰歯がある芸能人一覧

過剰歯は30~40人に一人の割合で起こるといわれています。芸能人の中にも過剰歯の人はいるでしょう。

芸能人の中で過剰歯かも、といわれているのは、お笑い芸人のダイアン津田さんです。ここからはダイアン津田さんが過剰歯だと言われている理由や実際の歯並びなどを詳しく解説します。

ダイアン津田さんの特徴的な過剰歯とは

かねてより過剰歯ではないかとウワサされていたダイアン津田さん。確かにダイアン津田さんの口元を見ると、きれいな歯並びをしていますが、歯の本数が多く見えます。しかし、とある番組の検証結果により、過剰歯ではないことが証明されています。ではなぜダイアン津田さんは過剰歯に見えるのでしょうか?

1つ目の原因は、歯の大きさです。ダイアン津田さんは1本1本の歯のサイズが通常よりも大きいため、ほかの人に比べて歯と歯列に存在感があります。その影響で、過剰歯に見えていると考えられます。

また、ダイアン津田さんの歯は通常よりも歯が長めなのも、過剰歯に間違われやすい理由の1つです。さらに、笑ったときに口が大きく開くため奥歯の方まで目に入ります。これにより、普通の人よりも歯が多いように感じてしまうのかもしれません。

ダイアン津田さん本人は、「歯が多く見える」ことをネタにして笑いを誘っています。漫才ネタの中に「歯が多いネタ」もあるほどです。

医学的には過剰歯ではないことが証明された津田さんですが、これからも歯が多く見えることをネタにしつつ皆に笑いを届けてほしいですね。

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過剰歯の治療方法

過剰歯の治療方法

通常よりも歯の本数が多くなる過剰歯の治療の基本は抜歯です。

・抜歯;近くの歯に影響を与えている場合は抜歯が検討される
・矯正治療:過剰歯によりすきっ歯になっているときは矯正治療をおこなう場合もある

ただし、抜歯をせず経過観察になる場合もあります。どの治療法が適用になるかは、診断により異なります。

ここからは抜歯が必要なケース、矯正治療が必要なケースについてそれぞれ解説します。

抜歯が必要なケースとそのタイミング

過剰歯であっても、必ずしも歯並びや口腔環境に影響を及ぼすわけではありません。しかし、中には過剰歯があることで永久歯が生えてこない、近くの永久歯にダメージを与える、歯並びや噛み合わせの乱れ、嚢胞の出現などの影響が現れます。

すでに影響が出ている場合、もしくはそうした影響を及ぼす可能性がある場合には、抜歯を検討しましょう。歯の本数が多い、または気になる歯がある場合は、まずは検査を受けてみてください。

抜歯をするときは、局所麻酔あるいは全身麻酔で治療します。全身麻酔が必要になるのは、子供で歯医者に対する恐怖心が強い場合や、過剰歯の抜歯の難易度が高い場合などです。全身麻酔は局所麻酔に比べて手術時間が長くなり、術前術後の管理も必要です。

メリットとデメリットを踏まえ、どちらを選択するのかを決めましょう。

矯正治療で対応できる過剰歯の状態

大人になってから過剰歯が見つかった場合、まずは抜歯をします。永久歯が生えそろった段階で抜歯をすると、過剰歯を抜いた部分にすき間ができてしまうため、そのままにしておくと歯並びが悪くなったり噛み合わせが悪くなったりする可能性が高いです。そのため、ほとんどのケースで、抜歯後に矯正治療をします。

矯正治療を受ける場合、以下の矯正装置を使った方法が選択されます。

· 表側矯正(ワイヤー矯正)
· 裏側矯正(ワイヤー矯正)
· マウスピース矯正

ワイヤー矯正はワイヤーの力で歯を大きく動かすことができます。ただし、矯正装置が目立ちやすかったり痛みを感じやすかったりするなどのデメリットがあります。

一方でマウスピース矯正は、透明なマウスピースを使うため矯正していることを気付かれにくいというメリットがあります。ただし、段階的に歯を動かしていくためワイヤー矯正に比べて治療期間が長くなりやすい点がデメリットです。

症例により対応可能な矯正方法が異なるため、まずは相談してみましょう。

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過剰歯は放置しても大丈夫?

過剰歯は放置しても大丈夫?

過剰歯を放置すると以下のようなリスクが高まります。

・永久歯が生えるのを邪魔してしまう
・歯並びや噛み合わせが悪くなる
・永久歯の根を溶かしてしまう
・嚢胞ができることがある
・細菌感染を起こすことがある

すでに過剰歯があると診断されている場合は、定期的に検査を受けることが大切です。いつまでも健康な歯で美味しく食事するためにも、気になる症状があれば歯科クリニックを受診しましょう。

放置するとどうなる?考えられるリスク

本来であれば永久歯が生える場所に過剰歯があると、永久歯が生えるスペースがなくなり、正中埋伏過剰歯ができやすくなります。正中埋伏過剰歯は、自覚症状がほとんどありません。歯が生え変わる時期に永久歯が生えてこないと受診して気づくケースが多いでしょう。

また、過剰歯がほかの歯を圧迫することで、本来歯が正しく生える位置からズレて生えてしまうケースもあります。すきっ歯やガチャ歯のリスクを高めるといわれています。

さらに、過剰歯の頭の部分が永久歯の歯根の近くにあると、永久歯を溶かしてしまうリスクもあるでしょう。これを歯根吸収と呼びます。歯根吸収が起こると、歯周病の進行や歯肉退縮で歯がグラグラしてしまい、歯が抜けるリスクが高くなります。

そのほかにも、過剰歯を放置すると細菌感染や嚢胞形成のリスクを高めることが分かっています。リスクを減らすためにも、放置せず早めの治療を検討しましょう。

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よくある質問

よくある質問

大人が過剰歯になるのはなぜ?

過剰歯の原因ははっきりしていません。歯が形成される過程で「歯胚(しはい)」と呼ばれる歯の赤ちゃんが余分に作られたり分裂したりすることが原因だと考えられています。過剰歯の発生率は全体の約3%で、性差では女性より男性の割合が多いです。

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過剰歯の抜歯後の矯正なら、矯正装置が目立たないスマイルモア矯正がおすすめです。スマイルモア矯正で提供しているのは、リーズナブルな価格かつ短期間で治療が完了するマウスピース矯正です。世界的にも実績がある「インビザライン」など、高品質なマウスピースのみを使用しているため、短期間でも安全性の高い治療の提供を実現しています。

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まとめ

過剰歯とは、何らかの原因で通常よりも歯の本数が多い状態のことです。過剰歯を放置すると、歯の寿命を早めたり、嚢胞形成や細菌感染のリスクが高まったりするため、やはり治療が必要です。

また、過剰歯を抜歯した後は、見た目の美しさや機能面を高めるために歯並びを整えましょう。きれいな歯並びは、矯正治療で手に入ります。

スマイルモア矯正では、透明なマウスピースを使うため、矯正していることがわかりづらく、大人になってからでも気軽に矯正治療が始められます。予算も抑えられるため、きれいな歯並びに憧れている方はぜひ検討してみてください。

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