公開日: 2023/12/19
更新日: 2024/09/30
インビザライン矯正の実際の症例を症状別にビフォーアフターを解説します。治療期間や費用、抜歯の有無、治療成功率、効果実感の時期、効果が出ない原因、そして効果を早く実感するコツについても紹介します。
記事の編集・責任者歯科医師高橋涼太先生
千賀デンタルクリニック分倍河原MINANO医院 院長。日本大学歯学部 卒業。
インビザライン矯正では、各クリニックで様々な症例のビフォーアフター画像が公開されています。
今回スマイルモア矯正では、インターネット上で公開されているインビザライン矯正のビフォーアフター175症例を症状別に、治療期間・平均治療費用・抜歯割合について調査しました。
・抜歯が必要であった症例は29%
・抜歯なしのインビザライン治療期間は4か月~2年8か月で平均1年6か月
・抜歯ありのインビザライン治療期間は1年~3年で平均2年
インビザライン矯正で、抜歯が必要なケースは全体の3割程度であり、抜歯が必要となった場合、治療期間がおよそ6か月長くなることが分かりました。
・抜歯が必要であった症例は34%
・抜歯なしのインビザライン治療期間は4か月~2年6か月で平均1年7か月
・抜歯ありのインビザライン治療期間は1年~3年で平均2年
・抜歯が必要であった症例は42%
・抜歯なしのインビザライン治療期間は1年2か月~2年3か月で平均1年7か月
・抜歯ありのインビザライン治療期間は1年6か月~2年6か月で平均1年11か月
インビザライン矯正で八重歯を治療する場合、約2人に1人近くが抜歯が必要ということがわかりました。
・抜歯が必要であった症例は20%
・抜歯なしのインビザライン治療期間は10か月~2年3か月で平均1年7か月
・抜歯ありのインビザライン治療期間は1年4か月~2年6か月で平均1年11か月
・抜歯が必要であった症例は0%
・抜歯なしのインビザライン治療期間は5か月~2年で平均1年
インビザライン矯正ですきっ歯を治療する場合、抜歯が必要であったケースはありませんでした。また、治療期間も非常に短いため、インビザライン矯正で効果が期待しやすい症状と言えるかもしれません。
・抜歯が必要であった症例は43%
・抜歯なしのインビザライン治療期間は4か月~2年7か月で平均1年6か月
・抜歯ありのインビザライン治療期間は1年~2年9か月で平均2年
インビザライン矯正で出っ歯を治療する場合、約2人に1人近くが抜歯が必要ということがわかりました。
・抜歯が必要であった症例は10%
・抜歯なしのインビザライン治療期間は11か月~2年8か月で平均1年8か月
・抜歯ありのインビザライン治療期間は1年6か月~2年4か月で平均1年11か月
インビザライン矯正で受け口を治療する場合、たいていの場合抜歯の必要はないということがわかりました。
・抜歯が必要であった症例は23%
・抜歯なしのインビザライン治療期間は5か月~2年で平均1年3か月
・抜歯ありのインビザライン治療期間は1年8か月~2年で平均1年11か月
インビザライン矯正で、抜歯が必要ない開咬を治療する場合、矯正期間は比較的短期間で治療可能なことが分かりました。
・抜歯が必要であった症例は5%
・抜歯なしのインビザライン治療期間は11か月~2年6か月で平均1年8か月
・抜歯ありは1症例のみで、インビザライン治療期間は2年4か月
インビザライン矯正で過蓋咬合を治療する場合、ほとんどのケースで抜歯が不要でした。過蓋咬合で抜歯を避けたい方は、インビザライン矯正がおすすめと言えるかもしれません。
インビザラインによる歯列矯正は、見た目を良くするのに効果的です。
歯並びの状態は見た目はもちろん、精神的にも顔全体の印象に大きな影響を及ぼします。
歯列矯正により咬み合わせが正常な状態になることで、顔のバランスが整い、顎のラインがすっきりするのです。
加えて、歯並びが悪いとそれがコンプレックスとなり、人と接するときに自信を失うことがありますが、歯列矯正で歯並びを改善することで、口元を気にすることなく会話を楽しめるようになるため、自信を持てます。
歯列矯正をすることで、食事しやすくなります。
歯が適切に咬み合わない状態では、しっかり食べ物を噛むことが不十分になることがあります。
しかし、歯並びと咬み合わせを改善することで、これまで噛み切れなかった食べ物も噛みやすくなるのです。
インビザラインの大きな特徴の一つは、取り外し可能なマウスピース型矯正装置であることです。これにより、いつもと同じ様に歯磨きや糸ようじなどのケアが可能となり、口内を清潔に保ちやすくなります。
また、インビザラインで歯並びが整うと、歯に汚れが付きにくくなり、またお掃除もしやすくなるので口臭を減らすことができます。
歯並びが悪いと、歯ブラシが届きにくい部分が生じ、歯を衛生的に保つのが難しいです。
しかし、歯列矯正で歯並びを整えることにより、歯ブラシが届かなかった部分もしっかり磨けるようになり、虫歯や歯周病にかかる可能性がずっと低くなります。
また、インビザラインは食事や歯磨きの際にマウスピースを外せるため、歯の間や裏側などをしっかりと磨け、矯正中の虫歯や歯周病のリスクが減少できるでしょう。
歯と歯の間に隙間があると、空気が漏れて正しく発音できないことがありますが、インビザライン矯正によって歯と歯の隙間がなくなると、発音しにくかったサ行やタ行もはっきりと正しく発音できるようになります。
2020年の最新の研究では、インビザラインで計画通りに動いた歯は、約50%という結果でした1)。
なかでもインビザラインが最も得意な成功率の高い移動は、上顎側切歯の唇側移動(前に出す移動)で69.9%が計画通りでした1)。
逆に、インビザラインが最も苦手な成功率の低い移動は、下顎第一大臼歯(舌の大きい奥歯)の回転移動でたった27.8%のみが計画通りでした1)。
前歯の移動は、全体的に45~64%と高い成功率ですが、前歯の圧下は33%と非常に成功率が低いです1)。
治療を成功させるためには、
「歯をどのような順番で移動させたらいいのか」
「装置をどのように装着したらいいのか」
などを歯科医師が考える必要があり、方針を考えずに治療を行うと成功率は50%を下回る可能性があります。
インビザラインは、これまでの矯正治療のデータをもとに歯の動きを予測し、マウスピースを製作しますが、すべてをコンピューターに任せるだけでは最適な治療計画を立てることが難しいです。
まずは、信頼できる歯科医院へ相談してみてください。
インビザラインは、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換していき、1枚あたり約0.1〜0.2mm歯を動かします。
したがって、1~2か月で約1mm以上歯が動くことになり、わずかな歯の隙間であれば、1か月や2ヶ月で効果を実感できるでしょう。
一方で、重度の歯並びの問題がある場合、1〜2ヵ月では見た目上の効果を実感しにくいこともありますが、半年程度経過すると、はっきりした違いが分かり、効果を実感できるようになります。
また、ガタガタした歯列は、すきっ歯と比べて効果を実感しづらいです。
実際は改善しているにも関わらず「なかなか良くなっているように感じられない」というケースも存在します。
インビザラインは、歯の表面に取り付けられる小さなアタッチメントを使い、歯を動かします。
アタッチメントが外れてしまうと、歯が予定通りに移動せず、治療の効果が得られにくくなるため、アタッチメントがしっかりと取り付けられているか定期的に確認した方が良いでしょう。
アタッチメントの脱落に気づいた場合は、早急に歯科医院に相談し、対処が必要です。
インビザラインの効果を実感しやすいのは前歯が移動した時です。しかし、前歯を移動させるためには、移動するためのスペースが必要になります。
すきっ歯の場合いきなり前歯を動かすことも可能ですが、移動するスペースが不足している場合、奥歯が移動した後に前歯が移動する治療計画になることがあります。
このような場合、治療開始後しばらくは前歯が移動しないため、インビザラインの効果を実感しづらいでしょう。
インビザラインは1日に20時間以上装着する必要があり、このルールを守らないと、歯が計画通りに動きません。
インビザラインは簡単に取り外しできるため、患者自身でしっかりと装着時間を守る必要があります。
もし痛みなどの理由で20時間の装着が難しい場合は、歯科医に相談し、適切なアドバイスを受けてください。
インビザラインを効果的に使用するためには、1日20時間以上の装着が推奨されています。 インビザラインは、食事と歯磨き以外の時間は基本的にマウスピースをつけておくことが求められます。
通常、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換する必要があり、このスケジュールを守ることで、歯の動きが計画通りに進行し、治療の効果を最大限に引き出します。
インビザライン治療中に口の中やマウスピースを清潔に保つことは、早くビフォーアフターの効果を実感するために重要です。 虫歯や歯周病が発生すると歯科治療により矯正期間が延びる可能性があります。
チューイーとは、弾力のあるロール状のチューブで、マウスピース装着後に噛むことで、マウスピースと歯の間の密着度を高め、治療効果を高めます。
特に、新しいマウスピースに交換した後の数日間は、マウスピースが浮きやすいため、1日20分〜30分の使用がおすすめです。
アタッチメントの設置により、歯にかかる力を細かく調整できるため、効果的に歯を動かすことができます。
アタッチメント周辺は虫歯ができやすくなるので、注意して歯磨きしましょう。
出典元:株式会社トータルヘルスコンサルティング
光加速矯正装置とは、歯や周りの組織に光や振動などの刺激を与えることで、治療期間を大きく短縮する装置です。具体的には、次のような効果があります2)。
・矯正期間を半分以下の日数に短縮することができる
・痛みが感じにくくなる
・マウスピースの交換の間隔が短くできる
インビザライン矯正では、部分的なワイヤー矯正と組み合わせることで、より効率的な治療が可能になります。
特に、抜歯矯正など歯を大きく移動させる必要がある場合、ワイヤー矯正は非常に効果的です。一方、インビザラインは細かな調整が得意です。
これらの矯正方法を組み合わせることで、それぞれの長所を活かし、治療の効率を高められます。
この記事では、インビザラインのビフォーアフターの具体的な内容から、矯正のメリット、インビザライン治療の成功率、効果を実感できる時期やコツについても紹介しました。 インビザライン矯正を始めてみるなら、まずは信頼できるスマイルモアへご相談ください。
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少しでも「歯並びを整えたい」と思ったら、ぜひ気軽にご相談ください。
最寄りの医院でお口を詳しくチェック
詳しい診断のために、最寄りの提携医院で、いろいろな検査をします。
歯科医師が詳細を説明
歯科医師が、治療後にどんな歯並びになるかや費用の詳細を説明します。気になることがあれば何でも質問できます。
スマイルモア矯正を始めるか判断
スマイルモア矯正を始める場合は、お申込用紙にご記入いただきます。一旦、お家に持ち帰って検討してももちろんOKです。
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受け取り矯正開始
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