公開日: 2023/12/19
更新日: 2024/09/30
インビザラインで出っ歯や口ゴボは治るのでしょうか?
この記事を読むことで、出っ歯や口ゴボに対する理解が深まり、インビザラインで出っ歯を治療できるのか?抜歯は必要か?治療期間や治療費用についてよく分かるはずです。
ぜひ最後までご覧ください。
記事の編集・責任者歯科医師高橋涼太先生
千賀デンタルクリニック分倍河原MINANO医院 院長。日本大学歯学部 卒業。
インビザラインでは「出っ歯や口ゴボが治らない」と聞いたことはありませんか?
それが真実なのか、順番に説明します。
インビザラインでたいていの出っ歯の治療は可能です。
以前は「出っ歯を治すのにインビザラインを使うのは難しい」とされていましたが、技術の進歩に伴い、治療できる症例が増えています。
出っ歯は次の2つに分かれます。
①前に傾いた歯が原因の出っ歯(歯槽性上顎前突)
②骨の位置のズレが原因の出っ歯(骨格性上顎前突)
歯の傾きが原因の出っ歯(①)や、軽度の骨格のズレが原因の出っ歯(②)はインビザラインでの治療が可能です。
インビザラインでは、歯の角度を正しい角度に改善することで、出っ歯を治療します。
軽度の骨格のズレがある場合では、インビザラインを使って上の歯列を全体的に後方に移動(遠心移動)させたり、抜歯して前歯を後退させたりすることで出っ歯を治します。
重度の骨格のズレが原因の場合、インビザラインでの治療は困難です。
大きく骨格がずれている場合は骨の位置自体を改善する必要があり、ワイヤー矯正でも難しく、外科矯正が必要です。
歯の向きや歯並びが原因で口ゴボになっている場合、インビザラインでの治療が可能です。 しかし、横顔やEラインの改善には、抜歯して前歯を後退させるためのスペースを作る必要がある場合があります。
一方で、骨格のズレが重度の場合や、唇の軟組織などが原因で口ゴボになっている場合は、インビザラインだけでは横顔を改善することが難しく、外科矯正が必要になることがあります。
外科手術の場合、顎の骨を切って口元を後方に引っ込める手術が行われ、口ゴボや横顔、Eラインを確実に改善できます。
外科手術の前後にはインビザラインやワイヤー矯正が行われますが、治療方針によってはインビザラインを使用できないこともあります。
スマイルモア矯正では、インビザラインで出っ歯を実際に治療した37症例の抜歯の有無、治療期間、治療費用について調査しました。ぜひ参考にしてください。
インビザラインで出っ歯を治療した症例のうち、抜歯が必要であったのは43%でした。
抜歯を避けたいと思う人も多いですが、インビザラインで出っ歯を治療する約2人に1人が、抜歯矯正となることが分かりました。
抜歯なしでの出っ歯の治療期間は、4か月~2年7か月で平均1年6か月です。
抜歯ありでの出っ歯の治療期間は、1年~2年9か月で平均2年です。
出っ歯の症例全体の治療期間は平均1年9か月ですので、出っ歯をインビザラインで治療する場合は、1年6か月~2年程度の治療期間を考慮しておくのが良いようです。
また、抜歯なしで出っ歯を治療できる場合、最短4か月で改善できるケースもあります。抜歯が必要な場合、抜歯が不要な場合と比べて6か月程度治療期間が延びるでしょう。
抜歯なしでの出っ歯の治療費用は、45万~90万円で平均80万円です。
抜歯ありでの出っ歯の治療費用は、82万~102万円で平均85万円です。
出っ歯の症例全体の治療費用は平均82万円ですが、症状によっては45万円で治療できる場合もありますので、まずは歯科医院に相談してみましょう。
抜歯が必要な場合など、歯の移動量が大きい場合はワイヤー矯正が適している場合があります。
アンカースクリューという、直径1〜2mm、長さ6〜10mmの小さな金属製のネジを歯ぐきの骨に埋め込む矯正です。
これは骨に固定され、インビザライン単独では難しい歯の移動を可能にします。
アンカースクリューを使用することで、歯の位置を下げたり、奥歯を後方に移動させたり、奥歯を固定するなど、複雑な歯の動きを可能にし、治療期間を短縮できます1)。
ヘッドギアは頭につけるタイプの矯正装置で、頭につけたキャップと上の奥歯につけた装置をワイヤーで結ぶ構造です。
これにより、あごや歯に力をかけて後方移動を促します。特に成長期の矯正に適しており、骨の成長が落ち着かないと定着しないアンカースクリューとは異なり、ヘッドギアは成長期の骨の成長のコントロールを目的に使用されます。
バイオネーターは取り外しが可能なマウスピース型の矯正装置で、咬む機能を利用して下顎の前方への成長を促します。 成長期の体の成長を利用した装置であるため、一般的には7〜12歳の間に使用されることが多いです。
従来のワイヤーを使った矯正治療は、歯を動かす力が強く、痛みを感じやすいのが一般的です。
しかし、インビザラインは適切な力で少しずつ歯を動かすため、ワイヤー矯正に比べて痛みを大幅に軽減できます2)。
これにより、痛みに敏感な方や、過去に痛みで矯正治療を断念した経験のある患者にとっても、インビザラインは魅力的な選択肢となります。
また、痛みが少ないことは、治療の継続性や快適性にも繋がり、患者の満足度を高める要因となっています。
インビザラインは透明なマウスピースを使った矯正方法であり、従来のワイヤー矯正と比較して非常に目立ちにくいのが特徴です。
このため、矯正中の見た目が気になる方や、人と話をする機会が多い方でも、日常生活でストレスを感じることなく治療可能です。
食事時や歯磨きの際に簡単に取り外せるため、矯正中も今まで通り食事を楽しむことができます。
また、従来のワイヤー矯正装置では、食べ物の残りやプラーク(歯垢)が装置に挟まり、虫歯や歯周病のリスクを高めることが一般的でした。
しかし、インビザラインのマウスピースは食事の後や日常の歯磨き時に簡単に取り外せるため、今まで通りの口腔清掃が可能です。
マウスピースを紛失したり、破損させたりすると、作り直しの追加費用が発生し、治療期間が延長します。
また、マウスピースは清潔に保つ必要があり、これを怠ると虫歯や歯周病・口臭のリスクが生じます。
特に重度の歯並びの問題や、大きな歯の移動が必要な場合、治療期間が長くなります。
抜歯が必要な出っ歯は、抜歯が不要な出っ歯と比べて6か月程度治療期間が延びてしまします。
また、マウスピースの着用時間が不十分な場合、さらに治療の進行が遅れることでしょう。
汚れが残った状態でマウスピースを長時間装着すると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
虫歯の状態によっては、インビザライン治療を一時中断し、まずは虫歯治療が優先される場合もあります。
そのため、インビザライン治療中は、口腔衛生を徹底し、定期的な歯科検診を受けることが重要です。
今回は、インビザラインが出っ歯や口ゴボの治療に有効であることをご紹介してきました。 痛みが少なく、目立たない透明マウスピースの使用は日常生活に大きな利点があります。
まずは、自分の出っ歯や横顔がインビザラインで改善できるのか、信頼できるスマイルモアに相談してみませんか?
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