公開日: 2024/11/30
更新日: 2024/11/30
下唇が出ていると、見た目に自信をなくすばかりではなく、体にも悪影響をもたらす可能性があります。この記事では、下唇が出ているかどうかを確認する方法や、下唇が出ている際の治療方法などを紹介しています。
下唇が出ている人は、最後まで読んで治療するかどうかの参考にしてください。
記事の編集・責任者歯科医師齋藤博愛先生
医療法人 誓栄会 千賀デンタルクリニック 副理事長。東京歯科大学 卒業。慶應義塾大学病院歯科・口腔外科研修修了。
日本歯周病学会,日本口腔インプラント学会,日本口腔外科学会所属。
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※掲載医院の選定については編集部による調査により編集部独自の視点で執筆しております。
※記事記載の施術の効果効能などには個人差があり保証するものではありません。
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下唇が出ているかどうかは、自分で簡単に確認できます。
鼻の先端と顎を結んだラインをエステティックライン(Eライン)といい、口を閉じてこのラインから下唇が飛び出しているなら、下唇が出ている可能性があります。下唇が出ていない人は、口を閉じてもエステティックラインの中に唇が収まります。
定規を用意して、鼻の先端と顎に置き、唇のあたり具合をチェックしてみましょう。唇が定規に強く当たる場合、下唇が前に突き出している可能性があります。自分で確認しにくい人は家族に見てもらうとよいでしょう。
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下唇が出ている要因はさまざまですが、主に先天的な要因と後天的な要因に分けられます。先天的な要因には遺伝や骨格の影響があり、後天的な要因には生活習慣や口の使い方が関係しています。
下唇が出ていることの先天的な要因としては、遺伝や骨格の発育が挙げられます。これらの要因を理解することで、改善の手助けになるかもしれません。
ここでは、下唇が出ている主な先天的な要因について詳しく説明します。
下唇が出ていることは、遺伝的な要因が大きく関係しています。親や祖父母に同じような特徴がある場合、子どもにもその傾向が見られることがあります。これは、骨格や顔の形が遺伝するためです。
特に、下顎が前に出ている場合や、上顎が後退している場合は、下唇が出やすくなります。このような遺伝的な影響を受けている場合、早めに歯科医師に相談することで、適切な対策を講じることができるかもしれません。
もう一つの要因として、骨格の発育が挙げられます。成長期において、顎の骨の発育が不均衡になることがあります。例えば、下顎が過剰に成長したり、上顎が十分に成長しなかったりすると、下唇が前に出てしまうことがあります。
このような骨格の問題は、成長が終わるまでに改善できる場合もあるため、早期の診断と治療が重要となることがあります。歯列矯正を行うことで、骨格のバランスを整え、下唇の位置を改善できる可能性があります。
下唇が出ている悩みは、後天的な要因にも影響されることがあります。後天的な要因とは、生活習慣や外的な要因によって引き起こされるもので、年齢に関係なく誰にでも影響を与える可能性があります。
ここでは、下唇が出ている主な後天的な要因について詳しく解説します。
口や歯に関する不適切なくせは、下唇が出る原因になりえます。例えば指しゃぶりや爪を噛むくせ、舌で歯を押すくせなどがあると、顎の成長に影響を与えることがあります。
また、口呼吸のくせも重要な要因です。口呼吸をしていると口の周りの筋肉が弱くなり、下唇が前に出やすくなります。
これらの習慣が長期間続くと下顎が前に出やすくなり、下唇の位置に影響を与え、見た目にも悪影響を及ぼすことがあります。
歯並びの悪さも、下唇が出る原因として考えられます。歯が不揃いであったり、噛み合わせが悪い場合、下の前歯が前に出てしまうことがあります。このような状態では、下唇が自然と前に突き出る形になります。特に、上顎と下顎のバランスが崩れると、下唇の位置に影響を与えることがあります。
歯並びや噛み合わせの問題は、年齢に関係なく誰にでも起こり得るもので、適切な歯の配置が保たれないと、下唇が出やすくなります。
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下唇が出ている状態を放置すると、歯並びや噛み合わせに問題が生じることがあり、さらには健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
ここでは下唇が出ていることによるリスクについて詳しく解説します。
下唇が出ている状態は、噛み合わせに影響を与えることがあります。正しい噛み合わせができないと、食べ物をうまく噛み切れず、消化に悪影響を及ぼすことがあります。また噛む力が偏ることで、歯に過度な負担がかかり、歯がすり減ったり、ひびが入ったりすることもあります。こういった状態が続くことで顎に負担がかかり、顎関節症などのリスクも高まります。
下唇が出ていることで、口腔内の健康に影響することがあります。唇が前に出ていると口が開きやすくなり、乾燥しやすくなります。これにより、口内炎や虫歯のリスクが高まることがあります。また口呼吸が習慣化すると、喉や鼻の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
下唇が出ている状態は、発音に悪影響を及ぼすことがあります。特に「さ行」や「た行」の音を発音する際、下唇が前に出ていることで、舌の動きが制限されることがあります。このため、舌が正しい位置に来ず、音が不明瞭になったり、発音が難しくなったりすることがあります。言葉がはっきりと伝わらないことで、コミュニケーションに支障をきたすリスクにもなりえます。
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下唇が出ていることに悩み、自分で改善できないかと考える方も多いでしょう。しかし自己流で下唇を引っ込めようとすることは、実はリスクが伴います。
例えば、指の力で無理やり歯を押すことで歯や歯ぐきを傷つけるリスクがあります。また口元の筋肉を使って引っ込めようとすると口周りの筋肉が緊張し、かえって不自然な表情になることがあります。間違った方法を続けることで、歯並びや噛み合わせに影響を与える可能性もあります。
下唇の位置を改善したいのであれば、専門家のアドバイスを受けることが大切です。自分に合った正しい方法を見つけることで、安心して治療に取り組むことができるでしょう。
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下唇が出ている状態を治す方法として、下記が挙げられます。
下唇が出ている場合、歯列矯正は非常に効果的な治療法です。矯正治療では、ブラケットやワイヤーを使って歯を正しい位置に移動させます。これにより、噛み合わせが改善され、下唇の位置も自然と整っていきます。
以下で主な矯正方法の特徴について詳しく紹介します。
マウスピース矯正は、無色透明の器具をお口の中に装着して歯並びを治す治療です。目立ちにくいので、近年人気を集めています。
特徴 | ・取り外しができる ・金属アレルギーのリスクがない ・周囲からマウスピースが気づかれにくい ・通院回数が少ない ・痛みを感じにくい |
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適応症 | ・軽度~中度の不正咬合 |
期間 | ・部分矯正:平均9か月 ・全顎矯正:平均1年7か月(※1) |
費用の目安 | ・部分矯正:11~70万円 ・全体矯正:50~120万円(※2) |
※1スマイルモア矯正調べ(17クリニック計533症例を調査)
※2スマイルモア矯正調べ(39クリニックを調査)
ワイヤー矯正は、歯に直接ワイヤーをかけて圧力を歯に与えて矯正する治療です。強い力を加えられるので、難易度の高い症例にも対応できます。マウスピース矯正にくらべると、費用は高額になりやすいです。
特徴 | ・矯正器具を取り外す必要がない ・歯の動きを微調整できる ・重度の不正咬合にも対応できる ・器具でお口の中が傷つく場合がある |
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適応症 | ・抜歯が必要な重度の受け口や出っ歯などの不正咬合 |
期間 | ・平均2年7か月(表側矯正の場合※3) |
費用の目安 | ・50万~110万円程度(表側矯正の場合※4) |
※3スマイルモア矯正調べ(17クリニック計533症例を調査) ※4スマイルモア矯正調べ(39クリニックを調査)
マウスピース矯正やワイヤー矯正との併用で用いられるのがインプラント矯正です。
特徴 | ・歯を歯ぐきの方に押し下げられる ・上下の歯を一緒に後ろに動かせる ・他の矯正治療と併用すれば治療期間が短くなる |
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適応症 | ・重度の出っ歯や受け口 ・乱ぐい歯やデコボコ歯などの重度の叢生 ・口を大きく開けたときに歯ぐきが見えすぎるガミースマイル |
期間 | ・1年以上 |
費用の目安 | ・アンカースクリュー1本あたり5,000円~3万円程度 |
セラミック治療は、削った歯にセラミッククラウンを被せて審美性を高める治療です。歯を削る際、神経を抜く治療を行います。審美性を高めるのが目的のため、適応が前歯のみになります。
特徴 | ・歯の色を白くできる ・矯正装置をつけなくてもよい ・治療期間が短い ・他の矯正治療より費用が抑えられる |
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適応症 | ・軽度の前歯の不正咬合(出っ歯やすきっ歯など) |
期間 | ・1~3か月程度(本数による) |
費用の目安 | ・歯1本あたり4~10万円程度 |
下唇の突出が骨格に関連している場合、外科的治療が必要になることがあります。骨格に問題があると、ワイヤー矯正やマウスピース矯正では改善するのが困難なためです。
外科手術を行い、全体のバランスを見て顎の骨を正しい位置に戻します。顎が正しい位置に戻れば顔立ちも変わり、下唇の位置にも変化があらわれるでしょう。
手術は大きな決断であり、術後もリハビリや定期的なフォローアップが必要となります。信頼できる医師に相談することが大切です。
美容整形も下唇の突出を改善する方法の一つです。特に、唇の形やボリュームを調整する効果が期待できるでしょう。具体的にはヒアルロン酸注入やリフトアップ手術などが一般的で、比較的短時間で効果を得ることができます。
ただし、美容整形は医療行為であり、リスクも伴いますので、信頼できる医療機関でカウンセリングを受けることが重要です。
スマイルモア矯正は、軽度の前歯の不正咬合に適したマウスピース矯正です。下顎の矯正のほか、すきっ歯や八重歯、過蓋咬合などの改善に効果が期待できます。
スマイルモア矯正では、高品質な素材で作られたマウスピースの矯正治療が月額3,000円から受けられます。期間も最短で3ヶ月、通院は3ヶ月に1度で負担も少ないです。初回は無料で相談ができるので、下唇が出ているのが気になる人はこの機会に相談してみましょう。
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下唇が前に出ているのは、遺伝や日頃の習慣などが原因です。歯並びが要因の場合、マウスピース矯正やワイヤー矯正などを行えば、改善する可能性があります。
ただし、顎の骨格が原因であれば、外科手術が必要です。外科手術にはリスクが伴うため、事前に歯科医師とよく話し合い、治療するかを決めましょう。
軽度~中度の不正咬合であれば、スマイルモア矯正もよい方法です。矯正器具を目立たせたくない人や費用を抑えたい人は、スマイルモア矯正をチェックしてみてください。
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歯科医師が、治療後にどんな歯並びになるかや費用の詳細を説明します。気になることがあれば何でも質問できます。
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