更新日: 2025/03/21
受け口は自分で治すことができませんが、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などの矯正治療で改善できる場合があります。顎変形症と診断された場合は保険適用で手術での改善も可能です。
本記事では下顎前突とはどのような状態なのか、費用や治療期間、保険適用の有無などを詳しく解説します。
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記事の編集・責任者歯科医師齋藤博愛先生
医療法人 誓栄会 千賀デンタルクリニック 副理事長。東京歯科大学 卒業。慶應義塾大学病院歯科・口腔外科研修修了。
日本歯周病学会,日本口腔インプラント学会,日本口腔外科学会所属。
下顎前突(かがくぜんとつ)とは、奥歯同士で噛み合わせたときに、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている噛み合わせです。反対咬合や受け口、しゃくれなどとも呼ばれます。
下顎前突は、歯の噛み合わせに原因がある「歯性下顎前突」と、骨格的に下あごが成長しすぎている「骨格性下顎前突」があります。
下顎前突になると、ものが噛みにくくなったり、発音しにくくなったりして日常生活に支障がでることがあります。それだけでなく、下あごが成長してしまうため、見た目がコンプレックスになりやすいというデメリットがあります。そのため、歯科矯正や外科手術などでの改善が必要なケースがあります。
下顎前突を放置すると見た目だけでなく全身にさまざまな影響があらわれます。具体的には次のような弊害です。
・胃腸への負担
・顎関節症のリスク
・審美面への影響
・発音や滑舌の影響
それぞれを解説します。
下顎前突になると上下の前歯のかみ合わせが悪くなります。前歯は食べた物を最初にかみ砕いて奥歯に送るガイド役です。そのため、食べ物を大きいまま飲み込んでしまうようになって、胃腸や消化器官への負担が大きくなります。
下顎前突は顎関節症のリスクを高めます。受け口の程度にもよりますが、食事をするときにあごのズレを補正しようとあごを動かしたり奥歯で噛んだりしてしまうことであごに負担がかかります。すると顎関節症になりやすくなります。
下顎前突は下あごが上あごよりも前に出ていることで、しゃくれてみえたり顔が長く見えたりします。そのため、見た目のコンプレックスになりやすく、マスクやマフラーなどで常に口元を隠してしまうこともあるようです。
下顎前突は上下の前歯の位置がずれることで上下の歯の噛み合わせにすき間ができやすいです。そのため発音するときに空気がたくさん漏れて正常な発音が難しくなります。滑舌も悪くなるため、スムーズなコミュニケーションが困難になることもあるでしょう。
下顎前突の原因は一つではなく、さまざまな要因が複合的に関与しています。特に幼少期からの癖は下顎前突を含む不正咬合に大きく関わっていることが分かっています。それぞれを詳しく解説します。
両親が下顎前突の場合、子供も下顎前突になりやすいです。それは、あごの大きさや歯の大きさは親から遺伝しやすいためです。親が下のあごが大きい、もしくは上のあごが小さい場合は子供もその影響を受けやすくなります。
上の前歯が内側に傾いていたり、下の前歯が外側に傾いていたりすると噛み合わせが悪くなって、骨格に問題がなくても受け口のように見えることがあります。この場合、歯並びを整えることで下顎前突は改善できるでしょう。
子供のころから、無意識のうちに下のあごを前に突き出す癖があったり、テレビを見るときなどに口呼吸で舌の位置が不安定になって前歯を押し出す癖があったりすると、下顎前突になりやすくなります。
下顎前突は矯正治療で改善できます。ただし、下顎前突の程度によっては手術であごの骨を削る大がかりな手術が必要な場合もあるため、まずは診察を受けましょう。ここでは下顎前突の治療方法を詳しく解説します。
歯の噛み合わせに原因がある「歯性下顎前突」の場合は、矯正治療で改善できます。歯列矯正をして歯を正しい位置に移動することで、受け口は改善するでしょう。
対応している矯正方法は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正です。ただし重症の場合は、マウスピース矯正を希望していても対応できないことがあるため注意しましょう。
骨格的に下あごが成長しすぎている「骨格性下顎前突」の場合は、矯正治療だけでは下顎前突は改善しません。この場合は、外科手術も併用します。
外科手術では、下あごの骨を切って後ろに引っ込める「セットバック法(下顎骨切り術)」と呼ばれる手術が必要です。セットバック法で骨格を整えたあとに、矯正治療をして全体的な噛み合わせと歯並びを整えていきます。日帰り手術ですが、2週間程度は腫れなどの症状が続くでしょう。
下顎前突は矯正治療ごとに費用や治療期間が異なります。さらに同じ治療でも大人と子供で費用と期間が異なる場合があるため注意しましょう。ここでは下顎前突の矯正費用・期間をそれぞれ解説します。
ワイヤー矯正は、歯にブラケットとワイヤーを取り付けて、歯を移動させる矯正方法です。矯正方法の中で最もオーソドックスな治療法で、重度の歯並びにも対応できます。
歯の表側(唇側)に矯正装置を取り付ける表側矯正や、歯の裏側(舌側)に矯正装置を取り付ける裏側矯正がありますが、矯正装置の基本的な構造は同じです。上下の歯どちらかを矯正するハーフリンガル矯正もあります。
ワイヤー矯正のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
・矯正装置の取り外しが不要
・適応症例が広く、難症例にも対応できる
・装置の耐久性が高く、破損を起こしにくい
・歯並びの細かな調整ができる
デメリット
・痛みや圧迫感が出やすい
・矯正装置が出やすい
・食事や歯磨きがしにくい
・治療中の虫歯リスクが高くなる
スマイルモア矯正編集部の調査によると、ワイヤー矯正の費用は以下の通りです。
・表側矯正:50~110万円
・裏側矯正:81~160万円
・ハーフリンガル矯正:74~130万円
・子供の矯正治療(第2期治療):80~120万円
スマイルモア矯正編集部の調査によると、ワイヤー矯正の治療期間は以下の通りです。
・表側矯正:平均治療期間2年7か月
・裏側矯正: 平均治療期間2年11か月
・ハーフリンガル矯正:平均治療期間2年6か月
・子供の矯正治療(第2期治療):1年半~2年半
マウスピース矯正は、自分の歯に合わせて作ったオーダーメイドのマウスピースを使って歯を少しずつ動かす矯正方法です。
取り外しができる透明なマウスピースを使うため、目立ちにくく清掃性も高いことが利点で、社会人だけでなく学生からも人気があります。マウスピースは1~2週間ごとに交換して、1日20~22時間以上の着用が推奨されています。
マウスピース矯正のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
・矯正装置が目立ちにくいため矯正していることがバレにくい
・ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない
・取り外しができるため清掃性が良い
・シミュレーションで事前に完成後の歯並びをイメージできる
デメリット
・1日20時間以上装着するため自己管理能力が必要
・ワイヤー矯正に比べて治療期間が長くなりがち
・歯並びや骨格によってはマウスピース矯正を受けられない
スマイルモア矯正編集部の調査によると、マウスピース矯正の費用は以下の通りです。
・マウスピース矯正 全体矯正:50〜120万円
・マウスピース矯正 部分矯正:11~70万円
・子供のマウスピース矯正:20~70万円
スマイルモア矯正編集部の調査によると、マウスピース矯正の治療期間は以下の通りです。
・マウスピース矯正 全体矯正:平均治療期間1年7か月
・マウスピース矯正 部分矯正:平均治療期間9か月
・子供のマウスピース矯正:1~3年
骨格的に下あごが成長しすぎている「骨格性下顎前突」の場合は、外科手術と矯正治療の両方を行います。
外科手術では、下あごの骨を切って後ろに引っ込める「セットバック法(下顎骨切り術)」と呼ばれる手術を行います。この手術で噛み合わせを改善したあとは、ワイヤー矯正などで歯並びを整えて見た目と機能を改善します。
外科的矯正のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
・矯正治療だけでは十分に改善できない顎変形症にも対応できる
・骨格そのものを改善できる
・見た目が大きく改善してコンプレックスが解消される
・保険適応の場合は金銭的な負担が軽減される
デメリット
・トータル的な治療期間が長くなる
・全身麻酔の合併症に注意が必要
・身体に負担がかかりやすい
・治療による知覚麻痺がおこる場合がある
・ダウンタイムがある
下顎前突の手術の費用は、大人子供に関係なく保険適用の場合は50〜65万円、保険適用外の自由診療の場合は140〜400万円程度です。
下顎前突の治療期間は、術後矯正まで2年程度かかります。その後通常の矯正治療を行うためトータルで3~5年程度かかります。
下顎前突は症例によっては保険適用で治療を受けられる可能性があります。対象になるのは顎変形症などの病気です。
顎変形症とは、あごの大きさや形、位置、バランスなどに異常がある状態の総称です。下顎前突も程度によっては、この顎変形症と診断された場合には保険適用となります。
ただし、すべての治療法が保険適用で受けられるわけではありません。保険適用の有無も含めて、まずは医師の診察を受けましょう。
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コンプレックスになりやすい下顎前突は、矯正治療や手術で改善できます。放置すると見た目のコンプレックスになるだけでなく、胃腸の不調や滑舌の悪さにつながり、顎関節症のリスクを高めるため注意が必要です。
矯正方法を検討するときは、自分の希望だけでなく医師の診察のもと、メリットやデメリット、費用、治療期間も考慮しましょう。きれいな歯並びを手に入れるなら、スマイルモア矯正もおすすめです!
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