更新日: 2025/04/23
大人になってからの歯列矯正は、見た目や健康面の改善を期待して始める方が多くいます。しかし、すべての人にとって矯正が最適な選択とは限りません。生活習慣や口腔内の状態によっては、かえってリスクや後悔を招くこともあるのです。
本記事では、矯正を控えたほうがよいケースや失敗例、向いていない人の特徴について詳しく解説します。治療を始める前に、ぜひ参考にしてください。
※この記事にはPR情報が含まれます。 ※記事記載の施術の効果効能などには個人差があり保証するものではありません。 ※最新情報は各医院公式サイトにてご確認ください。
記事の編集・責任者歯科医師齋藤博愛先生
医療法人 誓栄会 千賀デンタルクリニック 副理事長。東京歯科大学 卒業。慶應義塾大学病院歯科・口腔外科研修修了。
日本歯周病学会,日本口腔インプラント学会,日本口腔外科学会所属。
大人になってから歯列矯正を検討する方は増えていますが、すべてのケースにおいて「矯正を始めること=正解」とは限りません。
ここでは、治療を始める前にぜひ知っておいてほしい、「大人の歯列矯正をやめたほうがいい」具体的な例を紹介します。
矯正中は、装置のまわりに汚れがたまりやすくなり、普段以上の歯磨きが必要です。特に、ブラケットを使ったワイヤー矯正では、歯のすき間や金具のまわりに食べ物が残りやすいため、毎食後に丁寧なケアを行うことが前提となります。
しかし、仕事が忙しい、外食が多い、もしくは歯磨きの習慣が十分に身についていない方にとっては、これが大きな負担になりがちです。清掃不足が続くと、虫歯や歯周病のリスクが一気に高まり、治療を中断せざるを得ないケースもあります。
もし口腔ケアに自信がないのであれば、まずは生活習慣を整え、歯磨きの質を見直すところから始めたほうがよいでしょう。
歯列矯正は、歯を健康な状態で支える歯茎や骨がしっかりしていなければ成り立ちません。歯周病が進行している方が矯正治療を行うと、 歯を動かす力がさらに負担となり、歯のぐらつきや歯が抜けてしまうリスクにつながります。
実際に、歯周病の管理が不十分なまま治療を始めたことで、矯正を中止せざるを得なくなるケースもあります。
矯正を検討する前には、歯科医院でしっかりと歯茎の状態を確認し、必要な処置を受けてから取り組むことが大切です。
大人の歯列矯正は、思っている以上に時間とエネルギーを要します。軽度な症例でも1年以上、複雑な場合には3年以上かかることもあります。そのあいだ、定期的な通院、装置の違和感、見た目の変化など、多くのストレスが日常に加わるのです。
もし「とにかく早く終わらせたい」「面倒なことは苦手」といった気持ちが強い方には、矯正治療は向いていない可能性が高いです。中途半端にやめてしまうと、歯が元の位置に戻るだけでなく、かみ合わせが崩れてしまうこともあります。
矯正は見た目のためだけでなく、健康な噛み合わせや歯の寿命にも関わる治療です。途中で投げ出さず、最後までやりきる覚悟が持てるかを、自分自身に問い直すことが欠かせません。
大人になってから歯列矯正を始める方が増える一方で、思い描いていた結果と異なる「失敗」に直面するケースもあります。
ここでは、実際にあった代表的な失敗例を紹介し、同じような後悔を避けるための注意点を解説します。
見た目の美しさを重視して歯を並べた結果、噛み合わせがかえって悪くなってしまうケースがあります。一見整った歯並びに見えても、上下の歯がきちんと噛み合っていなければ、咀嚼の効率が落ちたり、顎関節に負担がかかったりするためです。
このような事態は、単に見た目のバランスだけを重視した治療計画が原因で起こります。矯正前のかみ合わせを十分に分析せず、前歯の見た目を優先して無理に動かすと、治療後に「噛めない」「顎が痛む」といったトラブルにつながりかねません。
美しい歯並びと正しい噛み合わせの両立は、矯正治療における重要なポイントです。治療前に医師による診察やシミュレーションを受けることが、失敗を防ぐ鍵となります。
矯正中は装置の構造上、歯磨きが難しくなり、磨き残しが起こりやすいです。特にブラケットやワイヤーを使った治療では、磨き残しが原因で虫歯や歯周病が進行してしまうことがあります。
「矯正後に歯がボロボロになった」という声は、まさにこのパターンです。治療前には問題がなかったにもかかわらず、矯正装置の装着後に口腔内の環境が悪化し、結果的に抜歯が必要になるほど悪化してしまうこともあります。
こうした失敗を防ぐには、矯正を始める前のクリーニングや虫歯・歯周病治療を徹底すること。そして、治療中も歯科衛生士のサポートを受けながら、正しいブラッシングを継続することが欠かせません。
大人の矯正治療では、予定していた期間よりも治療が延びてしまうことがあります。歯の動きが予想より遅かったり、装置のトラブルが発生したりすると、当初のスケジュールがずれ込み、通院の負担が増す一方になります。
最初は前向きだった気持ちも、治療の長期化によってモチベーションが下がり、「もういいや」と途中で装置を外してしまう方も多いです。その結果、歯並びが不安定になり、後戻りが起きることも少なくありません。
矯正は時間と根気が必要な治療です。治療期間には個人差があるため、医師からの説明を受けたうえで、自身が無理なく続けられるかを冷静に判断することが重要です。
大人の歯列矯正は見た目や健康面に効果が期待できる一方で、すべての方に適しているわけではありません。
自己管理が苦手な方や、治療にかける時間・費用を十分に確保できない方は注意が必要です。矯正中は日々の丁寧な歯磨きや装置の管理、定期的な通院が欠かせず、それができないと虫歯や歯周病のリスクが高まります。
また、矯正は年単位の長期治療であり、短期間での効果を求める方には向いていません。継続する意志と環境が整っていない場合は、無理に始めず慎重な判断が求められます。
大人になってからでも歯列矯正を始めることで、見た目だけでなく健康や生活の質にも良い影響が期待できます。ここでは、代表的なメリットを具体的に解説します。
大人の歯列矯正でもっとも注目されるメリットは、やはり見た目の改善です。歯並びが整うと口元の印象がぐっと良くなり、笑顔に自信が持てるようになります。
これまで歯並びが気になって自然に笑えなかった方が、コンプレックスから解放され、表情が明るくなるケースも少なくありません。
さらに、歯の位置が整うことでフェイスラインや横顔のバランスにも変化が現れることがあり、顔全体の印象が引き締まったように見えることもあります。こうした変化は外見だけでなく、精神面にも良い影響を与え、対人関係や仕事面で積極性が増す方も多いです。
噛み合わせが悪いと、食べ物をしっかりと咀嚼できず、消化不良を起こしやすくなります。歯列矯正により上下の歯の位置が整えば、硬いものでもしっかり噛めるようになり、食事そのものが快適になります。
特に、奥歯の噛み合わせが不安定な方や、前歯で食べ物をかみ切るのが難しい方にとっては、矯正後の食事が大きく変わる実感が得られるはずです。
また、噛む力が均等にかかるようになることで、顎や首への負担が軽減される効果もあります。結果として、日常の疲労感や肩こりの軽減につながることもあるのです。
歯並びが悪いと、歯と歯の間や裏側に磨き残しが生じやすく、プラークがたまりやすくなります。矯正によって歯の位置が整うことで、ブラッシングがしやすくなり、虫歯や歯周病を予防しやすい環境が整います。
実際に、矯正治療をきっかけにオーラルケアへの意識が高まり、定期的なメンテナンスを続ける方が多く、結果的に歯の健康寿命を延ばすことにもつながるのです。
将来インプラントや入れ歯に頼らなくて済む可能性が高まることは、大きな価値といえるでしょう。
歯並びやかみ合わせの不調は、話し方や発音に影響を及ぼすことがあります。前歯の隙間が大きかったり、上下の歯の位置がずれていたりすると、「さ行」「た行」などの発音が不明瞭になりがちです。
矯正によって歯の配置や口腔内の構造が整えば、舌や唇の動きがスムーズになり、滑舌が改善されることがあります。これにより、会話へのストレスが減り、人と話すことへの自信もつきやすくなります。
プレゼンや接客など、人前で話す機会が多い方にとっては、大きなメリットとなるでしょう。
「横顔が気になる」「口元が出ている気がする」といったお悩みを抱える大人の方には、スマイルモア矯正がおすすめです。
スマイルモア矯正は、透明なマウスピースを使用することで、目立ちにくく周囲にも気づかれにくいのが特徴です。装置は取り外し可能なため、食事や歯磨き時の不便さが少なく、日常生活にも支障をきたしにくくなっています。
また、金属を使用しないため、金属アレルギーをお持ちの方でも安心して治療に取り組めます。スマイルモア矯正では、患者一人ひとりの骨格や歯並びに合わせた治療計画を立てることで、無理のないペースで矯正を進められるのも大きな魅力です。
歯並びが整うことで、横顔のラインが自然に整い、口元の突出感が軽減されるだけでなく、発音や噛み合わせの改善も期待できます。横顔や口元にコンプレックスを感じている方は、スマイルモア矯正で理想のフェイスラインを目指してみてはいかがでしょうか。
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大人の歯列矯正は、見た目だけでなく、健康や噛み合わせといった機能面にも関わる重要な治療です。しかし、年齢やライフスタイル、口腔環境によっては、矯正をやめたほうがよいケースも存在します。
一方で、矯正が成功すれば見た目の改善だけでなく、将来的な虫歯・歯周病の予防にもつながるなど、多くのメリットがあります。マウスピース矯正など目立ちにくい選択肢も増えており、以前より気軽に取り組みやすいです。
大人の歯列矯正を始めるか迷っている方は、自分の口腔状態を正確に把握し、信頼できる歯科医師とよく相談したうえで決断することが大切です。治療を始める前に、メリット・デメリットの両方をしっかり理解することが、後悔のない選択へとつながります。
Process
相談日を予約する(30秒)
少しでも「歯並びを整えたい」と思ったら、ぜひ気軽にご相談ください。
最寄りの医院でお口を詳しくチェック
詳しい診断のために、最寄りの提携医院で、いろいろな検査をします。
歯科医師が詳細を説明
歯科医師が、治療後にどんな歯並びになるかや費用の詳細を説明します。気になることがあれば何でも質問できます。
スマイルモア矯正を始めるか判断
スマイルモア矯正を始める場合は、お申込用紙にご記入いただきます。一旦、お家に持ち帰って検討してももちろんOKです。
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受け取り矯正開始
あなただけのマウスピース装置を製作し、お渡しします。