歯列矯正の方法や種類は?特徴やメリット・デメリットを解説

更新日: 2025/06/12

歯列矯正方法のアイキャッチ画像 歯列矯正と一口にいってもさまざまな方法が存在し、矯正方法によってメリット・デメリットが異なります。
本記事では、多種多様な矯正方法を1つ1つ詳しく解説。
ワイヤー矯正からマウスピース、さらには外科手術に至るまで、幅広い選択肢を網羅的に紹介するので、ぜひ最適な矯正方法を見つけるのに役立ててください。

歯列矯正とは何か

歯列矯正とは何か

歯列矯正とは、歯並びや噛み合わせの異常を、矯正装置を用いて正しい位置に導く治療法です。この治療により、見た目の改善だけでなく、咀嚼機能や発音の向上、口腔内の健康維持が期待できます。

近年では、透明なマウスピースを使用する「インビザライン」など、目立ちにくく取り外し可能な矯正方法も登場し、患者のライフスタイルに合わせた選択が可能となっています。

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歯列矯正のメリット3つ

歯列矯正のメリット3つ

歯列矯正には、以下のような主なメリットがあります。

・虫歯の予防につながる
・嚙み合わせが良くなる
・発音がしやすくなる

①虫歯の予防につながる

歯並びが乱れていると、歯と歯の間に汚れがたまりやすくなり、虫歯や歯周病の原因となるプラークが蓄積しやすくなります。
特に、歯が重なり合っていたり、すき間が不規則に空いている場合には、歯ブラシが細部まで届きにくく、日常のケアでは十分に清掃しきれないことも少なくありません。

しかし、歯列矯正によって歯が適切な位置に並ぶと、歯磨きがしやすくなり、歯垢や食べかすを効率よく除去できます。これにより、日々のブラッシング効果が高まり、虫歯の発生リスクを抑えられます。

つまり、歯列矯正は見た目の改善にとどまらず、虫歯の予防という点でも重要な役割を果たしているのです。

②嚙み合わせが良くなる

噛み合わせの不良は、食べ物をうまく咀嚼できないだけでなく、顎関節や筋肉に余計な負担をかける原因となります。また、特定の歯に過度な力が加わることで、歯の摩耗や破折のリスクも高まるでしょう。

歯列矯正により、上下の歯が適切に噛み合うよう調整することで、これらの問題を解消し、口腔機能の向上が期待できます。

③発音がしやすくなる

歯並びの乱れ、特にすきっ歯や前歯の突出は、発音に影響を及ぼすことがあります。例えば、「サ行」や「タ行」の音が不明瞭になることがあるでしょう。

これは、舌の位置や動きが歯並びによって制限されるためです。歯列矯正を行うことで、舌の動きが自然になり、発音が明瞭になります。特に、接客業や声を使う職業の方にとって、発音の改善は大きなメリットです。

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歯列矯正のデメリット3つ

歯列矯正のデメリット3つ

歯列矯正の主なデメリットは以下の通りです。

・矯正方法によって見た目が気になる
・痛みが伴うことがある
・費用が高額

①矯正方法によって見た目が気になる

ワイヤー矯正では、金属製のブラケットやワイヤーが歯の表面に装着されるため、口を開けた際に装置が目立ちやすいです。

特に接客業や人前で話す機会が多い方にとっては、見た目の変化が気になる要因となります。近年では、透明なマウスピースを使用する「インビザライン」など、目立ちにくい矯正方法も登場していますが、適用できる症例には限りがあるため、事前に歯科医師と相談することが重要です。

②痛みが伴うことがある

歯列矯正では、歯を動かすために持続的な力を加える必要があります。この力が歯の周囲組織に影響を与え、痛みや不快感を引き起こすことがあります。

特に装置の調整直後や新しいマウスピースに交換した直後は、痛みを感じやすい時期です。ただし、これらの痛みは一時的なものであり、数日で軽減することが一般的です。

③費用が高額

歯列矯正は、基本的に保険適用外の自由診療となるため、全額自己負担となります。

治療費は矯正方法や治療期間、地域によって異なりますが、一般的に10~100万円以上かかることもあります。ただし、特定の医療費控除制度を利用することで、税金の還付を受けられる場合もありますので、事前に確認しておくとよいでしょう。

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歯列矯正の方法

歯列矯正の方法

歯列矯正には、さまざまな種類があり、それぞれに特徴や適応範囲があります。ここでは、代表的な歯列矯正の方法について紹介します。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正の種類と費用比較(目安)
ワイヤー矯正には、表側矯正、裏側矯正、ハーフリンガル矯正があります。順番に特徴を説明していきます。

①表側矯正(金属)

ワイヤー矯正中の画像 歯の表面に金属製のメタルブラケットを取り付け、ワイヤーで歯を動かす一般的な方法です。

②表側矯正(審美)

審美ブラケットの画像 表側矯正でも、金属の器具ではなくセラミックやプラスチック、クリアブラケットなど、目立ちにくい素材を使用する方法があります。

③裏側矯正

裏側矯正 裏側矯正は歯の裏面にブラケットとワイヤーを取り付けることで、矯正装置が外からほとんど見えない矯正方法です。

④ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正 ハーフリンガル矯正は、上あごの歯に裏側矯正、下あごの歯にワイヤー矯正を取り付ける矯正方法です。 費用は通常の裏側矯正よりも抑えられる傾向にあるので、見た目とコストのバランスを取りたい人に適した選択肢です。

マウスピース矯正

マウスピースの画像 マウスピース矯正は、透明で薄いマウスピース型の装置を使用して歯を動かす矯正方法です。
この方法ではワイヤーやブラケットを使用しないため、非常に目立ちにくいという特徴があります。
マウスピース矯正では、治療過程で形状が異なるマウスピースを順番に装着し、一定期間ごとに交換することで、徐々に理想の歯並びに近づけていきます。

部分矯正

部分矯正と全体矯正の費用比較 部分矯正は、全体的な歯並びや噛み合わせの治療ではなく、問題がある部分だけを対象とする矯正方法です。
通常の矯正治療が歯列全体を動かし、歯並びや噛み合わせを全体的に改善するのに対し、部分矯正は、気になる部分だけを治療することを目的とします。
ただし部分矯正が適用できるかどうかは、歯の状態によって異なります。

外科手術

手術中の画像 外科手術を伴う矯正治療は、歯並びだけでなく、あごの骨格に問題がある場合に適用されます。 顎関節症や重度の噛み合わせの問題を持つ人に有効で、手術によってあごの位置や大きさを調整し、その後の矯正治療で歯並びを整えます。

セラミック矯正

セラミッククラウンの画像 セラミック矯正は、歯を削った上から歯の色に近いセラミック素材を被せる矯正方法です。
問題がある歯を削り、その上にセラミックで作られた人工歯を被せて歯並びを整えます。
ほかの矯正方法と異なるのが、セラミック矯正では実際には歯を動かさないという点です。 ワイヤー矯正やマウスピース矯正のように歯を物理的に移動させるのではなく、見た目だけを調整します。
そのため矯正治療ではなく、主に歯の色や形、大きさなど見た目の改善に焦点をあてた審美治療といえるでしょう。
セラミックの被せ物は、交換が必要になった場合、初回とほぼ同じ金額がかかります。 初期費用はほかの矯正方法よりもおさえられることが多いですが、長期的な維持にかかるコストを考慮する必要があるでしょう。

インプラント矯正

インプラント矯正は、あごの骨にミニインプラントという小さいネジ(歯科矯正用アンカースクリュー)を埋め込む方法です。 ミニインプラントは直径が1.4~2mm、長さが6~10mmで、非常に小さく痛みも少ないです。 誤解されやすいですが、一般的なインプラントとは全く異なり、ワイヤー矯正やマウスピース矯正の補助として使用します

機能的マウスピース(子ども向け)

機能的マウスピースをつける女の子 子どもの歯並びの治療に、日中1時間程度+就寝時に装着するマウスピースが用いられることがあります。
マウスピースは成長途中の子どもの口腔内環境に合わせて調整され、これから生えてくる歯の位置や向きを調整するのに役立ちます。

口腔筋機能療法

口の体操をする男の子 口腔筋機能療法とは、口腔周囲にある筋肉の機能を正常化することで、歯並びや噛み合わせの問題を改善する矯正方法です。
この治療では、舌の使い方、嚥下方法、口呼吸の改善などの改善が見込まれます。

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歯列矯正にかかる費用

歯列矯正にかかる費用

歯列矯正を始めるにあたって、費用は非常に重要な検討項目です。方法によって治療費は大きく異なり、それぞれの特徴とあわせて総額を理解しておくことが大切です。

例えば、一般的なワイヤー矯正(表側矯正)の相場は60〜100万円程度となります。ブラケットとワイヤーを用いるため、広範囲の歯並びの改善が可能で、最も選ばれている方法の一つです。

一方で、見た目の気になる方に人気の「裏側矯正」は、装置が見えにくい反面、費用が高くなる傾向があります。相場はおよそ100〜150万円程度です。装着位置の難しさや調整の手間が、価格に反映される形です。

透明なマウスピースを使用する「インビザライン」は、治療の見た目に配慮したい方に支持されています。費用は80〜100万円程度が目安となります。ただし、症例によっては適応できないこともあるため、専門医による診断が必要です。

さらに、前歯だけの部分矯正であれば、30〜60万円程度で済むケースもあります。全体的な噛み合わせの調整までは行わないため、軽度の症状に限られます。

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自分にあった歯列矯正の選び方

自分にあった歯列矯正の選び方

歯列矯正にはさまざまな方法があり、どれを選ぶかによって治療期間や費用、生活への影響が変わります。ここでは、自分に合った矯正方法を選ぶためのポイントを段階的に解説します。

①まずは予算を決める

歯列矯正は高額な医療費がかかることが多く、治療の継続には経済的な計画が欠かせません。

最初に自分がどの程度まで治療費を出せるのか、現実的な予算を明確にしておくことが重要です。費用に応じて選べる矯正方法も変わるため、無理のない範囲での選択が求められます。

費用の内訳には、初診料や調整費、保定装置の費用なども含まれるため、見積もりの際は総額を確認するようにしましょう。

②矯正装着の目立ちやすさはどうか

矯正装置には目立ちやすいものと、そうでないものがあります。例えば、一般的なワイヤー矯正は口を開けると装置が見えるため、見た目を気にする方にとっては負担に感じることもあります。

一方で、裏側矯正やマウスピース矯正は、装置が目立ちにくいのが特徴です。特に、接客業や人と接する機会が多い方にとっては、こうした装置の審美性が大きな判断材料になります。

装置の目立ちにくさは、治療への前向きな気持ちにもつながるため、見た目をどれだけ重視するかを考慮したうえで、矯正方法を選ぶことが大切です。

③歯並びの状態はどうか

自分の歯並びの状態を正確に把握することは、適切な矯正方法を選ぶうえで欠かせません。例えば、軽度な歯列不正であればマウスピース矯正でも十分対応できますが、重度の叢生や顎のズレがある場合は、ワイヤー矯正やインプラント矯正が必要になることもあります。

同じ方法でも治療の難易度や期間は人により異なります。まずは歯科医院での精密検査を受け、専門医のアドバイスを受けましょう。

見た目や費用だけでなく、自分の歯の状態に合った方法を選ぶことで、効果的な矯正につながります。

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よくある質問

よくある質問

歯列矯正の平均費用はいくらですか?

歯列矯正の費用は、選択する治療法や矯正範囲によって大きく異なります。

一般的な費用相場は以下の通りです。
・表側ワイヤー矯正:全体矯正で約60~130万円、部分矯正で約30~60万円
・裏側ワイヤー矯正:全体矯正で約100~170万円、部分矯正で約40~70万円
・ハーフリンガル矯正:全体矯正で約80~150万円、部分矯正で約35~65万円
・マウスピース矯正:全体矯正で約60~100万円、部分矯正で約10~60万円

これらの費用は、治療方法や範囲、使用する装置の種類、歯科医院の立地や設備などによって変動します。

大人の矯正には何年かかる?

大人の歯列矯正に要する期間は、治療の範囲や方法によって異なります。

一般的な治療期間の目安は以下の通りです。
・全体矯正:約1~3年
・部分矯正:約2ヶ月~1年半

治療方法別の期間の目安は以下の通りです。
・表側ワイヤー矯正:約1~3年
・裏側ワイヤー矯正:約1年半~3年
・マウスピース矯正:約2ヶ月~3年

治療期間は、歯並びの状態や治療方法、患者様の年齢や生活習慣などによって変動します。また、治療後には歯並びを安定させるための保定期間(約2年)が必要となる場合があります。

詳細な治療期間については、歯科医師と相談し、個々の状況に応じた治療計画を立てることが重要です。

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歯列矯正にはさまざまな方法がある!

本記事では、さまざまな歯列矯正方法について詳しく紹介してきました。 歯列矯正は単独の方法だけではなく、複数の方法を組み合わせて行われることもあります。例えばワイヤー矯正と補助装置を併用することで、より効果的な治療ができる場合が多いです。
どの矯正方法をどのように組み合わせるかは、患者さんの歯並びや噛み合わせの状態によって異なります。 最適な矯正計画を立てるためには、専門のクリニックでの相談が不可欠です。自分に最適な方法を見つけるために、まずは歯科クリニックに相談してみましょう。

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