【初心者向け】ワイヤー矯正とは?メリットや種類、値段を徹底解説

公開日: 2023/12/02

更新日: 2024/03/28

ワイヤー矯正アイキャッチ画像 ワイヤー矯正は、歯科矯正の中でも特に一般的な方法の一つですが、その仕組みやメリット、さらには費用についても詳しく知ることが大切です。
この記事では、ワイヤー矯正の基本的な仕組みやメリットと注意点、種類や費用について解説していきます。

ワイヤー矯正とは?

ワイヤー矯正中の画像 まずはじめに、
「ワイヤー矯正とはそもそも何なのか?」
「その他の矯正方法と比較してどんな特徴があるのか?」
「どんな仕組みなのか?」
こういった疑問について解説していきます。

ワイヤー矯正の仕組み

ワイヤー矯正は、歯科医がワイヤーの形や太さを調整し、歯に適切な力をかけることで、歯を理想の位置に移動させる方法です。 歯列矯正のメカニズム 出典元:公益社団法人日本臨床矯正歯科医会

①矯正力が歯に加わる
②歯を動かす方向の歯根膜しこんまくは圧迫され骨が吸収される
③ ③と同時に、反対側の歯根膜は引っ張られ骨を形成する
④ ①~③を繰り返して、骨の中を少しずつ歯が移動する

歯根膜しこんまくは、歯の根と支える骨の間にある約0.3mmの薄い膜で、弾力性があり、噛む際の衝撃を和らげる役割も担います。

ワイヤー矯正の特徴

ワイヤー矯正は、精密さと高い効果で知られており、それぞれの歯に対して細かい調整が可能です。他の矯正方法と比較して、ワイヤー矯正はほとんどの歯並びに対応できます
特に抜歯矯正など歯列の大きなズレや複雑な歯並びの場合には、ワイヤー矯正が最適な選択肢となることが多いです。

また、他の矯正方法に比べて目立ちますが、白いブラケット白いワイヤーを使用することで、目立ちにくくする工夫も可能です。

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代表的な3種類のワイヤー矯正方法と費用

ワイヤー矯正の種類と費用比較(目安) とくに初めてのワイヤー矯正をお考えの方で、具体的にどんな種類があるのか、気になる方も多いのではないしょうか?
スマイルモア矯正では、日本国内で矯正治療を行っている39クリニックのワイヤー矯正の費用を調査しました。

その結果は以下です。 ・表側矯正:50~110万円
・裏側矯正:81~160万円
・ハーフリンガル矯正:74~130万円

なお、目立ちにくいセラミック製やプラスチック製のブラケットを使用する場合は、金属製より10~20万円ほど高くなります

次では、その代表的な3種類の矯正方法についてメリットとデメリット含めて解説していきます。

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表側矯正

表側矯正 この治療法は、歯の表側にブラケット(小さなボタンのような部品)とワイヤーを取り付ける矯正方法です。

歯の表側に器具がついているため、目立つ可能性がありますが、適用範囲の広さと実績の多さから、多くの歯科医院で採用されています。

ブラケットには、金属製や透明なセラミック製など、様々な種類があることもこの矯正方法の利点です。

スマイルモア矯正の調査結果では、表側矯正の費用は50~110万円で、裏側矯正と比べると平均45万円、ハーフリンガル矯正と比べると平均30万円安くなります

表側矯正のメリット

・矯正装置が確認できるので、歯磨きが行き届きやすい
・実績が多く、ほとんどの症例に対応できる
・違和感や発音のしづらさがあまりない

表側矯正は、歯の裏側に装置がないため、汚れを目で確認しやすく、比較的歯磨きがしやすいです。また、他の矯正方法では難しいケースでも、表側矯正であれば治療が可能な場合が多いです。 さらに裏側矯正と異なり、舌に装置が触れることがないため、発音の変化を最小限に抑えることができます。

表側矯正のデメリット

・装置が外側から見える
・食べ物がひっかりやすい
・装置の厚みで、より口元が前に出て見える

表側矯正は、歯の表側に装置があるため、目立ちやすく周囲に気づかれやすいです。 矯正中は食事の際に食べかすが装置に挟まりやすく、口を開けた際に見えてしまうこともあります。食べかすを放置すると虫歯や歯周病のリスクが高まるため、食後は鏡で口内をチェックする習慣が重要です。
また、装置のせいで口元が厚く見え、口が突出しているように思われることがあります。

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裏側矯正

裏側矯正 裏側矯正は、表側矯正と同様の手法を歯の裏側で行うものです。
ブラケットを歯の裏側に取り付けるため、会話や食事の際に口を開いたときにも目立たずに治療を進めることができます

そのため裏側矯正は、とくに社会人など人前に出ることの多い大人に人気の矯正方法です。
治療の進め方は表側矯正と似ていますが、歯の裏側に施術を行うため、より複雑な技術が必要なため、費用が高くなります。

スマイルモア矯正の調査結果では、裏側矯正の費用は81~160万円で、表側矯正と比べると平均45万円高いです
また、すべての歯科医がこの治療法に対応しているわけではありません。

裏側矯正のメリット

・装置が目立ちにくい
・目立ちやすい表面のエナメル質が傷つきにくい
・矯正装置で唇が傷つくリスクが低い

裏側矯正の一番の特徴は、目立たないことです。表側矯正と異なり、笑った際にも装置が見えにくいのが特徴です。

他のメリットとして歯のエナメル質を傷つけるリスクが低いことが挙げられます。表側矯正では装置を外す際に目立ちやすい表面のエナメル質にダメージを与える可能性がありますが、裏側矯正ではそのリスクが低減されます。

また、ブラケットやワイヤーが唇に接触しにくいため、口内炎のスクが低いです。ただし、舌に傷がついたり口内炎ができるリスクは高くなります。

裏側矯正のデメリット

・発音に影響を及ぼす
・舌が傷つきやすい
・表側矯正と比較して、治療期間が長くなる ・矯正器具を確認しづらく、ブラッシングがやりにくい

裏側矯正は、舌の動きに影響を与え、傷ついたり発音がしにくくなったりします。
特に、接客業や営業など、話す機会が多い職業の場合は注意が必要です。

それだけでなく他の矯正方法に比べて高度な技術が必要であり、治療期間が長くなることが多いです。

また、歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着するため、歯磨きが難しくなります。
虫歯や歯周病のリスクを減らすためにも、丁寧な歯磨きが必要になります。

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ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正 ハーフリンガル矯正は、上の歯には裏側矯正、下の歯には表側矯正を行う方法です

スマイルモア矯正の調査結果では、ハーフリンガル矯正の費用は74~130万円で、表側矯正と比べると平均30万円高いですが、裏側矯正と比べると平均15万円安いです

ハーフリンガル矯正のメリット

・表側矯正より装置が目立ちにくい
・裏側矯正と比較して、治療期間が短い
・費用が裏側矯正よりも安い

特に上の歯には表側に装置を取り付けないため、通常の表側矯正と比較して装置が目に付きにくいですが、すべてのクリニックで対応しているわけではありません

裏側矯正とも比べると、治療期間は短く、治療費を抑えることができます。 目立ちにくさを求めつつ、費用もある程度抑えたい場合、ハーフリンガル矯正がおすすめです。

ハーフリンガルのデメリット

・下の歯が見えてしまうと矯正装置が目立ってしまう
・適応症例が表側矯正より少ない
・上下で矯正の種類が異なるので、慣れるまで歯が磨きにくい

バレにくい見た目がメリットですが、下の歯は表側に装置があるため、下の歯が気になる人はこの矯正方法のメリットを感じにくいでしょう。

加えてハーフリンガル矯正はすべての人に対応できるわけではありません。特に噛み合わせが深い場合、装置の取り付けが難しいことがあります。

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ワイヤー矯正の治療期間

ワイヤー矯正の治療期間は、全体矯正か部分矯正かで大きく異なります。
スマイルモア矯正では、実際にワイヤー矯正で治療した533症例の治療期間を調査しました。

ワイヤー全体矯正の治療期間

ワイヤー矯正の種類と治療期間(全体矯正) スマイルモア矯正の調査で分かった、ワイヤー全体矯正の治療期間は以下です。
表側矯正の平均治療期間は2年7か月最短1年~最長5年6か月でした。
裏側矯正の平均治療期間は2年11か月最短1年10か月~最長4年11か月でした。
ハーフリンガル矯正の平均治療期間は2年6か月最短10か月~最長5年1か月でした。

ワイヤー部分矯正の治療期間

ワイヤー矯正の種類と治療期間(部分矯正) スマイルモア矯正の調査で分かった、ワイヤー部分矯正の治療期間は以下です。
表側矯正の平均治療期間は1年最短3か月~最長4年でした。
裏側矯正の平均治療期間は8か月最短3か月~最長1年2か月でした。
ハーフリンガル矯正の平均治療期間は2年3か月最短8か月~最長3年6か月でした。

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ワイヤー矯正の治療の流れ

ワイヤー装置つけた男の子 前章までは各矯正方法のメリット・デメリットについて解説してきました。
ここからは、治療方法が決定した後のステップとして、治療の流れと時間について、具体的に解説します。

大きな流れとしては以下の4ステップです。

①初診から治療開始まで

歯科医師が口腔内の状態を確認し、レントゲンや歯型取りなどの検査を行います。
この段階で、治療計画が立てられ、患者さんの状態に合わせた矯正装置が選ばれます。
初診から治療開始までの期間は、通常1〜2ヶ月程度です。

②矯正装置の装着

矯正装置の装着は、1~2回の来院で完了します。装着にかかる時間は、約1〜2時間程度です。この際、ブラケットを歯に固定し、ワイヤーを通して調整します。

③定期的な調整

装着後は、月に1回程度のペースで歯科医院を訪れ、ワイヤーの調整を行います。これにより、徐々に歯が動いていきます。
調整自体は約30分程度で終わりますが、治療期間は個人差があり、平均して1〜3年程度かかることが一般的です。

④治療終了とアフターケア

治療が終了すると、矯正装置を取り外し、保定装置(リテーナー)を装着します。 保定装置をつけることで綺麗に整った歯並びを維持することが可能です。保定期間は、通常1〜2年ほどみておきましょう。

リテーナーについて詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。
矯正後に使う「リテーナー」とはどんな装置?保定期間や注意点も解説

まとめ

この記事では、ワイヤー矯正について、その基本的な仕組みからメリット、デメリット、治療の流れ、そして費用に至るまで詳しく解説しました。
ワイヤー矯正を検討する際は、これらの情報を参考にし、自分のニーズや予算に合った最適な方法を選択することが重要です。
まずは、信頼できる歯科医院に相談し、最適な矯正計画を立てることが何よりも大切です。

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  • 歯科医師が詳細を説明

    歯科医師が、治療後にどんな歯並びになるかや費用の詳細を説明します。気になることがあれば何でも質問できます。

  • スマイルモア矯正を始めるか判断

    スマイルモア矯正を始める場合は、お申込用紙にご記入いただきます。一旦、お家に持ち帰って検討してももちろんOKです。

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