
Early vs late orthodontic treatment of deepbite: a prospective clinical trial in growing subjects.
本研究は、バイトプレーンと固定式装置を用いた過蓋咬合(ディープバイト)患者に対し、思春期前(早期)と思春期(晩期)の治療結果を比較することを目的として実施された。58名の過蓋咬合患者を対象とし、混合歯列期の思春期前に治療を開始した早期治療群(34名)と、永久歯列期の思春期に治療を開始した晩期治療群(24名)に分け、固定式装置による治療終了から平均15ヶ月後に再評価を行った。治療期間は早期治療群の方が有意に短かったが、オーバーバイトの改善量は晩期治療群(-3.1 mm)が早期治療群(-1.4 mm)よりも有意に大きかった。過蓋咬合の治療は、混合歯列期の早期に行うよりも、永久歯列期の思春期に行う方が臨床的に良好な結果が得られることが示唆された。
この研究は、成長期の子供の深い噛み合わせ(過蓋咬合)を治す最適なタイミングを調べた「前向き臨床試験」です。合計58名の患者さんを対象に、乳歯と永久歯が混ざった混合歯列期の思春期前に治療を始めた34名(早期治療群)と、永久歯が生え揃った思春期に治療を始めた24名(晩期治療群)を比較しました。治療終了から平均15ヶ月後まで経過を追い、その効果と安定性を検証しています。
取り外し式の「バイトプレーン」という装置を最初に使用し、その後にブラケットなどの固定式装置を用いて仕上げるという共通のプロトコルで治療を行いました。
主に「オーバーバイト(上下の前歯の垂直的な重なり)」の減少量と、治療全体にかかった期間を測定し、統計的に比較しました。
過蓋咬合の改善を第一に考えるなら、混合歯列期に早期治療を行うよりも、永久歯が生え揃う思春期のタイミングまで待ってから治療を開始する方が、より確実で大きな改善効果が得られます。早期治療はトータルの治療期間を短くできるメリットはありますが、最終的な噛み合わせの質と安定性を重視する場合は、成長スパートに合わせた晩期治療を選択するのが賢明です。