
Treatment effects of various prescriptions and techniques for fixed orthodontic appliances : A systematic review.
本研究は、固定式矯正装置における様々なプレスクリプション(処方)やテクニックがもたらす治療効果および副作用を、ランダム化比較試験(RCT)に基づき評価することを目的として実施された。2016年7月までに発表された8つのデータベースを対象に検索を行い、コクランのガイドラインに従ってバイアスリスク評価とメタ解析を行った。その結果、Roth法はBegg法と比較して咬合評価(PAR指数)が良好であったが、エビデンスの質は低かった。また、フルプログラム装置はセミプログラム装置よりも治療期間が2.4ヶ月長かったが、臨床的な差は僅かであった。現時点では、特定の装置や手法を推奨するための強固な根拠は不足している。
この研究は、固定式矯正装置の設計(プレスクリプション)や治療手法の違いが、治療結果にどう影響するかを調べたシステマティックレビュー(過去の質の高い研究をまとめたもの)です。2016年7月までに報告されたヒトを対象としたランダム化比較試験(RCT)を抽出し、解析を行いました。対象となった具体的な論文数は抄録に明記されていませんが、複数の小規模な試験が分析の対象となっています。主にRoth法、Begg法、およびプログラムの有無による装置の比較が行われました。
Roth法などのプレアジャスト装置、Begg法、および歯の動きをあらかじめ組み込んだフルプログラム装置と一部のみのセミプログラム装置を比較しました。
治療後の歯並びの完成度を評価するPAR指数(Peer Assessment Review)や、治療にかかった期間、副作用などを測定しました。
特定のプレスクリプションやテクニックが他よりも圧倒的に優れているという明確な証拠は、現在のところ見つかっていません。装置の選択よりも、個々の症例に対する適切な診断とメカニクスが重要であると考えられます。新しい装置や手法を導入する際は、宣伝文句だけでなく、臨床的な効率性を冷静に判断する必要があります。