
[Clinical efficacy of clear aligners in treating bimaxillary protrusion].
本研究は、第一小臼歯抜歯を伴う上下顎前突症患者に対するクリアアライナーの治療効率を評価することを目的として実施された。対象は上下顎第一小臼歯4本抜歯および最大固定を要する上下顎前突症患者11名で、クリアアライナーによる治療前後のセファロ分析を行った。結果として、骨格的な変化はなかったが、上下顎前歯は有意に後退し、前歯部トルクおよび臼歯部固定は効果的に制御された。U1-NA距離は平均5.19mm、L1-NB距離は平均4.53mm減少し、口唇の突出感も改善された。抜歯と最大固定を要する症例でもクリアアライナーは有効である。
第一小臼歯の抜歯を伴う上下顎前突(いわゆる「口ゴボ」)の患者さんに対して、マウスピース矯正がどれくらい有効かを調べた研究です。対象となったのは、上下顎前突と診断された11名の患者さんです。すべての患者さんが、上下左右の第一小臼歯を計4本抜歯し、かつ奥歯を動かさない「最大固定」が必要な症例でした。治療前と治療後のレントゲン(セファロ)を比較して、歯の移動量や横顔の変化を検証しました。
上下左右の第一小臼歯を抜歯した後、クリアアライナー(マウスピース型矯正装置)を使用して矯正治療を行いました。
治療前後のセファログラム(頭部X線規格写真)を用いて、前歯の位置の変化、骨格の変化、および口元の軟組織(唇)の変化を測定しました。
抜歯が必要で、かつ高い固定源が必要な難易度の高い上下顎前突症例でも、マウスピース矯正で十分に治療可能であることが示されました。前歯をしっかり後退させ、口元の突出感を改善できるため、患者さんへの治療オプションとして自信を持って提案できます。ただし、トルクコントロールや固定源の管理には適切な計画が必要です。