
Patient-reported outcomes measures (PROMs) following a piezocision-assisted versus conventional orthodontic treatments: a randomized controlled trial in adults.
本研究は、成人患者を対象に、ピエゾシジョン(Piezocision:超音波振動による皮質骨切開)を併用した矯正治療と、カスタムメイド装置を用いた従来型矯正治療における患者報告アウトカム(PROMs)を比較することを目的として実施された。上下顎に軽度から中等度の叢生を有する24名の成人を、ピエゾシジョン併用群と非併用群にランダムに割り付けた。視覚的アナログ尺度(VAS)を用いて、痛み、鎮痛剤の服用量、不安感、満足度を評価した。結果、ピエゾシジョン群は術前の不安感や術後の痛みが有意に高かったものの、治療期間の短縮に対する満足度が非常に高く、治療の再受容意向も高かった。本研究により、患者の視点からもピエゾシジョン併用の有用性が示唆された。
成人の矯正患者24名を対象とした、ランダム化比較試験(RCT)です。上下顎に軽度から中等度のガタガタ(叢生)がある患者さんを、ピエゾシジョン(超音波で骨に切り込みを入れる処置)を行うグループと、行わないグループに12名ずつ分けました。治療期間中の痛みや不安、満足度がどのように異なるかを比較・検証しています。
全ての患者さんにカスタムメイドの矯正装置を使用しました。試験群では、装置装着後にピエゾシジョンという外科的な処置を追加で行っています。
0から10までの数値(VAS:視覚的アナログ尺度)を使って、痛みや不安の強さを測定しました。また、痛み止めの薬(パラセタモール)を飲んだ回数や、治療全体の満足度も調査しました。
ピエゾシジョンは外科処置を伴うため、患者さんは事前に強い不安を感じたり、術後に一時的な痛みを感じたりします。しかし、治療期間が短縮されるメリットは、それらの心理的・身体的負担を上回る満足度を患者さんにもたらします。事前のカウンセリングで「一時的な痛みはあるが、期間が短くなることで最終的な満足度は非常に高い」というエビデンスを伝えることが、治療の受容性を高めるポイントになります。