
Pain level between clear aligners and fixed appliances: a systematic review.
本研究は、マウスピース型矯正装置(CA)と固定式矯正装置(FA)による治療中の疼痛レベルの差異を評価することを目的として実施された。主要データベースより検索された7本の論文(ランダム化比較試験4編、前向き非ランダム化試験3編)を対象に、計470名の患者データを解析した。その結果、CA群はFA群と比較して、特に治療開始初期において疼痛強度が有意に低く、疼痛持続期間も短いことが示された。また、鎮痛剤の服用量もFA群で多い傾向にあった。本知見は、疼痛管理の観点から、患者への装置選択の提案においてCAが有利である可能性を示唆している。
過去の文献を網羅的に調査・分析したシステマティックレビューです。PubMedやScopusなどの主要データベースから選定された7つの研究(ランダム化比較試験4編、前向き非ランダム化試験3編)を解析対象としています。合計470名の矯正患者(マウスピース矯正群233名、固定式装置群237名)が含まれており、両装置間での痛みの強さ、持続期間、鎮痛剤の使用状況などを比較検証しました。
インビザラインに代表されるマウスピース型矯正装置(CA)と、従来のマルチブラケットによる固定式装置(FA)を比較対象としています。
主に視覚的アナログスケール(VAS)などを用いた痛みの強度、痛みが続く期間、および治療中の鎮痛剤の使用頻度や種類を評価しました。
痛みに強い不安を持つ患者さんや、職業柄話しやすさや快適性を重視する患者さんに対し、マウスピース矯正を推奨する強力なエビデンスとなります。「従来のワイヤー矯正に比べて、特に治療初期の痛みが少なく、期間も短い傾向がある」と説明することで、患者さんの治療への心理的ハードルを下げることができます。ただし、アタッチメント装着時や新しいアライナー交換時にはある程度の圧迫感があることは補足しておくと親切です。