
Smile outcome comparison of Invisalign and traditional fixed-appliance treatment: A case-control study.
本研究は、Invisalign(インビザライン)と従来の固定式装置を用いた矯正治療におけるスマイルの治療結果を、唇の対称性、スマイルインデックス、スマイルの傾き、バッカルコリドー、歯肉の露出量などの変数を用いて比較評価することを目的として実施された。非抜歯のクラスI症例58名(インビザライン群29名、固定式装置群29名)を対象に、治療前後のスマイルに関する15項目を評価した。結果、固定式装置群はバッカルコリドーや歯肉露出量など6項目で有意に良好な改善を示した(p < 0.05)。非抜歯症例において、従来の固定式装置はインビザラインよりもスマイルの構成要素をより効果的に改善することが示唆された。
この研究は、マウスピース型の矯正装置(インビザライン)と、ワイヤーを使った従来の矯正装置(マルチブラケット装置)で、治療後の「笑顔(スマイル)」がどう変わるかを比較したケースコントロール研究です。対象は非抜歯で治療を行ったアングルI級(骨格的なズレが少ない)の患者さん58名で、インビザライン群29名(平均19.03歳)と固定式装置群29名(平均13.83歳)に分けられました。治療前後の記録を用いて、笑顔の美しさを決める様々な要素を詳しく分析しています。
インビザライン(マウスピース矯正)と、従来のワイヤーとブラケットを用いた固定式装置を使用しました。
唇の対称性、バッカルコリドー(口角の隙間)、スマイルの傾き、歯肉の露出量、上顎正中など、笑顔の質を評価するための15の項目を測定しました。
非抜歯の症例で、特にバッカルコリドーの改善やスマイルの左右対称性、歯肉露出のコントロールを重視する場合は、現時点では従来のワイヤー矯正の方が有利である可能性があります。一方で、前歯の位置や角度の微調整にはインビザラインも有効です。患者さんの「理想の笑顔」の要望に合わせて、装置の特性を使い分けることが重要です。