
Comparison of 2 treatment protocols using fixed functional appliances in Class II malocclusion: Treatment results and stability.
本研究は、II級不正咬合に対し、機能的下顎前方牽引装置(FMA)後にマルチブラケット装置(MBA)を用いるプロトコルと、MBAと同時にForsus装置を用いるプロトコルの治療結果および安定性を比較することを目的として実施された。成長期の患者各19名の側貌頭部エックス線写真を用い、治療前、MBA終了時、終了2年後のデータを解析した。結果、FMA群は下顎の前方成長と伸長において有意に優れた。一方、Forsus群は下顎前歯の唇側傾斜や咬合平面の回転が大きく、治療後のオーバージェットの後戻りも有意に高かった(P < 0.05)。FMAを用いた段階的治療は、骨格的改善と安定性の両面でForsusより優れていることが示唆された。
成長期のII級不正咬合患者を対象とした、2種類の固定式機能矯正装置の効果を比較した研究です。FMA群19名、Forsus群19名、および未治療の対照群19名の計57名を対象としています。対象者は頸椎骨成熟度段階(CVMI)が2または3の成長期にある患者で、治療終了から2年以上の経過を追跡しました。FMAを先に行う段階的な治療と、Forsusをブラケットと同時に使う治療のどちらが効果的で安定するかを検証しています。
下顎を前方に誘導する固定式のFMA(Functional Mandibular Advancer)を先に使用した後にブラケット治療を行う方法と、ブラケット治療の途中でForsus装置を装着する方法を比較しました。
側貌頭部エックス線規格写真(セファロ)を用いて、下顎の成長量、上下顎の位置関係、歯の傾き、咬合平面の角度、および治療後2年以上の後戻り(オーバージェット・オーバーバイト)を測定しました。
骨格的な下顎の後退を伴うII級症例では、ブラケット治療と同時にForsusを使うよりも、まずFMAで下顎の成長を促してからブラケット治療へ移行する方が、骨格的な改善が得やすく後戻りも少ないです。特に下顎前歯の唇側傾斜を抑えたい場合や、長期的な安定性を重視する場合は、FMAのような段階的なアプローチを検討すると良いでしょう。