
Effects of orthodontic treatment with aligners and fixed appliances on speech.
本研究は、マウスピース型矯正装置(アライナー)と従来の固定式矯正装置が発音に及ぼす影響を比較・評価することを目的として実施された。アングルI級不正咬合と中等度の叢生を有する患者40名を、アライナー群(20名)と固定式装置群(20名)にランダムに割り付けた。言語聴覚士による半客観的評価と患者の自己評価を、装置装着前、装着直後、3日後、30日後、180日後の5時点で実施した。結果、言語聴覚士の評価ではアライナー群のみ装着直後から3日後にかけて発音の変化が認められた(P < .001)。一方、自己評価では両群ともに装着初期に発音の困難さを報告したが、30日後には消失した。治療初期の発音への影響は装置の種類によらず生じるが、約1ヶ月で適応することが示唆された。
この研究は、マウスピース型矯正装置と従来のワイヤー矯正装置が発音にどう影響するかを調べたランダム化比較試験(RCT)です。ブラジルの大学病院に通う、アングルI級の歯並びで中等度のガタガタ(叢生)がある患者40名(平均年齢約20〜23歳)を対象としています。患者さんを20名ずつの2グループに分け、装置をつけてから半年間(180日)にわたって発音の変化を追いかけました。
マウスピース型矯正装置(アライナー)と、一般的な表側の固定式矯正装置(マルチブラケット装置)を使用し、それぞれのグループで比較しました。
専門家(言語聴覚士)による発音のチェック(口腔顔面筋機能検査)と、患者さん自身が「話しにくい」と感じるかどうかのアンケート調査(自己評価)を、装置をつける前、直後、3日後、30日後、180日後のタイミングで行いました。
患者さんには「装置の種類に関わらず、最初は話しにくさを感じるが、1ヶ月もすれば慣れて元通り話せるようになる」と事前に説明しておきましょう。特にマウスピース矯正では、専門家から見ても初期に発音が変わりやすいため、接客業など話す機会が多い患者さんには、最初の数日間は特に違和感が出やすいことを伝えると安心感につながります。