
Comparison of enamel surface roughness and color alteration after bracket debonding and polishing with 2 systems: A split-mouth clinical trial.
本研究は、矯正ブラケット除去後の研磨工程において、2種類の研磨システムがエナメル質の表面粗さ(SR:Surface Roughness)および色調変化に与える影響を比較することを目的として実施された。36名の患者を対象としたスプリットマウス無作為化臨床試験において、低速ハンドピース用12枚刃タングステンカーバイドバーで接着剤を除去した後、片側にSof-Lexディスク、対側にSof-Lexスパイラルホイールを用いて研磨を行った。表面粗さは粗さ計で、色調は分光測色計で評価した。結果、表面粗さと色調変化のいずれにおいても両システム間に有意差は認められず、術前と比較しても表面粗さに有意な変化はなかった。本結果は、適切な接着剤除去後のこれら研磨システムの使用が、エナメル質への損傷を最小限に抑えることを示唆している。
矯正治療が終わってブラケットを外した後の「研磨」について調べた、スプリットマウス(お口の中で左右を分ける手法)の無作為化臨床試験です。36名の患者さんを対象に、左右の歯(計72部位)で異なる研磨方法を比較しました。ブラケット接着前と、除去・研磨後のエナメル質の状態を詳しく調査しています。追跡期間は、ブラケット装着前から研磨の30日後までとなっています。
低速ハンドピースに12枚刃のタングステンカーバイドバーを取り付けて余剰レジンを除去した後、片側には「Sof-Lexディスク」、もう片側には「Sof-Lexスパイラルホイール」を使用して仕上げ研磨を行いました。
表面粗さ計(プロフィロメーター)を使ってエナメル質のザラつき具合を測定し、分光測色計を使って歯の色調の変化を3つのタイミング(接着前、研磨直後、30日後)で測定しました。
ブラケット除去時のレジン除去に12枚刃のカーバイドバーを使用し、その後にSof-Lexディスクまたはスパイラルホイールで研磨すれば、元のエナメル質の滑らかさを十分に回復でき、色への影響も少ないことがわかりました。特にスパイラルホイールは複雑な歯の形態にもフィットしやすいため、効率的な研磨作業の選択肢として非常に有用です。