
Comparison of Apical Root Resorption in Patients Treated with Fixed Orthodontic Appliance and Clear Aligners: A Cone-beam Computed Tomography Study.
本研究は、固定式矯正装置(マルチブラケット)とマウスピース型矯正装置(クリアアライナー)による治療後の歯根吸収(ARR)の程度を、コーンビームCT(CBCT)を用いて比較検討することを目的として実施された。合計60名の患者を対象に、固定装置群30名とアライナー群30名に分け、治療前後の前歯部歯根長を測定した。その結果、固定装置群はアライナー群と比較して有意に大きな歯根吸収を示した。本研究により、クリアアライナーは固定式装置よりも歯根吸収のリスクが低い可能性が示唆された。
この研究は、矯正治療に伴う歯根吸収のリスクを評価するために行われた比較研究です。合計60名の患者を対象とし、従来のワイヤー矯正(固定式装置)を受けた30名と、マウスピース矯正(クリアアライナー)を受けた30名の2グループに分けて分析しました。治療前後に撮影されたCBCT画像を用いて、どちらの装置がより歯根にダメージを与えるかを検証しています。
固定式装置群では一般的なマルチブラケット装置を使用し、アライナー群では取り外し可能な透明なマウスピース型矯正装置を使用しました。
治療開始前と治療終了後に撮影したCBCT画像を用いて、上下顎の前歯(中切歯・側切歯)の歯根長を計測し、その変化量(吸収量)を算出しました。
マウスピース矯正はワイヤー矯正と比較して、歯根吸収のリスクが低いことが示唆されました。歯根が短い患者や、過去の外傷などで歯根吸収のリスクが高い患者に対しては、マウスピース矯正の選択を優先的に検討することが推奨されます。ワイヤー矯正を行う場合は、治療期間中の定期的なレントゲン撮影によるモニタリングが重要です。