
The impact of non-extraction orthodontic treatment on oral health-related quality of life: clear aligners versus fixed appliances-a randomized controlled trial.
本研究は、非抜歯矯正治療においてマウスピース型矯正装置(CA)と固定式装置(FA)が口腔関連QOL(OHRQoL)に与える影響を比較することを目的として実施された。成人患者44名を対象に、CA群とFA群にランダムに割り当てる単施設ランダム化比較試験を行った。OHIP-14を用いて治療開始前から終了後までの計6時点で評価した結果、治療開始1週間後から6ヶ月後までの全期間において、CA群はFA群よりもOHIP-14スコアが有意に低く、QOLへの悪影響が少なかった(p < 0.01)。また、治療期間はCA群が平均4.18ヶ月有意に短縮された。本結果は、非抜歯症例におけるCAの臨床的優位性を示唆している。
この研究は、くじ引きのような方法で患者さんを2つのグループに分ける「ランダム化比較試験(RCT)」という信頼性の高い手法で行われました。対象は非抜歯で治療を行う成人患者44名(男性8名、女性36名)で、マウスピース型矯正装置を使うグループと、ワイヤーとブラケットによる固定式装置を使うグループに22名ずつ分けられました。軽度から中等度のガタガタ(叢生)がある症例を対象とし、治療開始前から終了後まで経過を追っています。治療中の不快感や生活への影響が、装置によってどう違うかを明らかにしました。
マウスピース型矯正装置(クリアアライナー)と、一般的なワイヤーとブラケットを用いた固定式装置の2種類を使用しました。どちらのグループも歯を抜かない「非抜歯」での治療計画で進められました。
「口腔関連QOL(生活の質)」を測るためのOHIP-14というアンケート調査を、治療開始前、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、治療終了後の計6回実施しました。また、実際に治療にかかった期間も測定して比較しました。
非抜歯で対応可能な軽度から中等度の叢生ケースでは、マウスピース型矯正装置を選択することで、治療中の痛みや不快感といった患者さんのストレスを大幅に軽減できる可能性があります。また、固定式装置よりも治療期間を短縮できる傾向があるため、QOLの維持と効率性を重視する成人患者さんへのコンサルテーションにおいて、これらの具体的な数値を提示して説明すると効果的です。