
The effect of clear aligners on speech: a systematic review.
本研究は、マウスピース型矯正装置(クリアアライナー)が患者の発音に及ぼす影響を評価することを目的として実施されたシステマティックレビューである。2000年から2021年までの文献を検索し、客観的および主観的な分析を用いた研究を対象とした。主要結果として、装置装着直後には歯擦音を中心とした一時的な発音障害が認められるものの、多くの患者は数日から1週間程度で適応し、正常な発音に回復することが示された。臨床的には、患者に対して一時的な発音の変化と早期の適応について事前に説明し、安心感を与えることが重要である。
2000年から2021年9月までに発表された文献を対象としたシステマティックレビュー(質の高い研究データを網羅的に分析する研究)です。マウスピース型矯正装置(クリアアライナー)を使用して矯正治療を受けている患者の発音障害について評価した研究を抽出し、分析しました。客観的な音声分析や患者自身の主観的な評価を用いて、装置が発音に与える影響や、その違和感が消失するまでの期間を検証しています。
インビザラインなどのマウスピース型矯正装置(クリアアライナー)を使用し、装着時と非装着時、あるいは治療経過に伴う発音の変化を比較しました。
主に「発音のしにくさ(構音障害)」の発生頻度と種類、および患者が装置に慣れて発音が回復するまでの「適応期間」を測定しました。
マウスピース矯正を希望する患者さんに対し、カウンセリング時に「最初はサ行などが話しにくくなることがありますが、平均して1週間程度で慣れて元通り話せるようになります」と具体的に説明しましょう。接客業や人前で話す機会の多い患者さんには特に事前の情報提供が重要で、これにより治療開始後の不安やクレームを防ぐことができます。