
Efficacy of Photobiomodulation Therapy Versus Soft Acrylic Wafer for Reduction of Pain Associated with Orthodontic Metal Bracket Removal: A Clinical Trial.
本研究は、矯正治療終了時のメタルブラケット撤去(デボンディング)に伴う疼痛を軽減するために、光バイオモジュレーション療法(PBM:Photobiomodulation)とソフトアクリルウェハーの有効性を比較することを目的として実施された。28名の矯正患者を対象としたスプリットマウスデザインの無作為化臨床試験を行い、各顎面をレーザー照射群、ウェハー群、プラセボ群、無処置群に割り当てた。主要結果として、レーザー群の疼痛スコアはウェハー群(p=0.017)や無処置群(p<0.001)より有意に低かった。本研究により、PBMとウェハーは共に疼痛を軽減するが、特にPBMが最も効果的であることが示唆された。
矯正治療の最後にブラケットを外す際の痛みを減らす方法を調べた、スプリットマウスデザイン(1人の患者さんのお口の中で場所を分けて比較する方法)の無作為化臨床試験です。28名の矯正患者さんを対象に、合計112の顎面(クアドラント)を4つのグループに分けて比較しました。対象者はメタルブラケットを使用している患者さんで、左右上下の部位ごとに異なる処置を行い、その効果を検証しています。治療期間全体の調査ではなく、撤去時の即時的な痛みに焦点を当てた研究です。
940nmのダイオードレーザーを歯の表側と裏側に照射する「光バイオモジュレーション(PBM)」と、患者さんに噛んでもらう「ソフトアクリルウェハー」を使用しました。
ブラケットを外した直後に、患者さんが感じた痛みの強さをVAS(視覚的アナログ尺度)という0から10までの数値で測定しました。
ブラケット撤去時の痛みは患者さんの不快感に直結するため、レーザー装置がある医院では撤去前に940nm付近のレーザー照射を行うことが非常に有効です。レーザーがない場合でも、ソフトアクリルウェハーなどを噛ませて咬合力を利用することで、何もしないよりは痛みを和らげることができます。特に痛みに敏感な上顎の前歯部などでは、これらの対策を積極的に検討することで患者満足度の向上につながります。