
The efficacy of manual toothbrushes in patients with fixed orthodontic appliances: a randomized clinical trial.
本研究は、固定式矯正装置を装着中の患者における3種類の手用歯ブラシ(クロスアクション:CA、フラットトリム:FT、矯正用:OT)のプラーク除去効率を比較することを目的として実施された。研究デザインは、30名の被験者を対象とした3期間クロスオーバー・ランダム化比較試験である。1回のブラッシング前後におけるプラーク指数の変化を評価した結果、FTはOTおよびCAと比較して統計学的に有意に高いプラーク除去効果を示した(p < .001)。一方、OTとCAの間には有意差は認められなかった。本結果は、矯正装置装着時であっても、特殊な毛先形状よりも従来のフラットな形状の歯ブラシが有効である可能性を示唆している。
この研究は、固定式の矯正装置をつけている患者さんにとって、どのタイプの手用歯ブラシが最もプラーク(歯垢)を落とせるかを調べたランダム化比較試験(RCT)です。18歳から23歳の男女30名を対象に、3種類の異なる毛先形状の歯ブラシを順番にすべて使ってもらう「クロスオーバー法」という手法で検証されました。1回のブラッシングでどれだけ汚れが落ちるかを比較しており、装置周辺の清掃性を客観的に評価しています。
毛先が交差した「クロスアクション(CA)」、平らな「フラットトリム(FT)」、中央が凹んだ「矯正用(OT)」の3種類の手用歯ブラシを使用しました。
ブラッシング前後のプラークの量を「Turesky改良Quigley-Heinプラーク指数」を用いて測定し、その減少量を比較しました。
矯正装置がついていると専用の凹型歯ブラシを勧めがちですが、本研究では意外にも「普通の平らな歯ブラシ」が最も汚れを落とすという結果になりました。患者さんには特殊な形状に頼るよりも、フラットな歯ブラシで装置の上下から丁寧に磨く基本の重要性を伝えるのが良さそうです。高価な多機能歯ブラシを無理に勧める必要はなく、まずは標準的な歯ブラシでの徹底した清掃を指導しましょう。