
Comparative Assessment of Orthodontic and Aesthetic Outcomes after Orthognathic Surgery with Clear Aligner or Fixed Appliance Therapy.
本研究は、顎矯正手術(OGS)後にマウスピース型矯正装置(CAT)または固定式装置(FAT)を用いた場合の、矯正治療結果および審美的結果を客観的に比較することを目的として実施された。サージェリーファースト法でOGSを受けた先天性頭蓋顔面奇形のない患者33名(CAT群19名、FAT群14名)を対象とし、術前(T0)、術後(T1)、矯正終了時(T2)において、矯正治療必要度指数(IOTN)の歯科保健成分(DHC)および審美成分(AC)、ならびにPAR指数を用いて評価を行った。その結果、T2時点での評価項目に群間差はなかったが、T0からT1へのPAR指数減少率はCAT群(74.4%)がFAT群(63.2%)より有意に高かった(p=0.035)。最終結果は両群で同等だが、CAT群は術直後の改善においてより優れていた。本研究により、OGS後の仕上げ矯正においてCATはFATと同等以上に有効であることが示唆された。
この研究は、顎矯正手術の後にマウスピース型矯正装置(アライナー)を使う場合と、従来のワイヤー矯正(固定式装置)を使う場合で、歯並びや見た目の改善にどのような違いがあるかを調べた比較研究です。先天的な顔の変形がない患者さん33名(アライナー群19名、ワイヤー群14名)を対象としています。すべての患者さんは、先に手術を行い、その後に矯正治療を行う「サージェリーファースト法」で治療を受けました。手術前から矯正治療終了までの経過を追跡し、客観的な指標を用いて評価しています。
マウスピース型矯正装置(クリアアライナー)または固定式のマルチブラケット装置を使用し、顎矯正手術後の仕上げの矯正治療を行いました。
歯列矯正の必要性を評価する指標(IOTNのDHCおよびAC)と、歯並びの改善度を数値化するPAR指数を用いて、手術前、手術直後、矯正終了時の3つのタイミングで測定しました。
顎矯正手術(特にサージェリーファースト)後の仕上げ矯正において、マウスピース型矯正装置は従来のワイヤー矯正と同等の最終結果を得られることが示されました。特に手術直後の段階では、マウスピース群の方が歯並びの改善度が大きい傾向にあるため、術後の審美性を早期に確保したい患者さんに対して、マウスピース矯正は非常に有力な選択肢となります。