
Effect of clear aligner attachment design on extrusion of maxillary lateral incisors: A multicenter, single-blind randomized clinical trial.
本研究は、マウスピース矯正治療における上顎側切歯の挺出移動において、最適化アタッチメントと水平長方形アタッチメントの有効性を比較することを目的として実施された。多施設共同単盲検ランダム化比較試験として、34名の患者(46歯)を対象に、インビザラインを用いて1.5mmの挺出を計画し、実際の移動量を評価した。その結果、両グループ間で挺出量の達成率に統計学的な有意差は認められず、いずれも計画の約50〜55%の達成率にとどまった。臨床的には、アタッチメントの種類に関わらず、側切歯の挺出には十分な過修正が必要であることが示唆された。
3つの異なる施設で行われた、多施設共同の単盲検ランダム化比較試験(RCT)です。マウスピース矯正(インビザライン)で上顎側切歯の挺出(歯を引っ張り出す移動)が必要な34名の患者さんの、計46本の側切歯を対象としました。アタッチメントのデザインによって、治療計画通りに歯が動くかどうかに差が出るかを検証しています。
インビザラインを使用し、一方のグループには「最適化挺出アタッチメント」、もう一方には「水平長方形アタッチメント(ベベル付き)」を設置しました。すべての対象歯に対して、1ステージあたり0.25mm、合計1.5mmの挺出移動をプログラムしました。
治療前後のデジタル模型(STLデータ)を重ね合わせ、実際に上顎側切歯が何ミリ挺出したかを測定し、計画された移動量(1.5mm)に対する達成率を算出しました。
上顎側切歯の挺出は非常に難易度が高く、アタッチメントの形状を変えても劇的な改善は見込めないことがわかりました。臨床では、どちらのアタッチメントを選ぶか悩むよりも、移動計画にあらかじめ十分な過修正(オーバーコレクション)を組み込むことが重要です。また、動きが悪い場合は早期に補助的な装置(エラスティックやボタンなど)の併用を検討する必要があります。