
Three-dimensional assessment of virtual clear aligner attachment removal: A prospective clinical study.
本研究は、マウスピース矯正におけるバーチャルアタッチメント除去(VAR)の精度を上顎歯列において評価することを目的として実施された前向き臨床研究である。28名の患者を対象に、アタッチメントが付着した状態のデジタルスキャンからソフトウェア上で仮想的にアタッチメントを除去したデータと、実際に臨床でアタッチメントを除去した後のスキャンデータを3次元的に重ね合わせ比較した。その結果、仮想除去データと実際の除去後データの偏差(RMS値)は平均0.04mmと極めて小さく、臨床的に許容範囲内であった。本手法は、アタッチメント除去前に保定装置を製作するなど、臨床効率の向上に有用であることが示唆された。
これは28名の患者さんの上顎を対象に行われた前向き臨床研究です。マウスピース矯正のアタッチメントを、実際に削り取る前にデジタルスキャン上で「仮想的に」消去する技術(VAR: Virtual Attachment Removal)の正確さを検証しました。アタッチメントがついたままスキャンしたデータからソフト上でアタッチメントを消した形状と、実際に歯科医師がアタッチメントを除去した後の歯の形状がどれくらい一致するかを比較しています。
口腔内スキャナーを用いてアタッチメント付着時のデータを取得し、デジタル処理でアタッチメントを削除しました。その後、実際にアタッチメントを除去した状態もスキャンし、2つのデータを重ね合わせました。
デジタル上でアタッチメントを消去した歯面と、実際に除去した後の歯面の間のズレ(RMS値:二乗平均平方根)を3次元的に測定し、その一致度を評価しました。
この技術の精度は信頼できるため、アタッチメントがついた状態でスキャンを撮り、そのデータをもとに事前にリテーナー(保定装置)を製作することが可能です。これにより、アタッチメント除去(ディボンディング)の当日にリテーナーをセットでき、印象採得のためだけの来院や技工待ちの期間をなくすことができます。また、リファインメントのスキャンもアタッチメント除去前に行えるため、治療効率が向上します。