
Clinical effectiveness of regenerative periodontal surgery and orthodontic tooth movement with clear aligners in stage IV periodontitis: a case series.
本研究は、ステージIV(タイプ2)歯周炎患者の骨内欠損に対し、歯周組織再生療法とそれに続くクリアアライナー矯正を併用した場合の臨床的有効性を評価することを目的として実施された。重度歯周炎患者10名に対し、エムドゲインと骨補填材を用いた低侵襲外科手術を行い、術後3ヶ月でアライナー矯正を開始した。その結果、平均4.3mmの歯周ポケット深さの減少と3.8mmの臨床的アタッチメントレベルの獲得が認められ、矯正移動による悪影響は見られなかった。本手法は、重度歯周炎患者において歯周組織の健康を維持しつつ、審美的・機能的な改善を達成できる有効な治療法である。
重度歯周炎(ステージIV)により、歯の病的移動やフレアアウト(前歯が前方へ広がる状態)を起こした患者さんを対象とした前向きケースシリーズ研究です。 10名の患者さんに対し、歯周組織再生療法を行った後、マウスピース型矯正装置を用いて歯並びを治す一連の治療を行い、その有効性と安全性を検証しました。 再生療法と矯正治療を組み合わせることで、歯を抜かずに保存し、かつ審美性も回復できるかを調査しています。
再生療法:低侵襲外科手術(MISTまたはM-MIST)を行い、エムドゲイン(EMD)と骨補填材(脱タンパク牛骨ミネラル)を併用しました。 矯正治療:手術から3ヶ月後に、クリアアライナー(インビザライン)による矯正治療を開始しました。
治療前後の歯周ポケット深さ(PPD)、臨床的アタッチメントレベル(CAL)、プロービング時の出血(BOP)、およびレントゲン写真による骨レベルの変化を測定しました。
重度歯周炎であっても、炎症のコントロールと適切な再生療法を行えば、その後の矯正治療は可能です。 特にクリアアライナーはブラケットに比べて清掃性が高いため、歯周病リスクの高い患者さんの矯正に適しています。 本研究では術後3ヶ月という比較的早期に矯正を開始していますが、良好な結果が得られており、治療期間の短縮につながるプロトコルとして参考になります。