
The Impact of Non-Extraction Orthodontic Treatment on the Oral-Health-Related Quality of Life between a Modified Aligner Appliance with Ni-Ti Springs and the Traditional Fixed Appliances: A Randomized Controlled Clinical Trial.
本研究は、Ni-Ti(ニッケルチタン)スプリングを組み込んだ改良型アライナー装置(MAA)と従来の固定式装置(FA)を用いた非抜歯矯正治療において、口腔関連QOL(OHRQoL:Oral-Health-Related Quality of Life)および患者満足度を比較することを目的として実施された。軽度の叢生を有する患者36名を対象に、MAA群とFA群にランダムに割り当てるランダム化比較試験を行った。OHIP-14を用いて治療開始前、2週間後、1ヶ月後、2ヶ月後、治療終了後の5時点で評価した。結果、MAA群はFA群に比べ機能的制限が有意に大きかったが、心理的障害は有意に低く、装置の見た目への満足度は高かった。本研究は、装置の選択が患者の心理面や機能面に異なる影響を与えることを示唆している。
軽度の歯のガタガタ(叢生)がある患者さん36名(男性11名、女性25名)を対象とした、くじ引きでグループ分けを行う「ランダム化比較試験(RCT)」です。Ni-Tiスプリングを内蔵した新しいタイプのアライナー装置(MAA)を使うグループと、一般的なワイヤー矯正(固定式装置:FA)を行うグループに18名ずつ分け、治療開始前から終了後までの経過を調査しました。対象者は成人層で、非抜歯での治療が行われました。
Ni-Ti(ニッケルチタン)スプリングを組み込んだ改良型のアライナー装置、または従来のブラケットとワイヤーを用いた固定式装置を使用しました。
OHIP-14という指標を用いて、お口の健康に関連した生活の質(QOL)を5つの時期(治療前、2週後、1ヶ月後、2ヶ月後、治療後)で測定し、あわせて装置の見た目や治療への満足度を評価しました。
軽度の叢生治療において、アライナー型装置はワイヤー矯正に比べて「見た目の満足度」が高く「心理的負担」が少ないという大きなメリットがあります。一方で、治療初期にはワイヤー矯正よりも「喋りにくさ」や「食べにくさ」を感じやすい傾向があるため、装置装着前のカウンセリングでこの点(機能的制限の可能性)を事前に伝えておくことが、患者さんの不安解消と満足度維持に繋がります。