
Accuracy of clear aligners in the orthodontic rotational movement using different attachment configurations.
本研究は、マウスピース型矯正装置による歯の回転移動において、異なるアタッチメント形態が移動精度に及ぼす影響を評価することを目的として実施された。46名の患者の犬歯および小臼歯128本を対象とし、最適化アタッチメント、垂直長方形アタッチメント、アタッチメントなしの3群について、予測移動量と実際の移動量をデジタル重ね合わせにより比較検討した。その結果、アタッチメントを使用した群は使用しない群と比較して有意に高い精度を示したが、アタッチメントの形態間(最適化対垂直長方形)に統計的な有意差は認められなかった。臨床において回転移動を行う際、アタッチメントの付与は必須であるが、その形態の選択が精度に与える影響は限定的であることが示唆された。
本研究は、マウスピース矯正(クリアアライナー)における歯の回転移動の精度を検証した後ろ向きコホート研究です。46名の患者における計128本の歯(犬歯および小臼歯)を対象とし、治療計画上のデータと実際の治療後のデータを比較しました。アタッチメントの種類(最適化アタッチメント、垂直長方形アタッチメント、なし)によって回転移動の実現率に差が出るかを調査しています。
マウスピース型矯正装置を使用し、対象となる歯を「最適化アタッチメント群」「垂直長方形アタッチメント群」「アタッチメントなし群」の3つのグループに分けて治療を行いました。治療前後のデジタルモデル(STLファイル)を重ね合わせ、回転量を分析しました。
治療計画(クリンチェック等のシミュレーション)で設定された回転量に対し、実際に口腔内でどれだけ回転したかという「達成率(精度)」を算出しました。
歯の回転移動を行う際は、アタッチメントの付与が必須です。本研究の結果からは、アタッチメントの形状(最適化か従来型か)による大きな差はないため、臨床的な使いやすさやボンディングのしやすさで選択しても良いでしょう。ただし、犬歯の回転は小臼歯に比べて難易度が高いため、オーバーコレクション(過修正)を組み込むなどの工夫が必要です。