
Weight changes during the initial phase of orthodontic treatment with clear aligners versus fixed appliances: a pilot prospective cohort study.
本研究は、成人矯正患者におけるマウスピース型矯正装置(CAT)と固定式マルチブラケット装置(FBS)による治療初期の体重変化を比較検討することを目的として実施された。68名の成人患者を対象とした前向きコホート研究であり、治療開始時および1、3、6ヶ月後の体重とBMIを測定した。その結果、FBS群では有意な体重変化が見られなかったのに対し、CAT群では治療開始後すべての時点で有意な体重減少が認められた。これは、CAT患者が装置の着脱の手間から間食や食事頻度を減らしたことに起因すると考えられ、矯正治療が全身的な健康や生活習慣に及ぼす副次的な影響として臨床的に興味深い知見である。
本研究は、矯正治療を開始した成人患者の体重が、使用する装置の種類によってどのように変化するかを調査したパイロット的な前向きコホート研究です。合計68名の成人患者(マウスピース矯正群33名、ワイヤー矯正群35名)を対象とし、治療開始前から開始後6ヶ月までの期間を追跡しました。具体的には、可撤式のマウスピース型矯正装置(CAT)と固定式のマルチブラケット装置(FBS)のどちらを使用するかによって、治療初期の体重やBMIの推移に差が出るかを比較・検証しました。
マウスピース型矯正装置(クリアアライナー)を使用するグループと、従来の固定式マルチブラケット装置(ブラケット&ワイヤー)を使用するグループに分け、通常の診療フローの中でデータを収集しました。
主要評価項目として、治療開始時(T0)、1ヶ月後(T1)、3ヶ月後(T2)、6ヶ月後(T3)の体重およびBMIを測定しました。あわせて、食事習慣の変化や痛みに関するアンケート調査も実施しました。
マウスピース矯正を選択する成人患者に対し、カウンセリング時に「間食が減ることで体重が減少する可能性がある」という副次的な変化を伝えることができます。これは健康意識の高い患者やダイエットに関心のある患者にとって、治療へのモチベーションを高める要因になり得ます。一方で、痩せ型の患者や高齢者など、意図しない体重減少が好ましくないケースでは、意識的に食事量を確保するよう指導することが重要です。