
Impact of orthodontic treatment with aligners and fixed appliances on OHRQoL: a randomized clinical trial.
本研究は、マウスピース型矯正装置(OA)と固定式装置(FA)による矯正治療が口腔関連の生活の質(OHRQoL:Oral Health-Related Quality of Life)に及ぼす影響を評価することを目的として実施された。アングルI級不正咬合と診断された13歳から35歳の男女40名を対象に、OA群(20名)とFA群(20名)に割り当てる並行群間ランダム化比較試験を行った。OHIP-14を用いて、治療開始前、1ヶ月後、6ヶ月後、12ヶ月後の計4回、OHRQoLを評価した。結果、治療開始1ヶ月後において、FA群はOA群と比較して痛みや心理的不快感などの項目で有意に悪影響が大きかった(p < 0.05)。一方、OA群では期間による有意な変化は認められなかった。本研究により、治療初期においてマウスピース型装置は固定式装置よりも患者のQOLへの影響が少ないことが示唆された。
この研究は、マウスピース型矯正装置とワイヤーを用いた固定式装置のどちらが、患者さんの日常生活に負担をかけるかを調べた「ランダム化比較試験」という信頼性の高い研究です。アングルI級の不正咬合を持つ13歳から35歳の男女40名を対象とし、20名ずつ2つのグループに分けて比較しました。治療開始前から開始12ヶ月後までの経過を追い、患者さんが感じる不快感や生活への影響を調査しています。
マウスピース型矯正装置(OA)と、一般的なワイヤーとブラケットを用いた固定式装置(FA)を使用しました。
OHIP-14という指標を使い、お口の健康が生活の質(QOL)にどう影響するかを、機能的な制限や痛み、心理的なストレスなど7つの項目で測定しました。
矯正治療の開始初期(特に最初の1ヶ月)は、ワイヤー矯正のほうがマウスピース矯正よりも痛みや生活への支障が出やすいことを患者さんに説明しておく必要があります。マウスピース矯正は初期の負担が少ないというメリットを強調できますが、半年経てばどちらの装置でも生活への影響に差はなくなるため、長期的な視点でのカウンセリングが重要です。