
The Effectiveness of Functional Clear Aligners for Class II Correction in Growing Patients: A Systematic Review and Meta-Analysis.
本研究は、成長期骨格性II級不正咬合に対する機能的アライナーの有効性を評価することを目的として実施されたシステマティックレビューおよびメタアナリシスである。2024年4月までの文献を検索し、21件の臨床研究を統合解析した。その結果、機能的アライナーはANBやオーバージェットを有意に減少させ、SNBや下顎骨長を有意に増加させた。また、他の機能的矯正装置と比較して多くの項目で治療効果に有意差は認められなかった。以上より、機能的アライナーは軽度から中等度の骨格性II級症例において有効な選択肢となり得ることが示唆された。
成長期の骨格性II級不正咬合の患者さんに対して、機能的アライナー(下顎前方誘導機能付きマウスピース)がどれくらい効果があるのかを調べたシステマティックレビューとメタアナリシスです。 2024年4月までに発表された論文から、条件に合う21件の研究を対象に分析を行いました。 ツインブロックなどの従来の機能的矯正装置と比較して、骨格や歯の移動にどのような違いがあるか、あるいは治療効果があるかを検証しています。
下顎を前方に誘導する機能(マンディブラー・アドバンスメント機能など)が付加されたマウスピース型矯正装置を使用し、治療効果を評価しました。
セファロ分析による骨格的な変化(ANB、SNB、下顎骨長など)や、歯性の変化(オーバージェット、オーバーバイト、切歯の角度など)を主要評価項目として測定しました。
軽度から中等度の骨格性II級の成長期患者さんにおいて、機能的アライナーはツインブロック等の従来装置に代わる有効な治療選択肢となります。 骨格的な改善効果は従来装置と同等ですが、下顎前歯の唇側傾斜(IMPAの増加)が有意に認められたため、治療計画時には下顎前歯のコントロールに十分な注意が必要です。 審美性を重視する患者さんへの提案として有用ですが、長期的な安定性については今後の研究を注視する必要があります。