
Long-term comparison of maxillary protraction with hybrid hyrax-facemask vs. hybrid hyrax-mentoplate protocols using Alt-RAMEC: a 5-year randomized controlled trial.
本研究は、骨格性III級不正咬合に対するAlt-RAMEC(交互急速拡大収縮)を併用した上顎前方牽引において、ハイブリッドハイラックス(HH)とフェイスマスク(FM)を用いたプロトコルと、HHとメントプレート(MP)を用いたプロトコルの短期的および長期的有効性を比較することを目的として実施された。5年間のランダム化比較試験として設計され、両群の骨格的・歯槽的変化を検証した。結果として、両プロトコルともに上顎の前方成長を促進する効果が認められた。臨床的には、患者の協力度や骨格的特徴に応じて、フェイスマスクかメントプレートかを選択する際の重要な長期的エビデンスとなる。
成長期の骨格性III級不正咬合患者を対象とした、5年間の追跡期間を持つランダム化比較試験(RCT)です。上顎の正中口蓋縫合を緩める「Alt-RAMEC(交互急速拡大収縮)」プロトコルを併用した上で、前方牽引の固定源として「フェイスマスク(FM)」を使用した場合と、オトガイ部に埋入した「メントプレート(MP)」を使用した場合の治療効果を比較検証しました。
上顎には口蓋にミニスクリューを併用した拡大装置(ハイブリッドハイラックス:HH)を装着し、Alt-RAMECを行いました。その後、一方の群は顔面マスク(FM)で、もう一方の群はオトガイ部のプレート(MP)からゴムを掛けて上顎を前方へ牽引しました。
セファログラムを用いて、SNA、SNB、ANB、Witsなどの骨格的変化および歯槽性の変化を、治療直後および長期(5年後)で計測・比較しました。
フェイスマスクの装着が困難な患者や、学校生活などで見た目を気にする患児に対して、メントプレートは有効な代替手段となります。特に5年という長期経過でも効果が比較検討されたことで、患者のライフスタイルや協力度に応じた装置選択(FMかMPか)をより確実に行うことができます。