
Quality and stability of orthodontic treatment outcomes with clear aligners versus fixed appliances: a systematic review and meta-analysis.
本研究は、マウスピース型矯正装置(CA)と固定式矯正装置(FA)の治療結果の質および安定性を比較することを目的として実施された。主要データベースより2023年12月までの文献を検索し、14件の研究(RCT 2件、CCT 12件、計805名)を対象にメタアナリシスを行った。結果、ABO-OGSスコアにおいてはFA群が有意に優れた咬合結果を示したが、PAR指数による改善度や保定後の安定性に有意差は認められなかった。一方で、治療期間はCA群の方が有意に短縮された。FAはより精密な仕上げに適しているが、CAは治療期間の短縮に寄与し、安定性は同等であると結論付けられる。
マウスピース型矯正装置(CA)と従来のワイヤー矯正(固定式装置:FA)の治療結果を比較したシステマティックレビューおよびメタアナリシスです。2023年12月までに発表された論文から、ランダム化比較試験(RCT)2件と臨床対照試験(CCT)12件の計14件を解析対象としました。合計805名の患者(CA群397名、FA群408名)が含まれており、治療終了時の仕上がりの質や治療後の後戻り、治療期間について検証しています。
インビザラインなどのマウスピース型矯正装置(CA)と、ブラケットとワイヤーを用いる固定式装置(FA)による治療結果を比較しました。
治療の仕上がりを評価するABO-OGS(米国矯正歯科医会客観的評価システム)やPAR指数、および保定後の前歯の叢生(Littleの不規則性指数)を測定しました。
厳密な咬合接触や歯軸のコントロール(ABOグレードの合格レベル)を目指す場合は、依然としてワイヤー矯正の方が有利であると言えます。一方で、マウスピース矯正は治療期間が短く、全体的な改善度(PAR指数)や保定後の安定性はワイヤー矯正と同等であることが示されました。患者さんの希望や症例の難易度に応じて、精密さを取るか期間短縮を取るかを選択する際のエビデンスとして活用できます。