
Invisalign and traditional orthodontic treatment postretention outcomes compared using the American Board of Orthodontics objective grading system.
本研究は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)と従来の固定式装置(マルチブラケット装置)で治療された患者における、保定終了後の歯列の変化を比較することを目的として実施された。ニューヨーク市の1名の矯正歯科医による患者記録を用いた比較コホート研究である。装置除去直後(T1)と除去から3年後の保定終了後(T2)の模型およびパノラマX線写真を、アメリカ矯正歯科ボード(ABO)の客観的評価システム(OGS)を用いて分析した。その結果、インビザライン群の総アライメントスコアの変化は固定式装置群よりも有意に大きかった。本研究の範囲内では、インビザライン治療は従来の固定式装置よりも後戻りしやすい傾向があることが示唆された。
この研究は、1名の矯正歯科医が担当した患者記録を分析した比較コホート研究です。インビザラインを使用した群と、従来のブラケットとワイヤー(固定式装置)を使用した群の2つに分けて調査を行いました。対象となった患者はすべて動的治療を終え、少なくとも1年間の保定期間を経ており、装置除去から3年後の経過を追跡しています。治療直後と3年後の模型およびレントゲン写真を用いて、歯並びの安定性を具体的に比較・検証しました。
マウスピース型の矯正装置であるインビザラインと、一般的なブラケットとワイヤーを用いた固定式装置を使用しました。
アメリカ矯正歯科ボード(ABO)が定める客観的評価システム(OGS)を用い、歯列の並びや咬合の状態など8項目を、治療直後と3年後の模型・レントゲンで数値化して測定しました。
インビザラインで治療した症例は、従来のブラケット治療に比べて、保定終了後に前歯のアライメントが崩れやすい可能性があることを念頭に置く必要があります。特に上顎前歯の安定性に差が出やすいため、保定装置(リテーナー)の種類や装着時間の指示をより厳格にする、あるいは長期的な保定の重要性を患者に強調するなどの対策が有効です。