
FIXED OR REMOVABLE APPLIANCE FOR EARLY ORTHODONTIC TREATMENT OF FUNCTIONAL ANTERIOR CROSSBITE.
本研究は、混合歯列期における前歯部機能性反対咬合(擬似3級)の治療において、固定式装置(FA)と可撤式装置(RA)の臨床的有効性、安定性、費用対効果、および患者の受容性を比較することを目的として実施された。62名の患者を対象としたランダム化比較試験(RCT)を行い、ブラケットとワイヤーを用いたFA群と、プロトルージョンスプリング付き床矯正装置を用いたRA群に割り当てて評価した。その結果、両装置とも反対咬合の改善に成功し、2年後の安定性も良好であったが、FAの方が治療期間が有意に短く、直接的・間接的コストも低かった。患者の痛みや不快感は両群とも低〜中程度であった。本研究により、どちらの装置も有効であるが、費用対効果と治療期間の短縮を重視する場合は固定式装置が推奨されることが示唆された。
混合歯列期の子どもの前歯部反対咬合(機能性反対咬合)を対象とした、エビデンスレベルの高いランダム化比較試験(RCT)です。スウェーデンの歯科医院にて募集された62名の患者(ANB角0度以上の擬似3級症例)を対象に、固定式装置と取り外し式装置のどちらが優れているかを検証しました。治療終了から2年後までの経過を追跡し、治療効果・安定性・コスト・患者の負担を多角的に評価しています。
固定式装置(FA)はブラケットとワイヤーを使用し、可撤式装置(RA)はプロトルージョンスプリング(弾線)を組み込んだプラスチック製の床矯正装置を使用しました。
治療にかかった期間、治療終了2年後の後戻りの有無(安定性)、材料費や通院時間などのコスト、および治療中の痛みや不快感の程度を測定しました。
混合歯列期の反対咬合治療において、固定式装置と床矯正装置のどちらを選んでも良好な治療結果と安定性が得られます。ただし、固定式装置の方がコストを抑えられ、治療期間も短くなる傾向があるため、医院の経営面や患者の通院負担を考慮すると第一選択肢になり得ます。患者には、固定式は食事がしにくく、取り外し式は話しにくいという特徴を事前に説明し、選択を促すと良いでしょう。