
Wearability and preference of mouthguard during sport in patients undergoing orthodontic treatment with fixed appliances: a randomized clinical trial.
本研究は、固定式矯正装置を装着している患者がスポーツ中に受ける外傷のリスクを考慮し、3種類のマウスガードの装着感と好みを比較することを目的として実施された。イギリスで行われた前向き3アーム・クロスオーバー・ランダム化比較試験であり、固定式装置で治療中の患者30名を対象とした。技工所作製のカスタムメイド型(MG1)、加熱成形型(MG2)、既製品(MG3)を順に使用し、VAS(Visual Analogue Scale:視覚的評価スケール)を用いて評価した。結果、MG1とMG2はMG3と比較して快適性や安定性で有意に優れた評価を得た。臨床的には、固定式装置装着者には既製品よりもカスタムメイド型や加熱成形型の使用が推奨されることが示唆された。
この研究は、3つのグループを入れ替えて比較する「クロスオーバー・ランダム化比較試験」という信頼性の高い手法で行われました。固定式矯正装置(マルチブラケット装置)で治療中で、ラグビーやホッケーなどのコンタクトスポーツを週に120分以上行う患者さん30名(最終的に24名が完了、中央値13歳)を対象としています。6〜8週間の観察期間ごとに異なる3種類のマウスガードを実際に使用してもらい、その使い心地を比較しました。
歯科技工所で作製した「カスタムメイド型(MG1)」、お湯で温めて形を合わせる「マウスフォーム型(MG2:OPRO® Gold Braces)」、そして調整なしで使う「既製品(MG3:Shock Doctor® Single Brace)」の3種類を比較しました。
100mmの視覚的評価スケール(VAS)を用いて、装着時の快適さ、外れにくさ(安定性)、呼吸のしやすさ、吐き気の有無、噛みたくなってしまうかどうかなど、9つの項目について患者さんに回答してもらいました。
固定式装置をつけている患者さんがスポーツをする際は、安価な既製品(既成のマウスガード)は避け、カスタムメイド型か、少なくともお湯で適合させるタイプを勧めるべきです。特にカスタムメイド型は最も好まれますが、装置の調整で歯が動くことを考えると、適合を修正しやすいマウスフォーム型も現実的で優れた選択肢となります。