更新日: 2025/03/03
「マスクをしていればかわいいのに、イケメンなのに口元に自信がない」「口元を見られたくない」などガチャ歯は見た目のコンプレックスになりがちです。それだけでなく、ガチャ歯になると虫歯や歯周病に加えて、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があるため、適切な治療を受ける必要があります。
本記事ではガチャ歯を治したい人に向けて、ガチャ歯の原因やリスク、治療方法、矯正費用など徹底解説します。
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記事の編集・責任者歯科医師齋藤博愛先生
医療法人 誓栄会 千賀デンタルクリニック 副理事長。東京歯科大学 卒業。慶應義塾大学病院歯科・口腔外科研修修了。
日本歯周病学会,日本口腔インプラント学会,日本口腔外科学会所属。
ガチャ歯とは、隣り合う歯が前後に重なっている、歯と歯が窮屈そうに捻じれているなど見た目にもガタガタしている歯並びを言います。
正しい名前を「叢生(そうせい)」といい、不正咬合のひとつです。「乱杭歯(らんくいば)」と表記されることもあります。
このようなガチャ歯は、見た目のコンプレックスになるだけでなく、歯磨きをしても磨き残しができやすく虫歯のリスクを高めます。さらに、噛み合わせが悪くなることで顔や全身に影響を及ぼすことがあるため、矯正治療が必要になることもあるでしょう。
ガチャ歯になる要因はさまざまですが、主に関係しているのは以下の3つです。
特に近年指摘されているのは、子ども時代の生活習慣による影響です。それぞれを詳しく解説します。
子どもの歯は成長にともない、6~12歳頃にかけて乳歯から永久歯に生え変わっていきます。この生え変わりの時期の過ごし方やケガなどの影響もガチャ歯になってしまう要因です。
乳歯から永久歯に生え変わる時期に、虫歯やケガをして乳歯が抜けてしまうと、そこにすき間ができてしまいます。
永久歯が生えるまですき間をそのままにしていると、周辺の乳歯はすき間に向かって動こうとするため、永久歯が生えるスペースがなくなってしまうのです。すると、永久歯は本来の位置とずれた場所で生えてしまうためガチャ歯になってしまいます。
子どもの頃の生活習慣や日常のクセなどもガチャ歯になる要因です。
例えば、乳児期から幼児期にかけてみられる指しゃぶりもガチャ歯になる可能性があります。歯が生えそろう頃まで指しゃぶりが続いていると、出っ歯になったり、上顎の歯列が狭くなったりしてしまい、永久歯が正しい位置に生えることができずにチャ歯になってしまうのです。
また、舌で前歯を押すクセや頬杖、ポカン口(ぽかんくち)と呼ばれる常に口を開けている状態、柔らかいものばかりを好んで食べるなどの日常のクセもガチャ歯になる可能性があるため注意しましょう。
ガチャ歯は遺伝も関係していますが、その影響は数%ほどといわれています。そのため両親のどちらかがガチャ歯だからと言って、必ずしも子どもがガチャ歯になるわけではありません。
ただし、骨格や筋肉、歯の生え方、歯の大きさなどは少なからず遺伝が影響しているため、ガチャ歯になりやすいと言えるでしょう。例えば、親が受け口や出っ歯だと子どもも受け口や出っ歯になりやすいですし、親の顎が小さいと、子どもも顎が小さくなる可能性があります。
ガチャ歯は見た目の問題としてフォーカスされがちですが、実はそれだけではありません。ガチャ歯を放置すると、見た目の問題だけでなく次のようなリスクを高めます。
それぞれを解説します。
ガチャ歯になると虫歯や歯周病のリスクを高めます。虫歯と歯周病は、歯の表面に蓄積した歯垢(プラーク)内の細菌が悪さをすることで起こります。
ガチャ歯は歯並びがガタガタになっている状態のため、歯磨きをするときにどうしても歯ブラシが届かない場所ができるため磨き残しができやすくなってしまいます。これにより、虫歯や歯周病ができやすくなってしまうのです。
また、重度のガチャ歯の場合は虫歯を発見しにくいこともあります。痛みや出血、腫れなどで虫歯に気づいたときにはすでに虫歯が進行しているため、治療にも時間がかかってしまうでしょう。
虫歯や歯周病にならないためには、歯ブラシだけでなくフロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュなども使って歯と歯の汚れをしっかりと取り除きましょう。
ガチャ歯を放置すると起こるのは虫歯や歯周病だけではありません。顔や全身にも影響を及ぼす可能性があるため注意しましょう。
例えば、歯並びが悪くなると噛み合わせも悪くなることが分かっています。ものを噛むときに左右で均等に力をかけられなくなるため、顎に過度な力が入るようになります。これにより顎関節症を引き起こす可能性があります。顎関節症は、顎の痛み、口が開きにくくなる、ものが噛みにくいなどの症状が現れる病気です。
さらに顎関節症だけでなく、噛み合わせの悪さから身体の骨や筋肉のバランスが崩れて、体の歪みにつながります。これにより、肩こりや頭痛などの慢性的な全身症状を引き起こしてしまうのです。
ガチャ歯の人は、胃腸に負担がかかりやすいため注意が必要です。
歯並びがガタガタで噛み合わせが悪くなると、ものを食べたときに十分にかみ砕くことができません。
その結果、食べ物が十分に咀嚼されないまま胃に運ばれることになります。大きな塊のまま飲み込んでしまうと、その分消化にも時間がかかってしまい、消化不良を起こして胃もたれや便秘、下痢などの原因にもなります。また、消化に必要な酵素の分泌量も低下します。
ガチャ歯の人でなくても咀嚼回数が少なければ同じように消化不良を引き起こします。食事の際は、意識して咀嚼回数を増やしたり、細かく刻んだ食材を使ったりするなどの工夫をしましょう。
ガチャ歯を改善するための治療方法は主に以下の3つの方法があります。
・ワイヤー矯正
・マウスピース矯正
・セラミック矯正
それぞれの治療方法の内容やメリット・デメリット、費用などを解説します。
ワイヤー矯正は、歯の1本1本にブラケットと呼ばれる小さな矯正器具を取り付けてそこにワイヤーを通すことで、歯を動かす矯正方法です。表側矯正・裏側矯正・ハーフリンガル矯正などがあり、歯の表面もしくは裏側に矯正器具を取り付けます。
ワイヤー矯正はワイヤーの元の形に戻る性質を利用して歯を大きく動かすことができるため、重症度のガチャ歯にも対応できるなど適応範囲が広いのがメリットです。
一方で、表側矯正をする場合は矯正装置が目立つため矯正治療を受けていることが周囲に分かってしまう、食事のときに違和感がある、歯磨きがしにくく虫歯ができやすい、治療中に痛みをともなうことがあるなどのデメリットがあります。
スマイルモア矯正の調査によると、ワイヤー矯正の費用は以下のような結果になりました。
ワイヤー矯正にも目立ちにくい矯正方法としてセラミックやプラスチックのブラケットやホワイトワイヤーも登場しています。これらを使う場合には追加で費用がかかるため留意しましょう。
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを装着して行う矯正方法です。マウスピースを段階的に交換することで歯を少しずつ動かしていきます。マウスピースは食事や歯磨き以外では常に装着するのが望ましいとされており、1日17~20時間以上の装着が推奨されています。
マウスピース矯正のメリットは、マウスピースを使うため矯正中でも周囲にバレにくいことです。人前に立つ機会が多い人やおしゃれを楽しみたい人、若い人などに向いています。また、ワイヤー矯正に比べて痛みや違和感が少ないため治療中の痛みが気になる人にもおすすめです。
一方で1日20時間以上の装着が必要になるため、つけっぱなしにすることに抵抗がある人には向いていません。またマウスピースを装着しているときは、水や無糖の炭酸水以外の飲食ができないため、その都度取り外しをしなければならないわずらわしさがあります。
そのほかにも、重度の症例には対応できないためすべての人がマウスピース矯正を受けられるわけではない点にも注意が必要です。
スマイルモア矯正の調査によると、マウスピース矯正の費用は以下のような結果になりました。
どの方法を選択するかで、費用も大きく異なります。まずはカウンセリングを受けて、自分に合う矯正方法を選びましょう。
セラミック矯正は、気になる部分の歯を削ってセラミックでできた歯を被せることで歯並びや歯の色を改善する方法です。軽度の歯並びの悪さで見た目が気になるときに、このセラミック矯正が選択されることがあります。
セラミック矯正は、歯を削ってそこにセラミックを被せるため、歯そのものを動かす治療ではありません。そのため、治療期間は比較的短く済むのが特徴です。また自然な見た目を実現できるため、審美性を高めたい人に向いています。セラミックを使うため、金属アレルギーの心配もありません。
一方で健康な歯を削る必要があるため、将来的に歯が欠けたり折れたりしやすくなるリスクがあります。また、セラミックには寿命があるため将来的に交換する必要があり、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。また、歯並びの根本的な解決にはならないため、根本的な改善のためにはワイヤー矯正やマウスピース矯正が必要です。
セラミック矯正の費用は使用する素材によって異なります。
これらはあくまで目安で、治療を受けるクリニックによって費用は異なります。そのため、矯正治療を検討しているときにはサイトなどで費用を確認しましょう。
ガチャ歯の治療期間は矯正方法により異なります。矯正方法にもよりますが、治療が完了して歯並びがきれいに整うまでに1~2年半が目安です。また部分矯正の適用があれば6か月~1年ほどで歯並びが改善します。
また、治療前に虫歯や歯周病があったり、抜歯が必要になったりする場合は治療期間が長くなります。患者ごとに治療期間は異なるため、カウンセリングの際に治療期間についても、よく説明を受けることが大切です。
ガチャ歯とは、隣り合う歯が前後に重なっている、歯と歯が窮屈そうに捻じれているなどの見た目にもガタガタしている歯並びを言います。正しい名前を「叢生(そうせい)」と言い、不正咬合のひとつです。「乱杭歯(らんくいば)」と表記されることもあります。
また、犬歯が飛び出している「八重歯(やえば)」も叢生のひとつです。八重歯はチャームポイントとして扱われることもありますが、生え方によっては治療をした方がよい場合があります。
ガチャ歯は口臭の原因になります。歯並びが悪くなると汚れが溜まりやすいだけでなく、歯磨きをしてもどうしても磨き残しができてしまいます。すると、そこに細菌が繁殖して口臭を発生させます。この磨き残しは虫歯や歯周病の原因です。
また、歯並びが悪くなると噛み合わせも悪くなるため、口呼吸になりがちです。口呼吸になると乾燥した空気を直接取り込むため嫌気性菌の働きが活発になって口臭が発生します。ガチャ歯で口臭が気になる人は、無意識のうちに口を開けていないか確認しましょう。
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スマイルモア矯正は3か月に1度の通院で、月額3,000円から治療を開始できるマウスピースを使った歯列矯正です。治療期間は3~12か月程度で理想の歯並びになるまで医師がしっかりサポートしてくれます。
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ガチャ歯は歯の生え変わり時期の過ごし方や子どもの頃のクセ、遺伝などが要因となって起こります。ガチャ歯を改善するためには矯正治療を受ける必要がありますが、治療期間や費用は異なるためメリット・デメリットを踏まえて検討することが大切です。
マウスピース矯正を検討している方はスマイルモア矯正もおすすめです。本記事を参考に、ガチャ歯を改善して自身のある笑顔を手に入れましょう。