公開日: 2023/12/12
更新日: 2024/09/30
「マウスピース矯正って実際のところどれくらいの費用がかかるの?」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そのような疑問に応えるため、本記事ではマウスピース矯正ブランド別の費用相場から、費用を抑える方法まで詳しく解説します。
予算が厳しい場合の対処法についても解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
記事の編集・責任者歯科医師高橋涼太先生
千賀デンタルクリニック分倍河原MINANO医院 院長。日本大学歯学部 卒業。
マウスピース矯正の料金形態には、プラン制・回数制があります。それぞれの料金形態によって、最終的な出費が異なるため、マウスピース矯正を行う前にそれぞれの料金形態の特徴について把握し、自分に合った方を選択しましょう。
プラン制とは、治療の基本料金があらかじめ決まっており、基本的にその料金以外に費用が発生しない料金体系です。
・治療に必要な費用が分かりやすい
・トータルフィーを計算できる
・治療の範囲や期間、予算に合ったプランを選択できる
・プラン制を導入しているクリニックが多い
・クリニックによっては、検査費用が別にかかる
・回数制に比べ初期コストが高い
・途中解約ができない場合が多い
スマイルモア矯正/アットスマイル/ローコスト/DPEARL/スマイルトゥルー/湘南マウスピース/Beforedentなど多くのブランドがプラン制です。
詳細な比較は以下の表をご覧ください。
なかでも、スマイルモア矯正は初診料・精密検査料・再診料・リテーナー費用などが無料で、トータルフィーが非常に分かりやすくなっています。
興味がある方は、まずは無料相談にお越しください。
回数制では、最初に決められた分を支払うのではなく、マウスピースを作製するごとに料金が発生するシステムのことで、都度払いとも言われています。
・マウスピース1枚から始められるので初期コストが安い
・好きなタイミングで終了できる
・終了までの期間や費用が分からない
・様々な追加費用が発生するため、トータルフィーが高くなりやすい
・対応しているクリニックが少ない
キレイライン矯正/ホワイトライン矯正/ウィスマイル矯正などが回数制です。
詳細な比較は以下の表をご覧ください。
通院不要の歯列矯正とは、定期的な通院や診察がないマウスピース矯正のことです。ブランドによっては、一度も歯科医院を訪れることなく、自宅で歯型を採り、歯列矯正できるものもあります。
・通院が不要なので、生活スタイルを変えずに矯正できる
・通院がないので、他のプラン制に比べて費用がやや安い
・オンラインでサポートを受けられる
・自己管理の時間が非常に長い
・歯科医院での診察がないので、虫歯や歯周病のチェックができない
・歯肉退縮などの矯正治療に伴うトラブルが起こっても対処できない
ただし、通院不要のマウスピース矯正は、診察がないので危険を伴います。以下に、厚生労働省と日本矯正歯科学会の意見を記載します。
厚生労働省からは、
アライナー型矯正装置(マウスピース矯正)の診療にあたっては、「歯科医師が患者への十分な情報提供を行ったうえで患者の理解と同意を得ることを遵守し、歯科医師の全面的な責任の下で使用されたい。」 との指示が出されています。
また、公益社団法人日本矯正歯科学会は以下のように述べています。
大手運送業者と提携し、アライナーを直接患者様に配送して、矯正歯科医(矯正歯科に関わる専門的研修を修了している歯科医師)による適切な診察、検査、分析、診断、治療経過の確認を疎かに行ったアライナー矯正は、予期せぬ大きな問題を引き起こす可能性があり歯科医学的観点から非常に危険です。
出典元:公益社団法人 日本矯正歯科学会 ポジションステートメント マウスピース型矯正装置による治療に関する見解 第2版
通院不要のマウスピース矯正ブランドには、hanaravi/Oh my teeth/hanalove/ゼニュム/エミニナル/グローリースマイル/ティアラインなどがあります。
詳細は以下の表をご覧ください。
前歯だけを対象としたマウスピース矯正の部分矯正は11〜70万円と、全体矯正に比べて費用が安くなります。前歯のみの矯正は全体矯正と比べて治療期間が短く、その分費用も安く済みます。
前歯だけの矯正は、見た目の改善には効果的ですが、噛み合わせや全体の歯並びのバランスを考慮しない場合、将来的に歯列の問題を引き起こす可能性があります。
全体的な噛み合わせの調整が必要な場合、部分矯正では不十分なこともあるため、治療前のカウンセリングでしっかりと確認しましょう。
上顎だけのマウスピース矯正は、約30〜40万円程度と全体矯正と比べてコストが抑えられる場合が多いです。
前歯だけのマウスピースのデメリット同様、噛み合わせの改善はできず、上の前歯だけを改善することに特化している治療方法となります。
全体矯正のマウスピース治療は、一般的に高額になるケースが多いです。全体矯正の費用は50〜120万円程度です。
全体矯正の場合、治療期間は1〜3年程度かかることが多く、ワイヤー矯正と比べても長くなることが多いです。
・インビザライン(プラン制)
・クリアコレクト(プラン制)
・アソアライナー(回数制)
の3ブランドは、初診料・精密検査料・再診料・矯正装置費用・リテーナー代・その他追加費用のすべての費用が各クリニックにより異なります。
インビザラインは、世界で約1500万人への提供実績1)があることから信頼性がとても高く、一般的なマウスピース矯正にくらべて対象症例が多いマウスピース矯正ブランドです。抜歯が必要なケースでも対応できるため、幅広いクリニックで支持されています。
クリアコレクトは、世界の歯科インプラントでシェアNo.1のストローマン社が提供するマウスピース矯正ブランドです。インビザラインと比べると費用が安くなる場合が多いようです。
アソアライナーは、日本の矯正専門の技工所が提供する日本製のマウスピース矯正ブランドです。前歯の部分矯正にしか適用できません。
部分矯正は、比較的安く、短期間で治療が完了するというメリットがありますが、対応できる歯並びの範囲には限りがあります。
部分矯正にのみ対応しており、全体矯正はできないマウスピース矯正ブランドは以下です。
【回数制】
・アソアライナー
・キレイライン矯正
・ホワイトライン矯正
【プラン制】
・湘南マウスピース
・Beforedent(ビフォーデント)
【通院不要】
・GlorySmile(グローリースマイル)
・TI-A-LINE(ティアライン)
【回数制】
・ウィスマイル矯正
【プラン制】
・スマイルモア矯正
・アットスマイル
・マウスピース矯正ローコスト
・DPEARL(ディパール)
・スマイルトゥルー
【通院不要】
・hanaravi(ハナラビ)
・Oh my teeth(オーマイティース)
・hanalove(はならぶ)
・Zenyum(ゼニュム)
・エミニナル矯正
歯科矯正を考える際、多くの人が気にするのは「費用」の問題です。
たとえば、「100万円以上は無理だけど、50万円なら考えたい」、「どのクリニックが最もコストを抑えられるか知りたい」という意見があります。
20万円以下という低料金でもスタートできる可能性があるマウスピース矯正ブランドは以下です。
【回数制】
・キレイライン矯正
・ホワイトライン矯正
・ウィスマイル矯正
【プラン制】
・スマイルモア矯正
・湘南マウスピース
・Beforedent(ビフォーデント)
【通院不要】
・GlorySmile(グローリースマイル)
矯正前にかかる、初診料や精密検査料はできるだけ安い方が嬉しいですよね。
以下には、初診料や精密検査料、型取り費用、シミュレーション費用など矯正前の費用が一切かからないマウスピース矯正ブランドを紹介します。
【回数制】
該当なし
【プラン制】
・スマイルモア矯正
・湘南マウスピース
【通院不要】
・Oh my teeth(オーマイティース)
マウスピース矯正にかかる費用について、全体的な金額は把握できたかと思います。ここでは、治療の流れに沿ってどの段階でどれくらいの費用が発生するのかについて解説します。
①初回カウンセリング(初診料):0~5000円程度
②精密検査(レントゲン検査)、歯型採り、3Dスキャン:2〜5万円程度
スマイルモア矯正は、カウンセリングはもちろん検査やスキャンも無料で実施可能です。ぜひ相談してみてください。
マウスピース矯正中には、主に矯正装置料、再診料(調整料)、IPRや抜歯などの処置費用がかかります。
また、リファインメントというマウスピースの作り直しが必要な場合、追加費用が発生することもあります。事前の確認が必要です。
矯正治療終了後には、「リテーナー(保定装置)の費用」と「経過観察料」などの費用が発生します。
矯正後の歯の位置を安定させるために必要な装置であるリテーナーの費用は、2~6万円程度かかることが多いです。
リテーナーを使わないと歯は元の位置に戻ろうとするため、リテーナーは必須です。
矯正開始前に、リテーナーの費用も確認しておくべきでしょう。
経過観察料は、矯正治療後の定期的な診察に関連する費用です。これには、歯の状態の観察や必要に応じた小さな調整が含まれます。クリニックによって費用は異なりますが、通常は1回の診察に対して数千円程度の費用がかかります。
一般的にマウスピース矯正は、若年者の方が歯が動きやすいです。
そのため、親御さんで早いうちに子どもにマウスピース矯正を施したいと考える方も多いでしょう。
ここでは、中高生のマウスピース矯正の値段相場について解説します。
中高生であっても、ほとんどの場合は大人と同様の料金体系が適用されます。
中学生や高校生の場合、成人に比べ歯が動きやすく、矯正治療の効果が大人よりも早く現れることが多いです。
しかし、成長の進行に伴い、治療計画の修正が必要になることもあるため、注意が必要です。
大人の場合と同様に矯正治療は自由診療に分類されるため、中学生や高校生がマウスピース矯正を受ける費用は全額自己負担となります。
ただし、顎の成長に関わる治療や、咬合異常が原因で生じる機能的な問題を解決するための治療の場合、保険適用の対象となります。
例えば、以下のような場合があります。
・外科手術を要する顎変形症の手術前・後の矯正歯科治療
・別に厚生労働大臣が定める疾患(唇顎口蓋裂など)に起因した咬合以上に対する矯正歯科治療
・前歯及び小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る。)に対する矯正歯科治療
保険適用が受けられるかは、専門の歯科医師に確認してください。
ここでは、どうしてもマウスピース矯正をしたい方に向けて、予算が厳しい場合の対処法について解説します。
マウスピース矯正の費用は高額になることがありますが、ローンや分割払いを利用することで一度に高額を支払う必要がなくなります。
しかし、ローンや分割払いでは、金利や手数料が加算されるので、総支払額が増加します。
また、支払い期間(分割回数)が長いほど、総額も増えるので、契約前には金利や手数料、返済期間などの条件を確認し、自分の経済状況に合ったプランを選ぶことが大切です。
医療費控除とは、一定期間内に支払った医療費が基準額を超えた場合、その超過分について所得税から控除を受けられる制度です。
医療費控除を受けるためには、年間で10万円(所得によっては10万円未満の場合もあり)以上の医療費を支払っている必要があります。
マウスピース矯正はほとんどの場合で10万円を超えますので、医療費控除により還付金を受け取れる可能性が高いです。
ただし、医療費控除は全ての医療費に適用されるわけではありません。例えば、美容目的の治療費や健康食品の購入費などは控除の対象外です。
治療の総額があらかじめ明確になっているクリニックを選ぶことで追加費用の心配をしなくて良くなります。 回数制のマウスピース矯正ブランドでは、初期費用を抑えることは可能ですがトータルフィーが高くなる可能性もあります。
そのため、治療を始める前に、総額費用が明確に提示されているかどうかを確認し、費用面での不安を避けることが大切です。
最後にマウスピース矯正の値段や治療費用について、よくある質問について紹介します。
一般的に、マウスピース矯正の費用は治療開始前に支払うことが多いです。これは、矯正計画の立案やマウスピースの製作に先立って、費用が発生するからです。
マウスピース矯正は、「価格が安いクリニックでは治らない」ということはありません。
重要なのは、患者と症状に合わせた治療計画を立てることです。そのため、経験豊富で実績のある歯科医院を選ぶことが大切です。
本記事では、"マウスピース矯正の値段"というテーマに沿って、ブランド別の費用相場や影響する要因について詳しく解説しました。マウスピース矯正の費用には、クリニックによっても料金体系が異なります。
費用面での不安を解消し、安心して治療を受けられるよう、適切なクリニック選びが重要です。まずは信頼できる歯科医院に相談してみてください。
Process
相談日を予約する(30秒)
少しでも「歯並びを整えたい」と思ったら、ぜひ気軽にご相談ください。
最寄りの医院でお口を詳しくチェック
詳しい診断のために、最寄りの提携医院で、いろいろな検査をします。
歯科医師が詳細を説明
歯科医師が、治療後にどんな歯並びになるかや費用の詳細を説明します。気になることがあれば何でも質問できます。
スマイルモア矯正を始めるか判断
スマイルモア矯正を始める場合は、お申込用紙にご記入いただきます。一旦、お家に持ち帰って検討してももちろんOKです。
クリニックか自宅でマウスピースを
受け取り矯正開始
あなただけのマウスピース装置を製作し、お渡しします。
この記事の参考文献
1) 2023年3月時点における「インビザライン・システム」および「インビザライン Goシステム」の合計
※本記事で記載している各社のサービス内容は、記事時点(2023年12月)の各社公開情報に基づき、スマイルモア矯正が独自の観点でまとめたものです。網羅性・正確性を完全に担保するものではありません。最新の情報は必ず各社ホームページをご確認ください。
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