2025-08-29
「前歯が大きいから、歯を見せて笑いづらいなぁ...」と、前歯が大きいことで悩んでいませんか?
この記事では、前歯が大きく見える原因や、前歯を小さく見せる方法などについて詳しく解説しています。
前歯の大きさで悩んでいる方はぜひ参考にしてください!

この記事の監修医師歯科医師高橋 涼太 先生
千賀デンタルクリニック分倍河原MINANO医院 院長。日本大学歯学部 卒業。
監修日:2025/08/29
前歯が大きいというのは、一般的に上顎中切歯(上の前歯)が他の歯に比べて目立つほど大きく見える状態です。
・実際に前歯が大きいタイプ
・歯並びによって前歯が大きく見えるタイプ
の2つのタイプに分かれます。
これらの違いを詳しく知るために、まずは歯の平均的な大きさについて解説します。
日本人の標準的な上顎中切歯(上の前歯)の大きさ(幅)は、
男性:約8.6㎜
女性:約8.3㎜
とされています1)。したがって、歯の幅が9mm以上の場合、前歯が大きいと言えるでしょう。
また、上顎中切歯の長さの平均は、**約11.7㎜**です2)。13㎜超える場合、前歯が長いと言えるかもしれません。
簡単なセルフチェックで、自分の前歯が大きいのか確認してみましょう!
まず、上顎中切歯(上の前歯)の幅を測ります。日本人の平均的な大きさは、幅が男性:約8.6mm、女性:約8.3㎜、高さが**約11.7㎜**です。これを基準に、自分の前歯がこれよりも大きいかどうかを確認してみましょう。
9mmのまつエク(まつ毛エクステ)を使用している方は比べやすい基準になるかもしれません。
前歯が大きい人は、
・実際に前歯が大きいタイプ
・歯並びによって前歯が大きく見えるタイプ
の2つのタイプに分かれます。
それぞれ原因も異なりますので、原因に応じた解決策を考える必要があります。
歯の形や大きさは親から子へ遺伝することもあります。 両親の前歯が大きければ、その特徴が子どもにも現れる可能性が高くなります。

前歯のすぐ横にある「2番目の歯(側切歯)」が、標準よりも小さく形成される「矮小歯(わいしょうし)」という状態は、前歯が相対的に目立ちやすくなります。特に笑ったときや話しているときに、前歯の大きさが強調されやすく、見た目のバランスに悩む方も少なくありません。
矮小歯は日本人の1〜2%に見られ3)、先天的なものがほとんどですが、治療により見た目の改善が可能です。主な治療法としては、矮小歯にラミネートベニアやダイレクトボンディングで形を整える方法や、矯正治療によって歯並び全体をバランスよく整える方法があります。
前歯が以前よりも「長く、大きく」見えるようになったと感じたら、それは歯肉退縮(しにくたいしゅく)が原因かもしれません。歯肉退縮とは、歯茎が下がって歯の根元が露出する状態のことで、実際には歯の大きさは変わっていなくても、歯が縦に伸びたように見えてしまいます。
主な原因は歯周病ですが、歯ぎしり・食いしばり・加齢・強すぎるブラッシングなど、日常の習慣も歯肉退縮を招く要因です。
特に前歯は人の目に触れやすいため、歯肉が下がると印象が大きく変わりやすく、「前歯がでかい」と感じるきっかけになることも少なくありません。
日々のちょっとした癖が、実は前歯に影響を及ぼすことがあります。 指をしゃぶる、ペンをかじる、爪を噛むなどの行動は、前歯に良くない力を加えます。長く続けると、前歯が前に出たり、歯並びが乱れる原因となります。
前歯が前に出ると、他の歯と比べて目立ちやすくなります。隣の歯が引っ込むと、前歯がさらに大きく見えるでしょう。
子どもの歯が大人の歯へと生え変わる6〜8歳頃、まず中央の前歯(中切歯)が大きく生えてくることで、バランスが崩れ「前歯がやけに大きく見える」ことがあります。
特に隣の側切歯がまだ生えていない、あるいは小さめの場合、中央の前歯がひときわ目立ってしまうでしょう。この時期は“見た目の過渡期”であり、ほとんどは他の永久歯が生え揃うことで自然に改善されます。
ただし、歯のサイズのアンバランスやスペース不足があると、将来的な歯並びに影響することもあるため、気になる場合は矯正歯科での早期相談がおすすめです。
歯並びからその人の性格や運勢を読み解く「歯学相」という人相学をご存じでしょうか?
歯学相では、「大きな前歯」は明るく華やかな印象を与えるとされています。
有名人では、新垣結衣さんや西野七瀬さんが該当し、前歯が少し大きめで、角度によっては出っ歯気味に見えます。
また、大島優子さんのように、笑顔の際に大きな前歯が印象的な芸能人も多くいますよね。共通するのは、少し大きめの前歯が愛らしく華やかなチャームポイントとなっていることです。
このように、大きめの前歯は明るく元気でポジティブな印象を与え、決して欠点にはなりません。
ただし、前歯が大きいうえに出っ歯気味になってきた場合は、気になる方もいるでしょう。その場合は、歯科医への相談をおすすめします。

歯を磨くことは、ただ口内環境を良くするだけでなく、歯周病や虫歯を防ぐ大切な習慣となります。
特に、歯肉炎や歯周病は前歯が目立つ原因にもなり得るため、正しい歯磨き方法を身につけることが重要です。
リップメイクの工夫で、前歯を目立たなくする方法をご紹介します。
口角が上がって見えることで、口元の印象が変わります。視線が唇に移り、前歯が目立ちにくくなるでしょう。
これにより唇に立体感を出すことができ、前歯の目立ちを抑えることができます。
鮮やかすぎる色や光沢は前歯を引き立てるため、控えめな色を選びましょう。
日々の姿勢や表情は、前歯の見た目にも非常に重要です。
・背筋を伸ばす
・笑顔を心がける
といった習慣を意識しましょう。
猫背や前かがみの姿勢は、下顎が下がり、前歯が目立つ原因の1つです。背筋を伸ばし、良い姿勢を保つことで、前歯が目立ちにくくなる効果があります。
また、常に不機嫌な表情は口周りの筋肉が発達せず、前歯が見えやすくなります。 一方で笑顔は顔の筋肉を均等に使うため、綺麗な歯並びを促す効果もあります。
良い姿勢と笑顔は、前歯の見た目だけでなく、全体的な印象にも良い影響を与えます。
前歯の見た目を改善するには、日常生活での意識的な取り組みが重要です。
まず、口腔ケアの習慣化がおすすめです。毎日の丁寧な歯磨きとフロスの使用、定期的な歯科検診により、歯並びや虫歯のチェックや、歯の黄ばみを予防でき、美しい状態を保てます。
また、栄養バランスの取れた食生活も大切です。歯の健康な成長には、カルシウムやビタミンDなどの栄養素が欠かせません。乱れた食生活やホルモンバランスの崩れ、過度なストレスは歯の成長を妨げる可能性があります。
食生活とストレス管理を心がけることで、歯の健康維持にもつながるでしょう。

矯正治療では、絶対的な歯の大きさ自体は変わりません。しかし、歯並びのガタツキや出っ歯によって歯が大きく見える場合に有効な治療法です。
大きく見える前歯をブラケットやワイヤーを用いて矯正治療します。 全体矯正だけでなく、前歯だけのような部分矯正にも対応可能ですが、装置が目立ちやすいというデメリットがあります。
透明なマウスピースで目立たつことなく、大きく見える前歯を矯正治療できます。特に前歯は他人からよく見られるため、透明なマウスピース矯正が選ばれやすいです。
取り外し可能で、外したい場面では外して会話や食事も可能です。
審美歯科では、歯の形を変えることで歯の大きさそのものを変えることができます。ただし歯を削る必要があるので、歯の寿命が短くなったり、痛みが出ることも。
ラミネートベニヤは、歯の表面に薄いセラミックのシェルを貼り付ける治療法です。この方法は、大きな前歯のサイズを調整し、見た目を改善するのに効果的です。
特に、歯の形や色を変えたい場合に適しています。
ラミネートベニヤは、歯を削るものの、下で紹介するセラミッククラウンより歯のダメージは少ないのが特徴です。
しかしラミネートベニヤは、割れたり取れたりする可能性があるので注意が必要となります。
クラウンとは、歯の形や大きさを整えるために、歯全体を覆うキャップのような被せ物です。 大きな前歯の場合、セラミッククラウンを使用して歯の大きさを調整し、全体のバランスを整えることができます。
セラミッククラウンの注意点として、歯を大きく削るため、歯を痛める・神経をとる・寿命が短くなるといったリスクがあるため、あまり推奨できる方法ではありません。
ダイレクトボンディングは、樹脂を使用して歯の形や色を改善する治療法です。小さな修正や、少しの歯の隙間を埋めるのに適しています。
歯をほぼ削らず1回の診察で完了するのがメリットですが、色が変わりやすく、耐久性も低いのがデメリットです。
前歯の治療では、「見た目の改善を目的とした治療」は原則として保険適用外(自費診療)となります。一方で、噛み合わせの異常や発音障害など、機能的な問題がある場合には、保険適用となるケースもあります。
判断は医師によって異なるため、治療前にクリニックでの相談が不可欠です。以下に、代表的な治療法ごとの費用と保険適用の有無をまとめました。
| 治療法 | 費用相場(税込) |
|---|---|
| ワイヤー矯正 | 約70万〜100万円 |
| マウスピース矯正 | 約80万〜120万円 |
| ラミネートベニア | 1本あたり 約8万〜15万円 |
| セラミッククラウン | 1本あたり 約10万〜15万円 |
| ダイレクトボンディング | 1本あたり 約2万〜5万円 |

大きい前歯を「ただの見た目の問題」として放置していると、以下のようなリスクにつながる可能性があります。
・見た目のコンプレックスから笑顔や会話に自信がなくなる
・歯並びのバランスが崩れ、虫歯や歯周病の原因になる
・噛み合わせや口の中の乾燥により、口臭が発生しやすくなる
以下で、それぞれ詳しく解説します。
前歯は最も目立つパーツのひとつです。サイズが大きくバランスが崩れていると、「笑ったときに目立ちすぎる」「写真に写るのが嫌」といった心理的なストレスを抱えやすくなります。
その結果、人前で話すのを避けたり、笑顔を控えたりと、自信の低下につながることもあります。見た目のコンプレックスは、日常生活や人間関係に意外なほど大きな影響を及ぼすため、軽視せずに向き合うことが大切です。
前歯が大きく、周囲の歯とのバランスが悪い場合、歯ブラシの毛先が届きにくくなり、汚れがたまりやすくなります。
さらに、歯が前に出ていたり傾いていたりすると、歯間や歯ぐきとの境目に歯垢が残りやすく、虫歯や歯周病のリスクが上がります。特に前歯は見える場所だからこそ、健康的な状態を保つことが審美面・衛生面の両方で重要です。
前歯が前方に突出していると、自然な状態で唇が閉じづらくなることがあります。その結果、口呼吸の習慣がつきやすくなり、口腔内が乾燥しやすくなります。
乾いた口の中では細菌が繁殖しやすくなり、口臭や粘膜トラブルの温床になることも。見た目の問題だけでなく、呼吸や唾液の分泌にも影響するため、放置せず早めに対処することが望まれます。
前歯が大きく見える原因によって、適した治療法は大きく変わります。例えば、実際に前歯が大きい場合はラミネートベニアやクラウンなどで形を整える審美治療が中心となり、歯並びのズレや前突が原因の場合は矯正治療が適応されることが一般的です。
なかでも最近注目されているのが「部分矯正」です。前歯の数本だけを動かすことで、全体矯正よりも短期間・低コストで見た目の改善が可能になります。
部分矯正のメリット
・期間が比較的短く(3〜9ヶ月)、日常生活に負担が少ない
・全体矯正より費用が抑えられる
・前歯だけを整えたい人に向いている
部分矯正のデメリット
・奥歯のかみ合わせや顎の骨格に問題がある場合は不適応
・対象が前歯の軽度なガタつきや傾きに限られる
・後戻り防止の保定が重要になる
「何をどう治したいのか」「どこまで改善したいのか」によって、選ぶ治療法は変わります。まずは原因をしっかり見極めた上で、歯科医と相談しながら適切な方法を選びましょう。
矯正治療や審美歯科治療は保険適用外であり、高額になりやすいです。 治療を選ぶ際は、自分の予算を明確にし、費用を含めて適切な治療法を選ぶことが大切となります。予期せぬトラブルで追加の費用がかかる可能性も考慮し、無理のない範囲で計画を立てましょう。
前歯の治療は、選ぶ方法によって治療期間や通院回数に大きな差があります。例えば、マウスピース矯正は6〜12ヶ月程度が一般的で、1〜2ヶ月ごとの通院が必要になります。
一方、ラミネートベニアやダイレクトボンディングは数回の通院で完了するケースも多く、短期間で見た目の改善が期待できるでしょう。
治療が完了しても、保定や経過観察のための通院が必要な場合もあります。とくに矯正治療後は後戻りを防ぐため、数ヶ月〜年単位のフォローアップが推奨です。事前に回復プロセスやスケジュールを把握し、無理なく通える体制を整えることが重要です。
治療法には長期的な目線で見た時にリスクが伴うことがあります。
歯を削る審美歯科治療では歯の寿命が短くなりますし、矯正治療後はリテーナーの使用が必要になるのが良い例でしょう。
治療法を選ぶ際には、長期的なメンテナンスや将来的なリスクも考慮し、自分にとって良いと思える選択をすることが重要です。
前歯が目立つほど大きい場合、削ることでサイズを調整することがあります。
この処置は、歯の大きさや形が不揃いな場合に行われます。
しかし歯を削ると、痛みが出たり、歯の健康や寿命に影響を与えたりするため、推奨される処置ではありません。
そのため、前歯を削ることを検討している場合は、必ず歯科医師に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。

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本記事では、「前歯が大きい」という悩みに焦点を当て、その原因から自己診断の方法、さまざまな治療オプションに至るまで詳しく解説しました。
この記事が、前歯の大きさに関する悩みを持つ方々にとって有益な情報源となり、より自信を持って笑顔を見せるための一助となれば幸いです。
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